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[AIチャレンジャー]第11回(前編):AIで人物イラストの髪型を自在に作ってみよう!

あまりAIの知識に詳しくなくても、AI画像生成サービスを使ってみて自社で使えそうなイラストを作りながら、AIの特性を実感してみようという連載企画「AIチャレンジャー」

2022年11月〜2023年10月の1年にわたり「マーケティング発想源」で連載してきましたが、おかげさまで最後まで大好評で、バックナンバーは全てnoteマガジン「AIチャレンジャー #01〜 #10」に格納いたしました。

noteマガジン購読者専用の特典や特別記事などもいろいろと用意されていますので、ぜひご活用ください。

「AIチャレンジャー #01〜 #10」

そして「AIチャレンジャー」、大好評につき連載が第11回より再開となりました!

連載をお休みしている間にも、AIサービスの技術は日に日に進化していっており、できることも格段に増えていっています。

第11回より始まる第2期の「AIチャレンジャー」では、第1期の時のように基礎的なことをいろいろと実験していきます。もちろん、第1期の時ではできなかったこともいろいろやれるので、どのようになったかも実際の生成画像を見ながらお伝えしていきますね。

第11回は、人物描写の基本に立ち返ったテーマになります。

購読者の皆さんは、この連載記事の中に掲載されたAI生成の画像は全て著作権フリー、商用フリーでご利用いただけます。公開している呪文(プロンプト)も自由にご活用ください。出典の記載なども不要です。

では「AIチャレンジャー」第11回、スタートです!

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■[AIチャレンジャー]第11回(前編):AIで人物イラストの髪型を自在に作ってみよう!

皆さん、お久しぶり!

それでは「AIチャレンジャー」の第11回を始めていこう。

第2期の最初となる今回の第11回は、人物描写の基礎的なことの中でも特に基礎的な「髪型」をテーマにお伝えしていく。

人物の髪型の描き方については、「AIチャレンジャー」の第1部でもいろいろと説明はしているのだが、いろんな回に分散しているので、今回はそれらをまとめて学習だ。


人物イラストにおいて大切な身体の部位はどこかというと、多くの漫画家やイラストレーターが「目」と「髪型」と答えるのではないだろうか。

目はもちろん表情や目線を決めるのに大事なことで、髪型は全体の印象やキャラクター性を固めるのに大事な要素だ。

漫画家はいろんなキャラクターを描き分けているが、実は顔のパーツは既出のキャラと同じで髪型だけを変えている、というような描き方をしている漫画家もかなり多くいる。

だから、キャラクターたちは決まった髪型からほとんど髪型を変えることはない。変えてしまうと別のキャラクターに思われるかもしれないからだ。

それぐらい、その人物のキャラクター性を固めたり他のキャラクターと区別したりするためには、髪型を決めるというのはものすごく大事なことなのだ。

試しに、こちらの2人の画像を見ていただこう。3月の卒業シーズンということで、桜の季節の制服姿の人物をAIで描いてみた。

制服姿の女子(1)
制服姿の女子(2)

この二人、それぞれどんなキャラクターかを想像してほしい。

恐らく上のイラストの子はスポーティで活発、下のイラストの子は優等生でおしとやか、といった回答をした人も多かっただろう。

しかし、もうお気づきだと思うが、この2枚のイラストは髪型が違うだけで、それ以外は全く同じなのである。つまり、現実世界で言えば「髪型を変えただけの同一人物」である。

でも、髪型を変えるだけでこうやって別の人間に見えてしまう。それぐらい、人物イラストにとっては髪型というのは重要な要素なのだ。


では、AIを使ってキャラクターを描く際に、髪型をどのように指示すれば思い通りのキャラクターを描けることができるのか?

今回はそこを探っていってみよう。

では、先ほどの2枚のイラストにさらにもう1枚を加えてみる。


制服姿の女子(1)
制服姿の女子(2)
制服姿の女子(3)

先述のとおり、3枚とも髪型だけが違っていて、顔も服装もポーズもどれも全く同じである。

では、あなたが「こういう女の子のイラストを描こう」と頭に思い描いた時、「どのような髪型か」というのをAIに伝えるためにはどうするか?

そのためには、この上の3枚のイラストの女の子の髪型を、言葉で説明できなければならない

なぜなら、AIは命じた通りにしか描かないからである。曖昧に指示したことは曖昧にしか描かない。「なんかこんな感じ」と不明確に指示すれば、「こんな感じ」ではあるが自分と思っていたものとは必ずしも同じではないことを描いてしまう。

だから、ソムリエがワインの味を言葉で明確に表現して共通言語としているように、「こういう髪型である」ということをきちんと言葉にできないと、自分が思っている髪型は実現できず、結果として思い通りのキャラクターにならない、ということなのだ。

では、どのように髪型を言葉で表すのかというと、基本的にAIの場合は4つの要素に分解して考えるといい。その4つとは、

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