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[学べるコンテンツ] 「ブームを生み出す」よりも、「ブームを生み出すきっかけを生み出す」ことを重視する企画術

優れたコンテンツから優れた発想力を学べ!

良いものを作っているだけでは物が売れない、真摯にやっているだけでは注目もされない今の時代。大事なのは、お客様を振り向かせることができる企画力です。

企画力を高めるためには、発想力を高めることが大事。

このコーナー「学べるコンテンツ」は、目を通しておくと高い発想力や優れたアイデアを学ぶことができる世の中のコンテンツに注目するコーナーです。

そのコンテンツとは、書籍・映画・テレビ番組・漫画・音楽・YouTube・雑誌・ラジオ・演劇……、さまざまな形に及びます。

これまでプランナーとして様々な企画を生み出していった筆者も、企画力を学ぶために実際によく見返しているようなコンテンツの中からピックアップしていき、どこを見ておけばどんな発想が学べるのかを解説していきます。

ぜひ、日々のマーケティングの企画へのアイデアに活かしてみてください。

それでは今回の「学べるコンテンツ」、スタートです!


■「学べるコンテンツ」: 「ブームを生み出す」よりも、「ブームを生み出すきっかけを生み出す」ことを重視する企画術

2024年がスタートし、いよいよNHK大河ドラマでは『光る君へ』がスタートしましたね。

主人公は世界最古の女性文学としても知られる『源氏物語』の作者・紫式部で、演じる女優は吉高由里子。光源氏のモデルとも言われる藤原道長も交えた人生を描くという意欲作。

この原稿を書いているのは第1話の放送終了後ですが、第1話の段階では世間の評判もかなり良いようですね。

というのも、大河ドラマは戦国時代か幕末モノでなければ当たらないと言われる中で、制作発表の時から「平安時代でしかも女性が主人公の物語が面白いはずがない」との下馬評が強かったので、ハードルが低かった分、逆に予想外のストーリーの面白さが好評だった様子。

平安時代という時代劇ではあまり馴染みのない時代が舞台だけれど、なかなか良いスタートを切ったのではないでしょうか。


私は昔から大河ドラマが大好きで、もうかなりの年数、かなりの作品数を視聴しています。

昔を思い返すと、自分が大河ドラマを観た記憶がある最も古い作品は、第21作目である滝田栄主演の『徳川家康』です。

実際にはその前の『峠の群像』『おんな太閤記』も場面場面での記憶はあるのですが、両親が観ていたから何となく横で観ていただけという感じで、自分の意思で1話から最終話まできちんと観たという最初の作品が『徳川家康』ですね。

1983年放送なので、もう40年近く大河ドラマを見守っていることになります。大河ドラマの話を始めると、止まらないですね。


さて、今回の『光る君へ』は大河ドラマでは珍しい平安時代が舞台で、いつもよりはるかに昔の時代という気がしますが、歴代の大河ドラマの舞台としては2番目の古さです。

ちなみに最も古い時代のものは何かというと、1976年放送の第14作『風と雲と虹と』です。主人公が平将門で、平将門の乱が940年とかですから、『光る君へ』よりも数十年前の話になりますね。

『徳川家康』が最初に観た大河なら『風と雲と虹と』なんて知らねーだろ、と思われるでしょうが、実はDVD全部観てます。加藤剛の平将門と緒形拳の藤原純友がカッコいいんですよ。それに触発されて、「歴史発想源」でも「関東大乱篇 〜平将門の章」を書いちゃったぐらいです。


さて、戦国モノや幕末モノが多い大河ドラマで、近年は『麒麟がくる』や『どうする家康』などで「やっぱり戦国モノはいいね」という風潮の中で、どうして今こうして平安時代という馴染みの薄い時代と、文人である紫式部を大河ドラマでフィーチャーしようということになったのか。

それは、これまでの大河ドラマの作品の流れを見てみると、何となく分かってきて面白いです。

今回の『光る君へ』という作品を語る上で、絶対に外せないであろう過去の大河作品があります。それは……

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