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3世代に渡って、いち時代を築いていた

私が中学生のとき、ジャニーズが一世を風靡していた。新しくデビューするグループはもちろん、出す曲、出す曲、全部がヒットしていた。ような気がする。「SMAP × SMAP」を皮切りに、グループが1バラエティ番組を持つのも当たり前で、嵐、関ジャニ∞、TOKIO、KinKi Kids、KAT-TUN、Kis-My-Ft2などなど、今でもSnow Manがゴールデンの番組を持っている。

それから、どんなバラエティ番組でも「ジャニーズ枠」というのがあったように思う。いわゆる「アイドル枠」「イケメン枠」みたいなことで、番組に華を添えるポジションをジャニーズが担っていた。「笑っていいとも!」も、「ぐるナイのゴチになります」も、「ヒルナンデス!」にも、「ああ、今期はこの人なんだな」と思うジャニーズがいた。


それがいろんなことがあって、瓦解し始めている今。

多様化、選択肢が増えた、いろんなイケメン・アイドルが活躍の場を得た、と言われればそうだし、それになんの批判もないし、「いいことだ!」と思うけれど、いち時代が終わったのだなと少し寂しい気持ちにもなる。今の中学生は5人で歌って踊るSMAPも嵐も見たことがなくて、もしかしたら彼らの曲すらも知らない人だっているのかもしれない。

SMAPと嵐は、アイドルの完全体だったと私は思う。天皇陛下も、内閣総理大臣も認知していて、おばあちゃん、お母さん、私と3世代に渡ってみんなが知っていて。そんなこと、きっともうこれからはあり得ないかもしれないなと感じる。日本だけでもたくさんのエージェントとグループがあるし、韓国アイドル、日韓ミックスアイドルまで出てくると、おばあちゃんには完全に「はて?」だし、お母さんも「誰が誰だかわからない」と言うし、かくいう私も「この人は名前を知ってるけど、この人は知らない。みんな同じ顔に見える」という始末。


多くの人を傷つけたし、苦しい思いをさせたし、顔も名前も見たくないと思われる出来事だったから、何も言えないけれど。

確かに、いち時代が築かれて、そして終わったのだと最近思う。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。