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シリコンバレー銀行に続きシグネチャー・バンクが破綻 米の銀行史上3番目の規模

3月12日、ニューヨーク州金融サービス局(the New York Department of Financial Services:DFS)はシグネチャー・バンク(Signature Bank)を閉鎖し、同行の経営権を取得し、連邦預金保険公社(Federal Deposit Insurance Corporation:FDIC)を管財人に任命したと発表した。
https://www.dfs.ny.gov/reports_and_publications/press_releases/pr20230312
 
DFS は以下のリリースを出した。
「ニューヨーク州銀行法第606条に基づき、DFSは預金者保護のため、シグネチャー・バンクの経営権を取得し、FDICを管財人に任命した。
 
シグネチャー・バンクはニューヨーク州の認可を受けた商業銀行で、FDICの保険に加入しており、2022年12月31日時点で、総資産は約1,103億6,000万ドル、預金総額は約885億9,000万ドルである。
 
DFSは、市場イベントを踏まえてすべての規制対象となる企業と緊密に連絡を取り合い、市場動向を監視し、他州および連邦規制当局と連携し、消費者保護、規制対象企業の健全性の確保、世界金融システムの安定性を維持する」と述べた。
 
財務省(United States Department of the Treasury:USDT )ジャネット・イエレン(Janet Yellen)財務長官、米国連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board:FRB)ジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長、FDICマーティン・グルーエンバーグ(Martin Gruenberg)委員長は共同声明で、「預金者を保護し、米国の銀行システムに対する国民の信頼を回復するため、シリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank:SVB)と同様、シグネチャー・バンクの預金者をすべて救済する」と発表した。
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20230312b.htm
 
共同声明の内容は次の通りである。
「本日、我々は、銀行システムに対する国民の信頼を高め、米国経済を保護するため、断固とした措置を採った。同措置により、米国の銀行システムは強固で持続可能な経済成長を促進することで、預金保護と個人・企業への信用供与という重要な役割を果たし続けることができる。
 
FDICおよびFRBからの勧告を受け、大統領と協議した結果、イエレン長官は、FDICがすべての預金者を完全に保護する形でシリコンバレー銀行の破綻処理を完了するための措置を承認した。預金者は3月13日から預金の引き出しなどができるようになり、シリコンバレー銀行の破綻処理に伴う損失は納税者へ転嫁されることはない。
 
シグネチャー・バンクについても同様の例外的措置を採り、預金者のすべてを救済する。シリコンバレー銀行の破綻処理と同様、納税者への負担はない。
 
なお、株主と一部の無担保債務者は保護されない。また、銀行の上級管理職も解任した。保険に加入していない預金者を支援するための預金保険基金に対する損失は、法律で定められた通り、銀行に対する特別査定によって回収される。
 
最後に、FRBは12日、銀行がすべての預金者のニーズに応えられるよう、対象となる預金取扱機関に追加資金を提供することを発表した。
 
米国の銀行システムは金融危機後に実施された銀行業界に対するセーフガード確保の改革の結果、回復力のある強固な基盤を維持している。これらの改革と今回の措置は、預金者の預金を守るために必要な措置を講じるという我々の決意を示すものである」
 
この共同声明が発表されると同時にFRBは、「破綻した銀行とその預金者を救済するため、バンク・ターム・ファンディング・プログラム(Bank Term Funding Program:BTFP)を創設した」とリリースした。また、財務省は為替安定化基金から最大250億ドルをバックストップとしてBTFPから振り向ける予定である。
 
シグネチャー・バンクの破綻はシルバーゲート銀行(Silvergate Bank)、シリコンバレー銀行の破綻に続くものであり、これらの銀行は暗号通貨に積極的な銀行として知られている。シグネチャー・バンクの破綻は2008年のワシントン・ミューチュアル・バンク(Washington Mutual Bank)、3月10日に破綻したシリコンバレー銀行に次ぐ、米国の銀行史上3番目に大きな破綻劇となった。

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