サラリーマンがお金持ちになるためのステップ(Step.2 専門性を踏み台にする)
(※この記事は約3000字、読了2分程度の記事となっています。)
前回に引き続き、一介の持たざるサラリーマン、労働収入を得て生活している人間が、どうやったらお金と時間の自由を得られるかについて、語るシリーズ③回目。
お金と時間の自由、という意味では、私も何も成し遂げていない人間なので、単なる私の現在進行形のロードマップの共有という感じになります。
このあたりの目標の達成が出来そうであれば、また具体的に更新していきたいと考えています。
前回の記事で、持たざるサラリーマンが、自由な時間とお金を手にするために、お金持ちなるためのロードマップとして、次のようなステップを挙げました。
なお、ベースとしているのは、言わずと知れた名著『金持ち父さん貧乏父さん』『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(ロバート・キヨサキ著)です。
前回のStep.1 はB/Iクワドラントに行くための準備期間でしたが、今回Step.2ということで、いよいよビジネスオーナー(B)、投資家(I)のようなお金持ちにステップアップしていく過程を考えます。
■結論:お金持ちになるためにはE/SとB/Iを掛け持ちする
前回も書いたように、お金持ちになるために、キャッシュフロー・クワドラントの区分を上手に利用していくとよいと思っています。
お金持ちになるために、この図の右側へ行くという志向は同じなのですが、現実的に、中期的に目指す部分というのは、重なっているところだと考えます。
お金持ちや資産家が文字通り「不労所得」を持っていることがクローズアップされることが多いですが、
私は、様々な事例を見るに、お金持ちになるために、楽して、働かずして、お金を手に入れようとするスタンスに疑問を持っています。
たとえば、数十兆円とも言われる資産を持つウォーレン・バフェットが個人投資家の代表例ですが、彼がそれだけの資産を手にするのには、多くの調査・研究の労力を費やしています。
したがって、投資家といえども、完全に労働がなかったかというと、そうではないと思います。
シンプルなポートフォリオと投資戦略を持つ個人的投資家でさえ、経済や金融の動向によって、多少のリバランス(資産ポートフォリオの組み換え)が必要だと思っていて、そのためにはそれなりの勉強やリサーチの労力は必要です。
■「労働」の概念について少し整理してみる
労働者(E/S)というのは、
企業経営者の事業のために、自らの時間と労力を差し出して、時間を切り売りする、時給労働者ということとほぼ同義と理解しています。
この点において、投資家の行う労働とは性質が異なります。
お金持ち(B/I)が自らの持つビジネスや商品、資産から収益をもたらすための労力をかけるのに対して、
労働者(E/S)は、ビジネスオーナーや投資家の資産を増やすことに労力をかけていると言えます。
その結果として、その労働に対する収入は、
B/I > E/S
となってしまうことになります。
これは、経済学者トマ・ピケティ著『21世紀の資本』の
r(資本収益率)>g(経済成長率)
という有名な理論と酷似します。
■具体的に高収入労働者の次のステップとは
さて、それを踏まえて、具体的に、高収入労働者の次のステップについて考えます。
結論は上述の通り、まずはキャッシュフロー・クワドラントの重なっている部分を目指すべきと考えます。
これはどういうことかというと、
労働者(E/S)として働く中で、何らかの専門性を獲得して、
その専門性を土台にして、投資家もしくはビジネスオーナーに向かうという発想です。
つまり、ある種の専門家としての経験を蓄積し、それをベースに投資家もしくやビジネスオーナーへと徐々に変化していくという提案です。
例を二つ出します。
私もまさにこの過程にいて、準備をしています。
ただし、上記の(例1)は非常にハードルが高くため運要素も大きいので、(例2)(例3)をまずは目指すべきと考えます。
■節約 × インデックス投資がイケてない理由
ここで、
「徹底的に節約をして、その手残りをインデックスファンドなどにひたすら積み立て投資をして、何十年か後に数千万円の資産を築く」
という、よく語られる方法について考えてみたいと思います。
これは、非常に堅実な方法で、まったく否定するつもりはありませんが、
「お金と時間の自由」という目的を達成するうえでは、ベストではないと考えています。
理由の1つ目に、
収入を上げることは極論、限界がありませんが、
節約は、生きている以上、必ず限度があるからです。
生活の最低限の出費だけに絞り、あらゆる娯楽を排除して、お金を節約して、多くを貯めることができる人間は逆に非常に少ないと思います。
これができる人は、ある意味で一握りの条件(独身、高報酬、修行僧のような節制を自然とできる、など)を持った人間のみで、再現性は低いと思います。
理由の2つ目に、
その厳しい節制をして得た少ない元手を、インデックスファンドなどで積み立て投資をして、コツコツと増やすことは、景気の運要素が入ることに加え、非常に資金効率が悪く、焼け石に水だと感じます。
複利効果があるとはいえ、何十年もかかる超長期のゲームになります。
自由なお金と時間を手にする頃には、お爺さん、お婆さんになっているでしょう。。。
結論として、無駄な出費、浪費などは、お金を増やすには当然に控えるべきはありますが、あまりに時間がかかり、比較的若いうちに時間的な自由を得ることができず、ほとんどの時間がE/Sクワドラントの人生となってしまいます。
もちろん、老後のために安定した資金を得るための方法や、すでにある資金の守りの投資策としては何の問題もない正攻法ですし、勉強のために少額を投資するという方法もよいとは思います。
(このあたりについては、NISA関連の情報発信を私がしない理由と関連するので、そのあたりの記事もまた書く予定です。)
■まとめ
以上、3回にわたって、持たざるサラリーマンが資産を得て、自由な時間とお金を手にするための私のロードマップを共有してきました。
振り返ると、
ということで、私も道半ばですが、また考えが改まったり、深まったりしたら記事にしたいと思います。
また、このあたりの過程をもっと具体的に共有していきたいと考えています。
参考になれば幸いです。
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