見出し画像

Amazonに学ぶ、人生経営における「再投資戦略」

いわずと知れたグローバルでの成功企業である「Amazon」。ここ数年、ビジネスの世界では「GAFA」などと呼ばれ、多くの経済ニュースや、書籍のテーマとして取り上げられた。

2020年5月現在では世界の企業時価総額ランキング4位、時価総額は1.22兆ドル。1兆ドルを超えている。1兆ドルっていくらですか?5,000兆円とどっちが多いですか?と混乱するほどの時価総額である。

Amazonは利益がほぼない企業

そんなAmazonだが、皆さんはAmazonが今までほぼ利益を出していないことをご存じだろうか。下記はAmazonの経営指標のグラフで、右肩上がりの濃紺の線が「売上」、横ばいの黄色い線が「利益」を表している。

ここから読み取れるのは、「売り上げはひたすら右肩あがりして成長している」のにもかかわらず「ほぼ利益をだしていない」ことである。

Amazon利益

で、「なぜ利益がこれほどまでに少ないのか」というと、Amazonがあまり儲けられていないから、ではない。めちゃくちゃ儲かっている。

答えは「利益をひたすら再投資している」からだ。これがAmazonの成長理由の中でも、本質的な要因の1つである。

Amazonは「これでもか!」というくらい、利益を「再投資」する戦略をとっている

ちょっと実感としてわかりづらいと思うので、Amazonを人間個人と考えた場合、「給与をもらったら貯金せずに全額自己投資する」という生活を創業からずっと続けている。ということになる。

というか、それだけではなく、狂ったように投資している。

給与を全額再投資するだけでは飽き足らず、低金利な世の中をいいことに、銀行や株主から金を集め、積極的に周りから借金をしてでも再投資するという。再投資の鬼である。(お金をそれだけ借りれるのは、それだけビジョンが明確で、説明が上手く、貸す側も納得しているからにほかならないが)

Amazonはこのように、毎年AmazonのECサイトや、マーケットプレイス、Amazon広告、AWSというクラウドサービス、Amazonプライムの有料会員など、多くのとんでもないサービス群から利益を生み出し、その利益をひたすら再投資し、さらに新しいサービスを生み出し続けている。いきおいがありすぎて止まることを知らない暴走列車みたいなものなのだ。(実際は暴走しておらず、制御されているが)

個人の人生でも「再投資戦略」の考え方は利用価値が高い

Amazonから学べる教訓は「稼いだら、貯めずに成長のために再投資する」ことだ。

例えば、都内に住む独身サラリーマンがいたとして、月収30万円で、家賃や光熱費や日々の生活費やらなにやらを支払い、支出が20万円とすると、毎月10万円が利益として余る。これを「貯金」するもよし。自分へのご褒美に「任天堂switch」を買って"あつ森"をするもよし。新型コロナウイルスで困っている人のために寄付するもよし。鬼滅の刃の最終巻を買うもよし。

だが、これをAmazon流に再投資戦略のアタマで考えるのであれば、「残った10万円はさらなる利益を生み出すための成長に全額再投資」一択なのである。他の選択肢が付け入る余地はない。

新たな利益を生み出す再投資としては、例えば、パッと下記などが思いつく。

仕事やキャリアに役に立つ本を買って読んだりし、それを普段の業務などで活かして活躍し、評価され、昇給するもよし、

掃除の時間を削減するためにお掃除掃除機ルンバを購入し、掃除にかけていた時間をルンバに外注することで、自分の時間を増やすのもよし、

事業を始めて稼ぐために必要な機材やツール、情報を集めて新しいことをはじめるための資金に使うもよし。

で、ここまで読んで反論がきそう。

そんなのはわかってるけど!そうは上手くいかないんだよ!

