はじめての青ヶ島へ(4)(8/14 青ヶ島)
青ヶ島2日目、早朝散歩。青ヶ島は坂の勾配がキツいところが多いので、高低差が少ない都道を中心に歩きました。
同じヘリで来て同じ宿に泊まっている研究者の方が、カルデラ内の地区(池之沢)の水源を調査しにいきたいとのことで、車に一緒に乗って現場に行きました。駐車場からロープを伝って100mくらい山を登るそうなので、私は車で待つことに。
後に内輪山(丸山)に登ったときに発見した看板を見たら、右下に「大橋水源」の表記があります。まさにコレが、研究者の方が調査してきた水源でした。看板の図を読み解くと、大橋水源から導水した水を貯水池で受けて、そこからポンプで丸山の上にある配水タンクに圧送。あとは自然流下で地区内の畑に配るという仕組みでしょう。
一度宿に戻って、昼の弁当を受け取って丸山の「ひんぎゃ」へ。地熱という自然エネルギーで1時間ほど蒸せば完成です。ゆで卵にはもちろん「ひんぎゃの塩」が最高です。
蒸し上がるまでの時間を利用して、丸山一周遊歩道を散歩してみることにしました。ぐるりと一周できる道がありますが、結構距離があるように見えるので断念します。写真で手前の濃い緑が内輪山、奥の薄い緑が外輪山です。二重カルデラの地形がよくわかるポイントでした。
シダ植物「オオタニワタリ」は、名物「青酎」を作る過程で使われる植物です。炒った麦に自然の麹を付着させるために、この葉をのせて熱で繁殖させるそうです。
このとき、東邦航空から電話があり、なんと8/15のキャンセル待ちでヘリの席が取れるとのこと。9人定員のところキャンセル待ち番号4番だったので諦めていましたが、台風の影響で乗る人が減ったのでしょう。ラッキーです。急いで8/15の八丈島のホテルを探して予約し、旅行代理店を通じて8/16のヘリのキャンセルとレンタカーを1日前倒しで借りる段取りをしていただけました。青ヶ島滞在時間が減るのは残念ですが、帰れなくなって困るよりはいいです。
まだ行っていなかったポイント「尾山展望公園」は、途中まで車、そこから数分登れば辿り着きます。最高地点「大凸部」よりは楽ですが、それでも運動不足の身にはこたえます。カルデラの中の絶景はもちろん、集落の方面も見渡せます。
たっぷり汗をかいたので、宿に戻ってシャワーを浴び、部屋で涼んで昼寝しました。夕食は名物「島ずし」でした。大満足です。
青ヶ島では8/15に盆踊りが行われるのが恒例ですが、台風の影響で1日前倒し開催されることになりました。役場の広場で、青年団の皆さんが主催です。フォークダンス(ジェンカ、マイムマイム)は正しい振り付けを教えてあげたかったけど、場を乱すことになるのでじっと我慢して見ていました。伝統芸能の「還住太鼓」は、1人が片面で6/8のリズム(タンタタンタ)を打ち続け(下打ち)、もう一方の面で1人が即興的に打つ(上打ち)もの。クライマックスの「島踊り」は、歌い手が交代しながらさまざまな島唄をアカペラで歌い、それに合わせて踊ります。「ちょいしっちょ!」のかけ声が場を盛り上げます。私も踊ったので写真がありません。飲んで食べて踊って楽しい夜でした。 (つづく)