荒川 豊 (Yutaka Arakawa)

九州大学・教授、総長補佐、SDGsデジタル社会推進機構理事。IoTとAIを活用した行動…

荒川 豊 (Yutaka Arakawa)

九州大学・教授、総長補佐、SDGsデジタル社会推進機構理事。IoTとAIを活用した行動認識やユビキタスコンピューティング、行動変容支援システムの研究者。 https://arakawa-lab.com/ https://app.ait.kyushu-u.ac.jp/

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  • 福岡未踏の取り組みについて

    • 2本

    福岡未踏での支援内容など活動全般に関わる記事を投稿します。

最近の記事

【福岡未踏】 課題解決型プログラムSolveのテーマについて(統括PMの目線でコメント)

福岡県の未踏的な人材を発掘・育成している #福岡未踏 ですが、2年目となる2024年はSolve(ソルブ)というプログラムに力を入れています。統括PMの目線で、Solveテーマを1つずつ紹介していきたいと思います。 Solve(ソルブ)って何?企業や自治体がまさに取り組みたい課題を提示してもらい、それに対する解決案の提案と開発を行うプログラムです。5ヶ月間50万円の長期インターンに近いですが、どんな方法で解決するか、どんなシステム・アプリを作るかはクリエータ次第です。そして

    • 福岡未踏Solveプログラムについて

      皆様、福岡未踏 統括PM の荒川です。 福岡未踏は、地方の若手クリエータを発掘・育成することを目的として実施しており、本家・IPA未踏のやり方を基本的には踏襲していますが、独自の取り組みとして、 課題解決型プログラムSolveという発掘・育成プログラムを実施しています。好きなものを自由に作りたい人向けのPro/Grow/Jumpとは異なり、Solveは、プログラミングで何かを作りたいけど何を作ると良いかがイマイチ思いつかない人向けのプログラムです。 実際のところ、未踏的

      • 2024年6月の記録

        6月は3週連続で東京滞在となり、月の大半を東京で過ごしました。大きな国際会議や国内学会に参加して、研究成果を色々と発表するととともに、さまざまな研究者と交流を深めました。 MobiSys2024我々の分野のトップ会議の1つであるACM Mobisys2024 が東京・虎ノ門ヒルズで開催されました。我々に研究室からは、研究室ブースの展示,Poster2件・Demo1件・Asset5件の発表を行いました。 ブース用のテーブルクロスやエプロンを作って参戦しました。 国内開催と

        • 2024年5月の記録

          5月は毎週どこかに飛び回っていた気がします。 学会UBI研究会@屋久島 UBI研究会では、世界的歩行ゲームアプリ・ムーミンムーブのデータ分析に関する研究を発表しました。開催地は、屋久島。初訪問です。 今回のUBI研究会は、野生動物のセンシングを行っている研究グループとのコラボレーションとして、巡検セッションが設けられ、縄文杉まで歩きながら、さまざまなセンシング手法について議論を深めました。 朝4時に宿を出て、戻ったのは夜18時。山の中を9時間25キロ歩き、歩数は400

        【福岡未踏】 課題解決型プログラムSolveのテーマについて(統括PMの目線でコメント)

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        記事

          おおいた豊後大野ジオパーク・ドライブ

          2024年のGW、1日だけ思い立ってドライブに行ってみました。図書館で借りてきたドライブのガイドブックに載っていた滝が印象的だったのと、大分はよく行くと行っても行ったことのない場所だったのとで興味が湧いたので足を伸ばしてみました。 おおいた豊後大野ジオパークと呼ばれるエリアは、公式サイトを見ても驚きですが、日本ではないような景色が広がっています。 と言ってもどこにいって良いか、どういう順で回ると良いかわからなかったので、今回は、サイトに載っていたモデルコースの中から、Co

          おおいた豊後大野ジオパーク・ドライブ

          2024年4月の記録

          4月は、早々にオーストラリア出張があり、その後も毎週東京に出張していたため、あっという間に過ぎ去りました。ま、いつも通りですが(笑)新年度ということこで新しい学生も加わり、九州大学での6年目がスタートしました。研究グループの学生は54名、スタッフを合わせると64名という過去最大の大きさになりました。 研究関連Persuasive Technology 2024での発表 オーストラリア・ウーロンゴンで開催されたPersuasive Technology 2024に参加し、P

          外部生向けの修士受験Q&A

          九州大学・システム情報科学研究院・人間情報システム研究グループは、おかげさまで多くの希望があり、大学院で最大級の研究グループとなり、2024年4月時点で、博士10名、修士34名、学部9名で、数えると53名にもなっていました。 九大における4年生配属は、基本が1教員1名(教授・助教ペアに2名、准教授に1名)となっているため、こんな人数になるのは異常な状況ではあるのですが、修士から加わる学生が多く、このような規模になっています。また、内部であっても高専からの3年次編入生が多いの

