見出し画像

【九大荒川研×docomo】累計約4000人が参加! 4年に渡る実証実験が終幕


はじめに

4年にわたる九州大学荒川研究室とdocomoの共同研究が終了いたしました✨
この間行った二つの実験で、累計約4000人(※)の九大生にご協力いただき、十分な実験データを取得することができました👏
このnoteでは、実証実験の概要や実証実験が終わったからこそ公開できる裏側エピソードをお届けします!!
最後には、この実証実験に貢献してくれたテスターの表彰もしてるので要チェックです🎖️

※ 卒業生含む

実証実験の変遷

4年間の共同研究で二つの実証実験を実施しました。

コロナ禍だった2020~2021年は三密回避実験。
大学食堂の「密」を避けるために、混雑時間帯を避けた利用やテイクアウトをすることで、dポイントを獲得できる実証実験のアプリを九大生テスターに使ってもらいました💰
2022年からは、FureFure実験。
「目標を宣言したり、応援したりすることを通して、日々の目標を達成しやすくする」をコンセプトにした、FureFureという九大生限定の匿名コミュニケーションアプリを使ってもらいました📱

何を実験してたの?

2020〜2021年度 三密回避実験

三密回避実験では、ポイントの利得効果によって、イートインではなくテイクアウトに変更したり、混雑している時間を避けて空いている時間に食堂に行く、といった行動変容が起きるのか検証していました🫣

2022〜2023年度 FureFure

FureFureアプリ内では、自分の今日の目標を呟いて、それに対して他の人からいいねやコメントをもらう、他の人の目標やそれを達成しているのを見る、といったソーシャルコミュニケーションが行われています。実験では、ソーシャルコミュニケーションによって、「目標達成に向けた心理的負担の軽減」や「目標達成率の向上が図れるか」を検証していました📝

私たちの日常生活には、認知バイアスを使った行動変容の仕組み「ナッジ」が溢れています。例えば、スーパーで商品を割引する時に、元の値段に×が付けられているのを見たことがありませんか? これは、敢えて割引前の値段を示すことで、より安くなっているように感じるという認知バイアスを使ったナッジです。ナッジはFureFureにも使われており、ナッジによる行動変容も実験テーマとなっていました😳


研究としての成果

三密回避実験とFureFure実験から論文が各3本ずつ発表されました。(2024年2月16日時点)
なお、三密回避実験の結果をまとめた論文は、データサイエンス系の世界トップ会議IEEE BigData 2022に採択されるという成果を残しました🏆


三者が協力した実証実験

本実証実験は、九大荒川研究室、docomo、iQ Labの三者が協力して行っていました!
九大荒川研究室とdocomoが実験主体となり研究の内容を考え、iQ Labはそのサポートを行う実証実験運営事務局として、テスター募集とテスターの皆様のサポート、またアプリ開発を行うと言う役割分担でした。
今回は実証実験を支えたそれぞれの立場からコメントをいただきます💬

九大荒川研

伊都キャンパスは不便ながらも(笑)、日本最大面積を誇り、実証実験キャンパスとして様々な実験が行われてきました。その中でも、今回の実験は類を見ない規模、期間の実験となりました。コロナで密を回避しろと言われてもな〜、オンラインばかりで友だちもあまりできなかったな〜というような状況をなんとか打破すべく、3者で毎週毎週協議を重ねて実験をしていました。ドコモというブランド、そして魅力的なdポイントがなければここまでの規模での実験ができなかったのは間違いありません。また、アプリ開発から延べ4000名のモニタ集め、サポートに至るまでiQ Labチームの下支えがなければ実験を遂行することは不可能でした。私も毎週、プッシュメッセージや宣言を考えるのは中々苦労しましたが、これまでにない規模のデータを使った論文を書けたのは良い思い出です。協力いただいた九大生の皆様、4年間ありがとうございました!

