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金曜日、アラーム解除。日曜日、アラームセット。

平日、毎朝7時50分にかけているちょっと遅めのアラームを解除して眠る金曜日の夜。この瞬間に、「あ~やっと休日がやってきた~!」と感じる。

「あ~やっと休日がやってきた~!」という感覚は、けっこう幸せだ。

小学生のときも、中学生、高校生のときも、金曜日、最後の授業が終わった瞬間に「あ~やっと休日がやってきた~!」と思っていた。学生の金曜日はそのあと部活動があったり、塾のときもあったけれど、社会人の今と同じく平日は強制的に拘束されているから、その感覚があったのだと思う。

そしてそれは、大学生の4年間はほとんどなかった。まったくなかった。

大学時代は毎日毎日、その日だけで生きていた。曜日どうこうより、その日の予定で生きていた。バイト、サークル、遊び、旅行。ちょっとしたスパイス程度の大学の講義。文系の大学生なら「うんうん」と共感を得られるのではないだろうか。

私がそんなふうにのほほんと生きていた時代、理系大学の友達は曜日でちゃんと生きていた。〇曜日はゼミの日、〇曜日は研究レポートの提出日、〇曜日は国試対策授業の日。金曜日に会うと、「明日は休みだ~」と嬉しそうにアルコールを摂取していた。その姿は、1週間を乗り越えた達成感と開放感で発光しているように見えた。同じ大学生なのに、学んでいることが違うだけでこうも違うのかと思った。

今、社会人になって私は高校生ぶりに曜日感覚で生きている。サザエさんが放送されるのは日曜日、そしたら新しい1週間が始まる月曜日。私が念じたところで早まるはずのないカレンダーを見ては、もういくつ寝ると金曜日、と歌ったりする。でも、思ったより1週間は早い。それで気づけば1か月が終わって、1つの季節が終わっている。

そうなるともう早いもんで、1年が終わったりする。「今年も残り3カ月」の文字がTwitterでたくさん流れていた。

そうやって時間の経過を見かけると、外に出たときに体感する風がちょっと冷たかったりする。秋の気配をTwitterの文字から感じるのと、肌感覚で感じるのやっぱりちょっとだけ違う。

今日はもう日曜日。23時。金曜と、土曜で解除したアラームをセットし直す。7時50分のアラーム。日曜日は休日だからなるべく日曜日中にnoteを書くようにしている。

そういえば、おばあちゃんから言われたセリフを今、ふと思い出した。

「1年を体感して、数えてる間はまだまだ若いってことよ」

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