マガジンのカバー画像

手帳本を読んで

16
手帳の活用について書かれた本の所感。ノート本、メモ本についても。
運営しているクリエイター

#読書の秋2022

「自分を変えるノート術」を読んだ 3時間スマホを見ず人にも会わずノートを書き続ける効果とは?

ある程度のまとまった時間を確保し、集中して、大量に、ノートを書こう。 この本の趣旨を1行に要約すると、こうでしょうか。 「まとまった時間」が貴重な現代現代の日本では「まとまった時間」が貴重です。いつでもどこでも、スマホでネットにつながれるから。SNSを開けばとりあえずはヒマをつぶせますよね。 アップルやグーグルのエリートたちが、どうやって消費者の脳をハックするか、研究し続けた成果がスマホです。その気になれば我々は、何時間だってスマホで時間をつぶせます。 この「スマホの

人生後半戦の長期目標を作るため「一冊の手帳で夢は必ずかなう」を再読した

今後20年の長期目標を作るため「一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法」を再読しました。 GMOグループ代表の熊谷正寿氏の著書。夢の実現のために、夢を長期目標とし、日々のタスクにまで落とし込もう。そのためのツールとして、システム手帳をつかおう、という内容です。 2004年の発刊。しかし、長期目標の作成とその達成の手法として、古さを感じさせず、今なお優れた著作ではないでしょうか。 「やりたいことリスト」で夢を具体的にリアルに描く本書では、長期目標

メモは習慣 熱狂 生きざまだ 「メモの魔力」を読んだ

「メモの魔力」を読みました。 著者の魅力もあいまって、熱量が高く、一気に読めました。 執念でメモを取る▼以下のリンク先の記事に、この本の重要なところがまとまっています。 これ読んでみて、面白そうなら本書を読んでみましょう。 著者はメモを取ることに執念を持っています。自分の心に引っかかった事実(ファクト)をなんでもメモし、それを抽象化し、なんらかの行動にまで転用します。 熱狂しろ、オタクであれ、と著者。そこに独自の視点がプラスされれば、それは社会に新たな価値を提供でき

苦行ではなくノートを楽しむ 「歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた」を読んだ

大ヒットしたノート本「情報は1冊のノートにまとめなさい」の著者が送る、旅ノート作りのための本。 ノート術の本というと、たいていは生産性が上がり、仕事ができるようになり、年収が上がり、タスクが片付き、夢がかなうようになるのだが、本書では一切そういったキーワードは出ない。記録するだけで旅と散歩はおもしろくなる。楽しむためにノートを作ろう、というスタンス。 私的には、ノートを書く目的は、事業を成功させ、収入をアップすることなので、その視点から読んでしまうのだが、気づきが多く、お

1冊に絞って迷いを断つ 「情報は1冊のノートにまとめなさい 完全版」を読んだ

分けない、時系列ですべてを1冊に書く、情報は選別しない。そんなシンプルなノート術で大ヒットした「情報は1冊のノートにまとめなさい」の完全版。ノートの使い方に迷ったらたまに読み返す。 ちょっと増補改訂したぐらいかと思ったらほとんどが新たな書き直しだった。 ノートの使い方に迷いが出たら使うノートはB5で30枚のドット入りB罫線のキャンパスノートと決めている。しかしたまにこれを変えたくなることがある。悪いクセなんだけど。 A4のルーズリーフだとノートをもっと活用できるんじゃな