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第1講:マーケティングを学ぶなら、「借り物」と「創り物」を分けて考えろ。[やりなおしマーケティング講座]

『マーケティング発想源』をご覧の皆さん、ご愛読いただきありがとうございます。

『マーケティング発想源』では様々な視点から経営やマーケティングのヒントとなる発想源をお届けしていきますが、一つ新たなコンテンツを始めたいと思います。

「マーケティングのヒントとなる発想源をお届けする」のは、マーケティングを理解している方が次のマーケティング戦略に使える材料を探していることに協力するということ。

でも、そもそも「マーケティングが分からない」という人には、ヒントをポンポンと渡されても、ただの読み物でしかありません。

そして最近気になっているのが、「マーケティングを学び直したい」という声が多くなっていることです。

私は10年ほど前までマーケティングを基礎から学べる、経営者やマーケティング担当者向けの会員制の通信教育を開講していました。

5年間ほどの開講期間で教えられる基礎部分はほぼ伝えることができ、多くの受講者の方々が経営や販売を見直して結果を出されていったので、私も育児に専念するタイミングで閉校とさせていただきました。

ところが、最近になって当時の受講者の方から「もう一度、あの通信講座をやってもらえませんでしょうか」と連絡をいただくケースが少しずつ増えてきました。

その過去の講座に全部書いてあるから読み直してもらったら大丈夫ですよ、と思うのですが、そういう方々に確認してみると、「あれから他のマーケティング理論もいろいろと勉強した結果、わけが分からなくなってしまった」という方が大半だったのです。

つまり勉強をしすぎて、インプットはたくさんしたはずなのに、それを自分なりにミックスして経営やマーケティングに取り入れたら、シンプルに学んでいた以前と違ってどんどん経営が悪化している、というわけです。

いろいろなタイプの理屈を取り入れていると、本質部分に帰ろうとしても、何を学び直せばいいかすら分からなくなる、というわけです。本質部分を繰り返し見直していかないことの弊害を、目の当たりにしています。

その人が勝手に迷走するのは自己責任で仕方がないのですが、かわいそうなのはそういうトップに振り回されている社員やスタッフの方々、そんな迷走中の販売やサービスを受けなければならないお客様たちです。

そこで、本気でもう一度マーケティングを一から学び直したい、という方のための誌上講座を実験的に連載してみることにします。

名付けて、「やりなおしマーケティング講座」です。

マーケティングを知らない初心者のための講座というより、マーケティングをいろいろ学びすぎて迷走中だから根本的な意識の部分から改めたい人向けという感じです。

こういう時に初歩的な本などを読んでも「もうその部分はいいのよ」という前段階部分が大半で邪魔に思えたりしますよね。だから、初歩的な部分を一からというよりも、「どこをやり直せばいいのか」という立ち返りポイントを教える、という内容だと思っていただければ。

そこをやり直せばうまくいく、というよりも、そこをやり直さない人ならこれからもまあ迷走するでしょ、という内容になるでしょう。ですから、ここで学び直すことを軽視する人は、迷走しようが自滅しようがもうこちらは知ったこっちゃない、と思っていただければ。

それでもいいならば、ついて来てください。いいですね?

それでは「やりなおしマーケティング講座」、今日の見直しポイントはここです!


第1講:マーケティングを学ぶなら、「借り物」と「創り物」を分けて考えろ。

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