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ちょっとずつ、いろんな本を読むこと

少し前まで、本の複数同時進行読みは断固として拒否だった。小説が好きな私は、複数本を同時に読むと登場人物が混ざるわ、ストーリーが混同するわで、結局1章分ほど前から読まないと思い出せないということがよくあった。「なんだこの読書! なんともやりづらい!」と思っていたから、読書の同時進行を辞めた。

だがしかし、ここ最近2~3冊を同時に読んでいる。こっちの本をちょっと読んでは、あっちの本をちょっと読む。居酒屋で、ちょっとの量の料理がたくさんテーブルに並んでいるのに似ている。だし巻き卵、冷やしトマト、梅水晶、枝豆、「どれにしようかな」と悩む楽しみ、悩める楽しみ。

まさか、自分がそれを本でするとは思わなかったけれど、なんとも楽しい変化だと今のところそれを楽しんでいる。

とはいえ、小説を複数同時進行、悩む楽しみにしているわけじゃない。小説が複数だと結局上のようなことが起こるから、悩むためのジャンルを変えたのだ。

小説、エッセイ、ビジネス、雑誌、漫画..…そのときどきで同時進行のジャンルは変わるけれど、同じジャンルは2冊読まないようにしている。それから、ジャンルで読む時間を同じにしているのも実はポイント。

例えば、朝はエッセイ。夜は小説。テレビのCMの合間に読むのはビジネス本、のような感じで。そうすると自然に朝はエッセイの気持ちに、夜は小説の気持ちに、前回読んだところのストーリーが自然と頭に浮かんでくる。

こんなふうに工夫すればよかったのか、と今の私は自分でもけっこうびっくりしている。今まで嫌だと思っていたし、断固拒否だったのに、意外にも簡単に変われるんだなあと思った。

そもそもそんなふうに同時進行読みをするようになったのは、あまりにも読みたい本が多すぎるからだった。ここ最近、人におすすめされた本だったり、「合いそう」と紹介してもらった本だったり、「これは読みたい」「読んでおきたい」と思う本があまりにも多すぎて。

そう思うと、幸せな変化なのかもしれないなと思うのだ。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。