荒川 豊教授

docomo

この実証実験は、dポイントクラブの会員基盤を通じた新たなポイント利用シーンやコミュニケーションを創出するために始まりました。九州大学の荒川先生からご知見をいただくのはもちろん、九大生の皆さんに実験モニターになっていただき、さらには学生の皆さんで構成されるiQ Labに事務局として参加いただくことで、若い方々の視点で未来に向けた新しい知見を獲得することができました。 延べ4000人の方から得た多くのデータと知見は、ドコモの会員基盤やサービスの発展に大いに活用させていただく予定です。 これからもdポイントをはじめドコモのサービスにご期待いただき、忌憚のないご意見をいただければと思います。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

コンシューママーケティング部 dポイント戦略担当課長 白井 拓也

三密回避、サステナビリティ、ヘルスケアの各観点と心理的側面から、行動変容技術の確立に向けた仮説を検証するべく、アプリを通じてさまざまなナッジを仕掛けさせていただきました! お楽しみいただけましたでしょうか。テスターの皆様のおかげで、予想通りの結果から意外な結果まで、貴重なデータが得られました。これらの知見は論文等の学術的な成果に留まらず、弊社のサービス実装においても活かしていきたいと考えています。ご協力いただいたテスターの皆様、長きにわたり、ありがとうございました。

クロステック開発部 医療ヘルスケア技術開発担当部長 檜山 聡

iQ Lab

この実証実験は、私が学部1年生の時から始まりました。その時から運営事務局の仕事に関わりはじめ、大学卒業とともにこの実験も終了します。 私の所属するiQ Labオペレーション班は、主にテスター募集と皆様のサポートを行いました。実験の最初の頃はテスター集めに苦労したのも懐かしい思い出です。また、最後の1年は研究に関わる三者の合意形成や全体マネジメントも行わせていただき、大変貴重な経験となりました。4年間大変なことも沢山ありましたが、やり切ったことを自信に持って、これからの人生に活かしていきます💪🏻

運営事務局の全体マネージャー  教重 涼子

iQ Lab のエンジニアリングチームは、この実証実験の開始時に立ち上がって、実証実験とともに成長してきました。4年間異なる内容の実験を実施できるように、実験アプリに必要な機能を実装してリリースしていました。おかげさまでチームでのアプリ開発はもちろん、大学生のうちに 4000人の利用者がいるアプリ・システムを開発・運用する経験をさせてもらいました。この経験を活かし、これからも技術と社会の架け橋として挑戦していきます!
(実証実験初期の裏話はこちら 👇 の note に書いてあります。)

アプリを開発したエンジニア  ウン クアン イー

デザインチームは、皆さんが実際に使うアプリの画面のデザイン制作を担当してきました。1年のうちに何度も新機能が追加されるという、実証実験ならではの開発スタイルは、忙しさもありましたが、多くの学びを得られたと思っています。また、アプリを使ってくれている九大生が身近にいる環境の中、友達のために作っているような感覚で、楽しみながら制作することができました。これからも、ここで得た学びをデザイン制作に活かしていきたいと思っています。

アプリのUIデザイナー  東原 萌々子 

テスターランキング

ここまで読んでくださりありがとうございます!
最後に、本実証実験に貢献してくれたテスターの方々を表彰します🎖️
※全てのランキングは2024年2月16日時点
※個人名だと思われるユーザー名は⚪︎で伏せています

🙌🏻 1年あたりアクション日数最大者(FureFure)

FureFure内でいいね・コメント・宣言の内どれかのアクションをした日数が1年間で多かったユーザーさんを表彰!(敬称略)

2022年度
1位:🌻(362日) 2位:タア(349日) 3位:🌷🎧𓂂𓏸 (314日)
2023年度
1位:はり(294日) 2位:陰陽師(289日) 3位:🧀(288日)

1年のうちの8割以上の日数FureFureを使ってくださったのですね!
びっくりです!!

