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第2講:「松竹梅の法則」を「松や梅よりも竹が一番注文数が多くて儲かる」だと勘違いをすると、必ず失敗する。[やりなおしマーケティング講座]

「ビジネス本を読んだり経営セミナーに出たりして、マーケティング理論をたくさん勉強したけれど、結局わけが分からなくなってしまって、会社経営も営業活動も逆にうまくいかなくなってきた」

とお嘆きの経営者やマーケティング担当者の方々が増えています。

インプットをたくさんしたはずなのに、経営やマーケティングに取り入れるたびにどんどん経営が悪化するという事態に。受験勉強のようにはうまくいかなくて困っている方、多いですよね。

この「やりなおしマーケティング講座」では、マーケティングを根本的なところから学び直すための方法をお伝えしていきます。

マーケティングを知らない初心者のための講座というより、マーケティングをいろいろ学びすぎて迷走中だから根本的な意識の部分から改めたい人向けです。そこをやり直さないから迷走するんですよ、という部分をお伝えしていきます。

それでは「やりなおしマーケティング講座」、今日の見直しポイントはここです!


●第2講:「松竹梅の法則」を「松や梅よりも竹が一番注文数が多くて儲かる」だと勘違いをすると、必ず失敗する。

マーケティングを勉強していくと、「松竹梅の法則」「松竹梅理論」という話をよく聞きませんか?

松・竹・梅という3ランクの価格帯の商品を用意した時の話で、「松竹梅だったら、真ん中の"竹"を注文する人が多いので、竹を重視した価格戦略を敷くべきだ」と理解している人が多いのですが、それ、全然違います。

実際、「松竹梅の法則」を習って「なるほど!」と理解して自分たちの商品のプライシングに取り入れたものの、実際に「ホントだ!竹が一番売れるなあ!」「ホントだ!竹がどんどん売れるじゃん」という人、どれぐらいいらっしゃいますか? 「前より竹は売れてるかも」という人はいても「確かに竹はすごく売れるね!」って思った人はほとんどいないでしょう。

つまり「松竹梅の法則」は、心理学を根拠にした机上の空論なのです。そのように話したら頭の良くない受講者が食いつくから、講演者がそう話しているだけです。

では、実際のところ「松竹梅の法則」というのは、どう理解すればいいのか?

それは、マーケティングの本質がきちんと理解できていれば、空論に惑わさずにきちんと分かります。「松竹梅の法則」の実際のところは、次のように考えて実行していきます。

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