          外部生向けの修士受験Q&A

          2024年3月の記録

          3月は学会発表のため、出張続きでした。 学会IEEE PerCom2024 5年ぶりに、PerComに参加しました。今回は、発表はWiP、1件のみで、主な目的はコミュニティへの参加と最先端の研究の調査でした。 Biarritzという街は初訪問でしたが、風光明媚なリゾート地でした。どこを撮っても絵になる街。 学会のホスピタリティも最高で、久しぶりのソーシャルイベントとしては大変有意義でした。久しぶりに会う海外の研究者仲間と挨拶をして、議論をして楽しい時間でした。 イン

          2024年2月の記録

          2月は大学関連の行事が多いのですが、その隙間を縫うようにいろいろなイベントが盛りだくさんで、いつも通り忙しい月でした。この裏で、入試業務3件こなして、MobiSys2024というトップ会議の査読十数本やって、概算要求の申請書を書いてます。時間に余裕のある月は存在するのだろうか・・・ 研究室関連打ち上げ 2月で東京に引っ越してしまう学生も多いとのことで、修論発表会を終えた次の日に、大掃除と2023年度の打ち上げ。2019年に学部生2名からスタートし、毎年増加していき、今では

          福岡未踏 成果報告会 クリエータ発表動画集

          2024年1月27日に開催された福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアム(通称、福岡未踏)の成果報告会における、各クリエータの発表動画集です。 10分/プロジェクトの発表です。ぜひご覧ください。 ProDeckHub:スライド発表に特化したオンライン会議ツール (ちかっぱクリエータ認定) ARお散歩彼女 (ちかっぱクリエータ認定) MagicDelta:直感的にAIの仕組みを中学生からでも学習できるWebアプリ (ちかっぱクリエータ認定) GunShield:動画による

          福岡未踏 成果報告会 クリエータ発表動画集

          2024年1月の記録

          2024年1月は、海外出張、東京出張2回、沖縄出張と毎週どこかにいってました。週末も合宿に、入試に、出張にとほぼありませんでした・・・ 福岡未踏2023年6月から始まった、福岡県下の未踏的な若手クリエータを発掘・育成する事業(経産省補助事業、通称、福岡未踏)もフィナーレを迎えました。半年間で、21件を採用し、延べ50名の若手クリエータを発掘・育成しました。アカデミアや産業会から18名のPM・メンターを召喚し、糸島市や福岡市、福の湯など自治体や企業も巻き込んでの大事業でしたが

          2024年仕事始め

          2024年は、元旦の地震、2日の飛行機事故、3日は小倉の火災と、世間は災害続きですが、我が家でも元旦から息子が高熱と下痢で寝込み、3日間全然回復しないため食料調達以外外出もすることもなく過ぎていきました。なんという始まりでしょう。 とはいえ、仕事は1月4日からスタート。今年度、残すところ3ヶ月ですが、スケジュールはすでにパンパンです。 卒論・修論・博論今年は、学部:3人、修士:6人、博士:4名が卒業します。これらの論文添削と発表練習なども大変。さらに発表は、それぞれ丸一日

          2023年12月の記録

          早いもので2023年が終わろうとしています。4月からスタートしたnoteので活動記録も何とか年内継続できました。12月はほとんど出張もなかったのですが、イベントに来客にと忙しい月でした。 イベントICT行動変容研究ユニット・オープン研究会開催 2014年くらいから、行動変容支援システムに関する研究を始めたわけですが、昨年から九州大学内にICT行動変容研究ユニットと呼ぶ研究グループを形成しています。人の行動を変えるためには、情報技術だけではなく、心理学や医学、経済学など様々

          博士進学を少しでも考えている人へ

          2024年4月入学の博士試験、願書受付期間まで約1ヶ月となりました。 2023年度、九州大学大学院システム情報科学研究院・人間情報システム研究グループ(荒川・峯・福嶋研究室)には、12名、の博士が在籍しており、研究院の中で最大の人数となっています。また、修士についても27名も在籍しており、これまた研究院の中で最大です。研究室はまだ設立5年目ですが、全国から集まっていただき、九大内部からの進学よりも外部からの進学が多い状況です。教員や事務スタッフを含めると約60名のグループで

          博士進学を少しでも考えている人へ

          2023年11月の記録

          11月は成果発表のための出張が多い上に、週末は福岡未踏関連のイベント2回、飯塚市や福岡市のコンテストで埋まり、超もりだくさんな上に、あっという間に過ぎ去ってしまいました。途中、帯状疱疹も発症して・・・なかなか辛い月でした。 研究IoT2023@名古屋 名古屋で開催されたIoT2023で4件発表しました。 M1の林田くんがBest Demonstration Runner-up Awardを受賞しました。鉄道博物館、貸し切りのバンケットがすごかった。 ICMU2023@

          2023年10月の記録

          あっという間に10月が終わりそうです。後期は、2年生のオペレーティングシステム、3年生の分散システム、という2つの講義を担当しているため、何かと忙しく過ぎていきましたが、学会発表に未踏のイベントにと盛りだくさんでした。 研究関係日独ワークショップ 2015年以来交流を深めているUlm大学のMinker先生が湘南会議参加のため来日され、九大まで足を伸ばしていただけるということで、日独ワークショップを開始しました。 DPSWS2023 今回で31回目となるマルチメディア通