💪🏻 1年あたりアクション回数最大者(FureFure)

FureFure内でいいね・コメント・宣言の内どれかのアクションをした回数が1年間で多かったユーザーさんを表彰!(敬称略)

2022年度
1位:🌻(17297回) 2位:タア(11680回) 3位:🧀 (4027回)
2023年度
1位:🌻(11913回) 2位:なら(2918回) 3位:rako(2854回)

🌻さん、圧倒的ですね!
FureFureをたくさん使っていただきありがとうございます👏🏻

🗣️ 1年あたり最大宣言数ユーザー(FureFure)

1年間のFureFure内での宣言数が多かったユーザーさんを表彰!(敬称略)

2022年度
1位:🌷🎧𓂂𓏸(680宣言) 2位:タア(641宣言) 3位:💻(583宣言)
2023年度
1位:友⚪︎(642宣言) 2位:K.(607宣言) 3位:さらみ(568宣言)

皆さん平均すると、1日に約1.5回も宣言してくださったのですね😳

❤️ 最もいいねを集めた宣言(FureFure)

FureFure内で多くのいいねを集めた宣言を表彰!(敬称略)

2022年度
1位:シマ⚪︎「湯布院に旅行に行ってきます!なので10000歩歩くぞ〜!」(18いいね)
2位:やの「内定貰えました😭」(16いいね)
3位:☘️「目標を宣言しても、夜このアプリ開くの忘れるから、本当は達成してるのに未達成になったやつがたくさんある。次の日でも達成に変えられないのかな」(15いいね)

2023年度
同率1位:まろ「青春18切符使って旅行!」(14いいね)
同率1位:rako「最終面接 絶対通過する!」(14いいね)
3位:ぶりぶりのブリ「ぶりぶりの胸筋を手に入れる」(13いいね)

楽しい大学生活の一コマを宣言したものや、たくさんの九大生が喜怒哀楽を抱えながら頑張る、就活に関する宣言がいいねを集めていました!
運営側もとても嬉しいFureFureの使い方です🥰
いいねによって、大学生活が少しでも楽しく頑張って過ごせていたら何よりです!
また、FureFureのサービスに関する意見もいいねを集めていました。実はこの意見、運営側でも議論したことのある話題です!実際にサービスを改善するまでには至りませんでしたが、そのメッセージ、受け取っていました☺️

🎓 FureFureの博士(FureFure)

FureFureの解放ラベルの中で最上位である「FureFureの博士」を解放したユーザーさんを表彰!(敬称略)

・人間
・友⚪︎

実は、FureFureの博士は、FureFureの博士以外全ての解放ラベルを解放した人に与えられるラベルでした🏷️
FureFureを知り尽くしたお二人ですね!おめでとうございます🎉

🐢 最長貢献者(三密〜FureFure)

初めて三密回避アプリでアクションを起こした日から、最後にFureFureでアクションを起こした日までの日数が長いユーザー(三密回避実験から参加していたユーザーに限る)さんを表彰!(敬称略)🫣

同率1位:🧀(1131日)
同率1位:Sh(1131日)
3位:🐬(1129日)

三密回避実験が開始した2020年の秋から実証実験に参加し、FureFureに変わっても現在まで使い続けてくださっている方です!
このお三方なしでは実験が成り立たないといっても過言ではないですね!
本当にありがとうございました🙇‍♀️

また、今回のランキングに載っていない方々もFureFureをたくさん利用してくれていました!!
皆様、ありがとうございました😊

終わりに

最後までnoteを読んでくださりありがとうございます🌷
4年にわたる実証実験の裏側エピソードとテスターランキングはいかがでしたか?
運営側も実験を振り返り、テスターさんたちのことを更に知る機会になったので、とても楽しかったです😆
本実証実験は終了してしまいますが、また機会があればご協力お願い致します🤝🏻

本実験の運営を行なっていたiQLabの公式LINEは、以下のURLから友達追加できます。
興味を持った方はぜひ覗いてみてください👀


iQ Lab 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?