いざお金を使うとなると、使い道がなくて貯金しちゃう。

再投資っていっても、なにやっていいかわからん。

趣味にお金使いたい。

そもそも余らない。

ポジショントークだが、再投資戦略を8年間ぐらい続けてきたので、自分の考えを書いておきたい

「いざお金を使うとなると、使い道がなくて貯金しちゃう」に対しては、貯金は良いことだと思っている。常に何かあったときの出費への対応として、100万円ぐらいは持っていると安心なのではないかと思う。だが、貯金し続けても、では何のための貯金なのか?そのお金はいつ、何のために使うのか?と思う。貯金をするときは、何に対して備えていて、そのためにいくら貯金してあればいいのかを明確に考えて、それ以外は再投資するのが良いと考える。

「再投資っていっても、なにやっていいかわからん。」正直、これも貯金してしまう人も、「お金の使い道」を知らなかったり、具体的にイメージするのがむずかしいので、結果として貯金したり、雑費としていつのまにか使ってしまっていたりするのかなと思う。大事なのは「何に、どんな理由で、お金を使うのかを決めること」だと考えている。私の場合は、自分がラクになるためのモノ・コトに決めており、そういったものを常日頃探していて、常にお金の使い道が尽きない。お金はとくに必要ないが、余ったら使う先が常にあるという状態。これだとラク。

「趣味にお金使いたい。」ぜひ使うといいと思う。趣味があることは素晴らしいし、趣味にお金を使ってみると、新しい発見や楽しみ方が見つかるかもしれない。そういうお金の使い方は幸せだと思う。決して利益にはつながらなくても、人生を豊かにしてくれる。生きる原動力になる。

「そもそも余らない。」お金を使いすぎているなら節約したほうがいいが、個人的には節約をするよりも、「少し余るぐらい稼ぐ」方が良いと考えている。生活に必要なお金しかないというのは、生活がそこから発展しない。すこしぐらい余白、バッファ、自由な枠があったほうが豊かになりやすい。なので、無理しない範囲で、どうやったら、もうちょっとだけお金を増やせるかを考えていいと思う。ちなみにおすすめなのは「昇給」か「転職」、副業は難易度が高いのでおすすめしない。

再投資する人生の変遷

私はAmazonという企業から学ぶ前から、自然と再投資するように考えていた。だが、Amazonという実例をみつけ、実際に成長を続けていることを目の当たりにして、そこまで外れてないかなと、ちょっと安心している。

どれだけ再投資しているかというと、「給与から生活に必要な費用を引いたすべてのお金を再投資している」具体的には、平均で月10万円くらい。それを大学2年ぐらいから社会人に至る現在まで続けていて、だいたい8年になる。

単純計算で8年=96ヵ月なので、96ヵ月×10万円=960万円であり、結構な大金である。これを一切貯金せずに何に使ったのか?

その多くは「本の購入」あるいは「知識の獲得」に費やした、そのほかは「実践」に費やした。あと時間を増やすために「勤務地に近い家」「家事を代行してくれる家電」などにも費やした。

本はここ5年ほどで、漫画やライトノベルを抜きにして1,000冊(kindle600、紙書籍400)ぐらいを乱読しては実生活に活かし、また乱読しを繰り返している。これの総額が、だいたい200~300万円である。

他にも、私は本だけが学びを得るものではないと考えており、アニメ・マンガ・ゲーム・映画・海外ドラマなどもひたすらに消費しまくっている。そこにたいしてもだいたい200~300万円である。Netflixなどの動画サービスや、映画館にいって映画を見たり、気になるゲームは積みゲーになるかどうかは無視してとりあえず買ってやる。というふうに徹底している。

家については賃貸から、東京都に中古のマンションを購入した。新築は高くて買えないが、今後も東京都周辺で勤務すると考えており、であれば生活環境をよくするために、中古で買っちゃおうという勢いで、頭金や引越し諸経費で200万ぐらい使っている。

残り数百万円は、いつのまにか消えていた。おそらく食事や、なにやら、雑費的な扱いだと思う。

結果として人生は徐々に好転していると感じる

本を中心とした知識への再投資と、そこからの実践、本を読む、試す、試行錯誤する、本を読む、試す、試行錯誤するの繰り返しのおかげで、広い分野の知識を持つことで、いろいろな人と会話を楽しむことができる。いろんな人と、いろんなトピックで会話が成り立つ。これは素晴らしいことで、これこそ教養だと思う。多くの人と会話ができ、多くのことを知り、考えることができると、「難易度が高い仕事」が回ってくるようになる。たいていの場合、難易度が高い仕事は、難しい分だけもらえるお金も多い。なので、再投資して、得た知識と経験の分だけ昇給が止まらない。爆速で昇給している。昇給をいくらしても、生活水準が変わらない。結果として、Amazonのような生き方になっている。Amazon人間。

足るを知る+再投資戦略=Amazon人間。

ここ、テストに出ます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?