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2024年3月の記録

3月は学会発表のため、出張続きでした。

学会

IEEE PerCom2024

5年ぶりに、PerComに参加しました。今回は、発表はWiP、1件のみで、主な目的はコミュニティへの参加と最先端の研究の調査でした。

WiP発表

Biarritzという街は初訪問でしたが、風光明媚なリゾート地でした。どこを撮っても絵になる街。

iPhoneで適当に撮っただけでこの感じはやばい

学会のホスピタリティも最高で、久しぶりのソーシャルイベントとしては大変有意義でした。久しぶりに会う海外の研究者仲間と挨拶をして、議論をして楽しい時間でした。

バンケット

インタラクション2024

こちらも何年ぶりかの参加でした。研究室からは4件のポスター発表です。みんなデビュー戦ということで、圧倒されつつも、良い経験になったのではないかと思います。来年はぜひ本会議に通して欲しいです。

ポスター発表を頑張る学生たち

DEIM2024

こちらは福嶋准教授にお任せして、私は参加できず。久しぶりにDEIMコミュニティにも参加したいと思っていたのですが、他の学会と被ってしまいました。発表は、映画字幕の提示に関する研究です。もともとは、字幕を使った第2外国語習得法の研究だったのですが、学習までは到達せず、まずは字幕の提示方法に関する研究をまとめました。

情報処理学会・ITS研究会

こちらは峯先生にお任せ。トヨタシェアに協力してただいて実施した行動変容・ナッジの実験結果を発表しました。車両のラッピングによる視覚介入により、運転特性が変わったという面白い結果が得られました。

情報処理学会・全国大会

こちらは中村先生にお任せ。学部4年生の尾山くんが競技かるたの行動センシング、台湾から訪問学生(半年)のYangくんがプッシュ通知の優先度制御に関する研究を発表しました。中村先生も、IPSJ ONEに登壇!

情報処理学会・CN研究会

富士通との共同研究の成果をCN研究会で発表しました。マイスのサイドボタンをハックして、気持ちVote機能を実装し、会議中の気持ちを共有し、活性化するというものです。

情報処理学会・CLE研究会

福岡未踏で開発されたシステムおよびその研究活用について、教育学習支援情報システム(CLE)研究会で発表しました。主査の島田先生によると、かなり良い反応だったとのこと。

Shonan Meeting 214: The Future of Education with AI

研究者たちと5日間泊まり込みで寝食を共にして特定のテーマについて議論をする湘南会議に久しぶりに参加しました。今回は、AIを活用した未来の教育について。ドイツDFKI時代のボスであるDengel教授、大阪公立大の黄瀬先生が中心となって企画してくれました。日本とドイツはもちろん、フランス、アメリカ、オーストラリアなど様々な国の研究者が集まり、それぞれの取り組みを紹介した後に、今後の在り方について議論しました。AIが教育に与える良い面・悪い面、色々あり、本当に今後舵取りが重要になるなと思いました。

大学・研究室関連

学位記授与式・追いコン

学部生7名、修士9名、博士4名が卒業しました。学部生は、工学部電気情報工学科の総代・甲午会優秀学生賞(成績1位)を瀧口くんが受賞しました。また、瀧澤くんは、九州大学で顕著な活動をした学生として、学生表彰を受賞しました。修士でも、大平くんが学生表彰を受賞しました。

博士4人のうち、3人は研究者として、それぞれの道を進みます。Huangは4月から当研究室の助教に、ChenHaoは中京大のビッグラボのポスドクに、Marwaは母国に戻りTanta大学の助教になります。

夜は再び宴会で、卒業生たちを送り出しました。

研究室見学会・4年生の配属決定

九大の学生配属では、3月初頭に、ポスターによる説明、研究室の公開を行い、研究室を見てもらい、学生たちが希望を出します。そして、4月から荒川・峯・福嶋研に配属を希望する学生たちが誰になるのか、教員はただ事務から連絡を待つのみです。今年も、合計7名の4年生が配属されることになりました。4月に会うのが楽しみです。

Pau大学訪問

研究室でポスドク3年目となるLandyさんが以前ポスドクをしていたのがPau大学なのですが、PerComの開催地Biarittzの近く(PerComのローカルアレンジも同チームのメンバー)ということで、PerComの帰りに訪問して、次年度の研究について議論をしてきました。

荒川研HPのアップデート

九大は一応大講座制となっており、准教授以上は独立したラボとして数えられ、学生たちも◯◯研と教員個人の名前で研究室を選ぶのですが、私の場合、2020年から峯先生とグループを組み、昔の小講座のような体制で運営を行っています。2022年には福嶋先生やチョイ先生も加わり、教員が多数いるファミリーのような感じになっています。話すと色々なのですが、そちらの方がメリットが大きいからです。

九大着任時に、arakawa-lab.com でサイトを構築したのですが、2022年からグループとしてのHP、app.ait.kyushu-u.ac.jp を開設し、2023年は主にこちらのページを更新してきました。今後の役割を見直し、arakawa-lab.comは、主に留学生(博士)をターゲットとして英語サイトにすることにしました。

これまで20年、CMSとしてWordpressを使っていたのですが、最近攻撃・改ざんの被害が多いことから、頻繁なアップデートを行わない arakawa-lab.comについては静的なHTMLサイトに切り替えてみました。Page Insigthで見るとめちゃくちゃ読み込みが早くて感動します!

その他

NTTドコモとの長期共同実証研究の終了

NTTドコモと実施していた長期・大規模な行動変容に関する共同研究が今年度で終了します。コロナ期間に2000名を超える被験者を集め、混雑回避を対象行動とした実験からスタートし、実に8つのテーマについて行動変容の実証研究を行いました。

さまざま対象行動ごとに、いくつかの行動変容アプローチを組み合わせ、ユーザの反応を見ていくという地道な検証でした。毎週毎週プッシュ通知を考えるという仕事もなかなか大変だな〜と思いましたが、良い経験となりました。

最終的に述べ被験者数は4000名と想像を超える皆さまを巻き込んだ共同研究となりました。もともと学会で知った方々との楽しい研究だったのですが、途中からは、研究室の先輩との仕事にもなり、良い思い出となりました。

福岡未踏2024の始動

次年度も福岡で未踏的人材を育成できるように、みんなで色々と動いています。2年目からいきなり、補助率2/3となり、1/3を稼がないといけない状況で、自社事業を土台としているわけではない団体としては非常に苦しい条件となっています。企業の皆様からのスポンサー支援を多方面あたっているところですので、ぜひ協力したいという企業がありましたら、ご連絡いただけると幸いです。さまざまなスポンサープランを用意しています。

積水化学・早稲田大学との取り組みが日経にに掲載

昨年春から、社員の日々の健康をヒアリングするためのLINEアンケートシステムを開発し、秋から冬にかけて、実際に600人もの社員から2ヶ月間、毎日アンケートを収集しました。ゲーミフィケーションやナッジの要素も取り入れ、長期間・大人数から高い回収率を達成しました。


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