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2024年7月の記録

7月は学会ではなく、研究者個人としてのネットワーキングを深める交流が続きました。今月は書く時間がなく、短め。

ドイツ訪問

今回は、学生が留学中のUlm大学と、教え子が博士および研究員として就職しているDFKIを訪問しました。ドイツは、2012年に住んだことと、NAIST時代にUlm大学との交流を進めたことで、いつ行っても温かく歓迎していただける大好きな国です。ビールとワインが安くて美味しいのも◎。

Ulm大学

Ulm大学には、M2の学生が1年間滞在中です。研究テーマは、説得対話エージェント。行動変容を促す対話のダイアログを生成AIで作るような研究です。同時期にNAISTから留学している学生(こちらはセンサを用いたアバター制御)と、現地の博士学生と3人でチームを組んで研究を進めています。トランスペアレントディスプレイを構築して、その上で動くアバターを構築しています。オンラインで見せてもらっていたのですが、九大側でも同じシステムを構築するにあたり、現地までシステムを確認しに行ってきました。

加えて、以前からオファーを貰っているダブルディグリープログラムについても議論し、ついに手続きを始めることになりました。NAISTではすでに実施中のプログラムですが、今後、九大生がUlmに1年滞在して、日本とドイツの両方の学位をもらえるようになればと思います。

Augsburg大学

5月の湘南会議を一緒にオーガナイズしたElizabethの研究室にも訪問させてもらいました。こちらの研究をプレゼンさせてもらった後に、研究室の学生たちの研究も紹介してもらいワクワク。

帰りには、大学のキャンパスやAugsburgの街を案内してもらって、EURO2024のドイツ戦を観戦しながらビアガーデンでディナー。大学のキャンパスも自然豊かで養蜂をやってたりですし、街の雰囲気もかなり良い感じでした。

DFKI

2013年に帰国して以来、ほぼ毎年、多いと年2回くらい訪問している、ドイツ人工知能研究所DFKIですが、現在、NAIST時代の教え子が研究員として在籍中です。ちょうど、博士論文の提出を終え、この辺で公聴会かもということで期待していましたが、教授陣のスケジュールがなかなか決まらず、公聴会はまだ先になりました。ドイツのこのシステムは日本ではあまり考えられないのですが、学位の有無がそれほど重要ではないため、学位論文を提出して、実際に学位が取れるまでは結構適当なプロセスのようで、半年とか1年とかかかるようです。

滞在中は部屋を貸していただき、色々仕事をするとともに、最近DFKIが力を入れているXAIについても色々と聞かせてもらいました。夜は、多忙なDengel教授(所長)に、ディナーの時間を取ってもらい、ゆっくりと話すことができました。

DFKIがあるカイザースラウテルンには、日本人のお友達(皆さん音楽家)もいるのですが、スキマ時間を見つけてお会いすることができました。皆さん、いつも会ってる友人のように楽しい時間でした。

国内

軽井沢リトリート

2016〜2019年にかけて一緒に過ごした、JSTさきがけ(黒橋総括)のリトリートに参加しました。会場は、黒橋先生が所長を務めるNIIの軽井沢研修所。同年代のいけいけ研究者たち、皆さん大活躍で、面白そうな研究をやってたり、新しい大学で四苦八苦してたり、話は尽きません。お互いの研究・近況を発表するとともに、某2名は、某予算の面接があるというので、急遽、発表練習大会。みんなでちゃちゃいれて、あーだこーだ、楽しい時間でした。きっと2人共採択されるでしょう!

デジタルウェルビーイング研究会

基盤Aで実施中のデジタルウェルビーイング研究ですが、今回は登別(温泉ではなく駅前の研修施設)に集まって、3ヶ月間の進捗報告会を行いました。東大、NAIST、九大、それぞれの進捗状況を共有し、今後の研究について終日議論。大人たちは、更に大型予算の打ち合わせ。取れるといいな〜。

登別の駅前の研修センターは建ったばかりでとてもきれいでした。終日大雨でしたが、食事もこのセンター内の海鮮丼が美味しくて、完結してました。レンタル費も安いしオススメです。会議が終わると雨も上がり、みんなで買い出しして、宿でオリンピックを見ながら鉄板焼パーティ。研究会に参加してネットワークを広げるのも重要ですが、こうして同じプロジェクト内でさまざまな大学の研究者・学生同士で仲を深めていくのも大事だな〜と思います。

福岡未踏

2024年の福岡未踏が始まりました!キックオフはブースト会議!

加えて、これから募集が始まるSolveについての説明会

どんな提案が集まるのか、今から楽しみです!

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