なぜ海外に出てから海外旅行が趣味っぽくなるのか?
日本にいたときは、それほど、旅行が趣味だったわけではありませんでした。なんか無性にストレスが溜まった時とか、まとまった休みが取れたときとかに、ちょこっとどこかへ行くくらいで、特に思いっきり旅行したような記憶がありません。
まぁ、友達と旅行したこともありますけど、どれも数えるほど。友達少ないんでそんなもんです(泣)。
友達の多い少ないは、どこかに置いといて。
ともかく旅をするといっても、年に数回、あるいは数年に1回、あるかないかぐらいだったと思います。
そしてもう一つ。重要な要素があります。
それは「海外は全く旅行の目的地に入っていなかった」ということです。
そうなんです。旅行に行くといっても、それは「日本国内」での話であって、前提条件として「海外」という選択肢はわたしの中でありませんでした。
だって、お金もかかるし、時間もかかる、言葉も違うから、きっと楽しめない、情報だけなら、ネット叩いて検索すれば、知識は得られる。だから行くだけ無駄だ。そんな感じで思ってました。
なんだか、そう書くと「面白みの無い人間」ですよね。そう、大して面白くもなんともない人間が、さらにくだらなくなるんですが、それに当人は気づいていない。お恥ずかしい限りです。
でもですね。
最近はもうお分かりかと思いますけど、ちょっとずつ、考え方が変わってきています。例えば、こんな発言をしていたりします。
一旦海外に出て、海外に住んでしまえば、考え方が変わる。ある意味、タガが外れたといってもいいくらいです(高校デビューとか、大学デビューとかと同じか)。
ここで改めて、なぜ海外に住むと海外旅行が趣味っぽくなるのか?について考えてみたいと思います。
その1・すぐに国境を越えられる
住んでいる国、地域にもよりますが、今住んでいる国から、割と簡単に隣国に足を運ぶことができる場合があります。
例えばわたしが住んでいるドイツ。周りの国は、ポーランド、チェコ、オーストリア、スイス、フランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダ、デンマークなどがあります。
シェンゲン協定というのがありまして、簡単にいうと国境検問をなくして自由に往来ができるようにする協定です。
ヨーロッパ全体は日本より広いですが、国と国との間は、それほど離れておらず、割と簡単に行き来ができてしまいます。自家用車で高速道路をひた走り、「ちょっと、隣国まで、いってくるね」なんていう感じで行くことができます。
そんな手軽さ、すぐに国境を越えられる簡単さが、旅行に行くハードルを下げてくれるから、一つの理由です。
その2・微妙に文化や言語が違うところに興味を惹かれる
やっぱり国が違うと、文化が違います。言語、歴史、文化、食事、人。同じヨーロッパ圏ですので、広義で見ると、ほとんど同じかもしれませんけど、それでも、微妙に違うわけです。
例えばドイツではこうだけど、フランスではどうなのかな?とか、そういうのが、もう無数に散りばめられているわけです。
なんで陸続きなのに、文化や言語、食事も違うのか?って、そこに知的好奇心が生まれませんか?生まれますよね。
特に「日本と異なる文化」についてはどうしてそうなのか?そうせざるを得なかったのかを考えると、興味深いものがあります。
その3・日本人だから
3つ目は身も蓋もない感じですが「日本人だから」です。もしわたしが、欧米人だったら、もしかしたらそこまで、ヨーロッパの各国に興味もなかったかもしれません。」です。もしわたしが、欧米人だったら、もしかしたらそこまで、ヨーロッパの各国に興味もなかったかもしれません。
今年の夏、ドイツ人に「サマーホリデーはどこにいったの?」って聞いたところ、大体返ってきた回答は「ドイツ国内」とのことでした。
サンプル数が少ないので、アテにはなりませんが、それでも、聞く人全て「ドイツ国内で過ごした」という回答が得られるとは思ってませんでした。
そうなんです。
まぁ、例の流行り病のせいで、あまり国外に出たがらなかったというのもあったのかもしれません。でもそれでも、チャンスはあったわけだし、行こうと思えばいけたはずです。
でもそれでも、彼らは、彼女らは、ドイツ国内から出ようとはしなかった。アレがあったからといっても。
他の国の人たちは分かりませんが、もしかしたら「自国で過ごす」人の方が大半で、他国で過ごすという人はこちらでも「稀」なのかもしれません。
その点、わたしも含め海外に住んでいる「日本人」は、もうすでに「海外」に出てしまっているから、母国とは考えられず、そう考えると「次はどの国?」って考えてしまうから、いろんな国に行きたくなるのかもしれません。
もちろん、任期が決まっている人なら、任期中にできるだけ行きたいところに行ってみたいと思うのは、よく分かります。
まとめ
海外に出ると、海外旅行がしたくなる理由をまとめました。同僚のほとんども海外に来たんだったら「いろんなところに行ってみたい」という人が多いのは、実感としてあります。
海外に抵抗がある人も、ない人も、一度海外に住んでみると、考え方が変わるかもしれません。住んでみてはどうでしょうか?
それでは、また。
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