はじめての青ヶ島へ(8)(8/18 橘丸で帰還)
旅の7日目。最後の朝まで本当に船が出るのか不安でしたが、東海汽船のホームページで「就航」を確認できて一安心でした。八丈島の底土港を9:40に出航するので、朝は慌ただしいです。昨日欠航となった船から今日の便に変更になったので、船室のランクが変わる場合には精算が必要になります。窓口で相談したところ、幸いにして元の予約同様の特等室が空いていました。11時間の長旅なので、今回のような特別記念の旅では贅沢して快適な空間で過ごしたいと思ったわけです。
乗船口付近で、「八丈太鼓」によるお見送りがありました。青ヶ島で見た「還住太鼓」のルーツだそうです。還住太鼓は6/8のリズム(タンタタンタ)でしたが、今日見た八丈太鼓は2/4のリズム(タンタタ)でした。私は和太鼓は大好きでして、プロの団体では「YAMATO」や「鼓童」の生演奏に何度も感銘を受けています。青ヶ島や八丈島の伝統的な太鼓では、1つの太鼓の両面で2人がアンサンブルをするのが特徴。即興性が面白いので、いずれ自分でも叩いてみたいと思いました。
船旅では、出航時のお見送りにいつもウルっときます。
北海道・利尻島では、4月に離任される先生のお見送り。
小笠原・父島では、漁船が総出で「おがさわら丸」を追いかけてくれて、途中で皆さんが海に飛び込むパフォーマンス。
今日も目頭が熱くなりました。時間はかかっても、帰りの船旅は正解でした。
大型客船「橘丸」は黄色の船体がめちゃカッコいい。
特等室は2人用。今日は八丈島から東京へ向かう昼便ですが、逆の東京から八丈島に向かう便は夜行便なので、この部屋にはベッド、シャワー、トイレ、冷蔵庫などが完備されていて、一般的なホテルと全く同じの快適な空間です。プライバシーを気にせずゆっくりできるので、オトナの旅には超オススメ。昼も夜も動き続ける橘丸は、鉄道に例えれば往年の583系を連想させます。
自動販売機でお酒を買うには、運転免許証が必要です。
今日の八丈島〜東京の便は、御蔵島、三宅島、大島を経由します。台風7号は過ぎ去ったとはいえ、うねりが残るかもしれないため、酔い止め薬は飲みました。
12時からレストランが開きます。なんと、銀座・ナイルレストランのチキンカレーがあったので迷わず注文しました。船上でいただく超レアな体験。ちょうど御蔵島に着くタイミングでした。
八丈島から約3時間で、最初の寄港地の御蔵島。初めて見る島は気分が上がる。
次の寄港地は三宅島。八丈島を出て約4時間です。乗り込む人がめっちゃたくさんいました。ちなみにこの島からは調布飛行場行きのフライトもあるようです。
しばらく昼寝して3つ目の寄港地は大島。ここからもたくさんの方が乗船します。ちなみにジェット船も出ています。
立ち寄る港では、貨物のコンテナの積み下ろしが迅速に行われます。
18:00前、房総半島が見えてきましたが、ここからがまだまだ長い。陸が近づいたのでスマホの電波が入ります。東京湾内に入ると速度を落として運航するそうです。
第二海堡の西を通過。満月まであと2日らしい。
東京アクアラインの海ほたるの西を通過。あと1時間で旅が終わってしまう。
最後の最後に美しいレインボーブリッジをくぐりました。
乗船前は、朝から晩まで11時間の船旅は長いなあと思っていましたが、快適な部屋と3箇所もの寄港のおかげであっという間に過ぎました。
いろいろあって丸々1週間の島旅になり、本当にリフレッシュできました。お世話になった全ての皆さんに感謝いたします。