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30歳で年収1,000万円到達までの全てを言語化してみる 序章

この記事で何を書くかについてはタイトルで全て言い切っているが、最近30歳になった。と同時に年収1,000万円、夫婦合わせて世帯年収が1,700万円ほどになった。深夜アニメ「とらドラ!」に熱狂し、ブラウン管の前で毎週木曜日に放送時間をただ待つ、沼にハマってから約15年。東日本大震災の次の日、コンビニバイトで計画停電の中、溶けていくアイスにダンボールで蓋をして、商品も配送されないので、ひたすら店内を掃除をしていた頃から約12年。そして会社に新卒入社してから8年の時が経った。(時が経つのが年々早く感じるというのをバカにしていたが、バカにできなくなってきた)

年収1,000万円ってどれぐらいいるんだろうか?と調べてみると、給与取得者5,270万人のうち、3.5%らしい。計算すると約184万人となる。また、30代で年収1,000万円以上だと1.2%らしく、世帯年収1700万円以上は0.7%らしい。

令和3年時点で、日本全国の1年を通じて勤務した給与所得者数は5,270万人です。うち年収1,000万円~1,500万円の人は3.5%となっています。(マイナビニュース:年収1000万円の割合・手取りは?生活が苦しいは本当?所得税・節税方法も解説)

厚生労働省「国民生活基礎調査の概況(令和3年)

ここで言いたいのは、年収1,000万円というのは「100人あつめた中で3~5人ぐらい。30人で1クラスなら1クラスに1名ぐらい。の"難易度"である」ということだ。どうあがいても無理!でもなければ、簡単で誰でもできる!わけでもない。それなりの難易度設定になっている。

私が本記事で書いていきたいことは、この年収1,000万円に到達するまでの全てをなるべく言語化(なんとなくとか主観100%ではなく人が読んで理解できるレベルにする)、形式化(ある程度人が理解して真似られるようにする)してみること。ひいてはそれを読んで、多少なりとも、読んだ人の年収があがったり、長期連休の暇つぶしができればとおもっている。

はじめに。そして結論と要点。

この記事はおそらく"めちゃくちゃ長文な記事"になる。なぜなら、なるべく省略せずに、言語化に努めて、できるだけ解像度を高くしながら、具体的な私が経験した事実にもとづいたり、客観的に周囲の人を観察して得た共通点的な何かを言葉を尽くして記載していこうとしているからだ。なので、先に結論っぽいことと、要点っぽいことをまとめて書いておこうと思う。

結論:「年収1,000万円の到達要因、なぜ到達できたとおもうか」

ひとことで言えば「何らかの"ひとつのわかりやすい決定的な要因"はなく、"複合的で重要性の高い要因の掛け合わせ"と、その"阻害要因の少なさ"」と言えるのではないかとおもう。ながったらしい上にわかりにくいが、こんな感じの表現になるとおもう。

うすこし噛み砕いた表現をしてみると、「簡単な解決策」「誰でも再現できる方法」は存在しないが、「ある程度の正しい努力を続けることができ、継続的に意思を持って取り組むことができれば、よほど運が悪くなければ再現できる・到達可能な考え方・習慣・方法論」は存在する。そのように私は考えている。

なので、なぜ到達できたかといえば、"複合的で重要性が高い要因"を戦略的に1つ1つ取り組みながら、同時に"阻害要因を極力なくしていく"というのをやっていて、それほど運が悪くはなかったから。というのが回答になる。

ここまでで「は?何言ってんの?わかりづら。つまんな。」となるかもしれないが、私もそう思う。新卒の22歳のときに、たまたま暇でこの記事を読んでいたとしても、そう思うだろうし、最後まで読まなかったかもしれない。

でも、だからこそ「めちゃくちゃめんどくさいので、達成している人が少ないのではないかと思っている」。例えば、世の中的にも、そんな方法があり、体系化できるなら、すでに書籍になっていると思うし、私よりも優秀な人間が作って公開していると思う。というか事実、すでに多く作られて公開されていると思う。たとえば、私が今まで読んできた書籍であったり、過去の偉人から得た知恵であったり、現代に生きるめちゃくちゃ頭の良い人や経営者が発信する情報は「それぞれ異なる観点、異なる立場、異なる言葉をもちいて、"めちゃくちゃめんどくさいけど、こうやると上手くいくよ"というのを何度もつたえてきているとおもう。(すくなくとも私はそれらに助けられた)なので、私が今書いているこの記事も、その類に該当する。

しいて、それらと、この記事の違いは何かと考えると「省略せずにできるだけ全部書こうとしているか、商業的に成功するつもりがあるか」の違いだとおもっている。省略する気がないし、商業的に成功しなくていい。商業的な成功を考えると、ある程度、一般的な書籍の文字数や、コンテンツとして消化できる内容まで「量を減らす」か「前提知識がそれほどいらないように"難易度を落とす"、"簡略化する"、"観点を絞る"」ことになる。だが、そうすると"結局、断片的でよくわからない。体系的じゃないから"中長期的に実践できない”となるのではないかと思う。断片的な知と知を結びつけながら、行動習慣に落として継続できる人など、正直どの世界、どの生まれからスタートしても、それなりにやれる人だとおもう。前述のとおり、そういう人はたぶん1クラスにひとり、100人の中で3~5人ぐらいしかいないのではないかとおもう。私の本書の目標イメージとしては、"100人のうち3~5人を、100人のうち6人"まで増やせれば、とおもっている。そうなれば本書は勝ちである。(たった一人だけか!とおもうかもしれないが、年収1000万円到達者が、たとえばこの記事の影響で、3~5%から6%になったら、それは数万人以上が対象になるので、正直高すぎる目標設定だ。あくまでイメージだ。)

ちなみに、逆に内容をかんたんにしない書籍などを「古典的な名著」として、たとえばマルクスの資本論を読もう。みたいなのがあるが、あれは「前提となる知識が多く必要」「ある程度の知識と経験が求められる」もので、かつ「古くから残っている知=抽象概念だからこそ、廃れていなくて、現代にも適応ができる」ということだとおもっているが、これも「抽象概念を具体的な現代に対して、現場の処方箋レベルにおとしこむ」ことができるのが、100人のうち3~5人ぐらいしかいないのではないかとおもう。

つまり、本書のポジショニングとしては「難しいことはできるだけわかりやすく言語化して説明するし、他の人ができるだけ真似しやすいように形式に落とせるだけおとしておくけれど、だからといって情報量を削ぎ落とすと中長期的に継続に至るまでの"バイブル"的な使い方ができずに、断片的になって使えない知になるので、一切省略せずに全部書いてみるから、時間をかけて全部読みながら、数年をかけて取り組んでみてほしい」というスタンスの記事である(記事だけれど、めちゃくちゃ長くなりそうなので、本書といったりするが、どっちでもいいので気にしないでほしい)

"複合的で重要性が高い要因"ってつまり何?について

おそらく、大別すると、下記あたりが重要性が高い要因なのではないかとおもう。他にもあるかもしれないが、これらの要因だけ抑えておけば、年収1,000万円ぐらいまでは到達可能だとおもう。
ただそれぞれの要因については、抽象的な記載をしているので、具体的な解説がのちほど必須だとおもわれる。

①環境要因(そもそも戦っている場所が素晴らしい。偶然でも)
・業界/業種が伸びているところだったから
・会社の経営方針、経営層の組織/個の能力と相性がそれなりによかったから
・直属の上司がよいひとだったから
②組織要因(自分が希少価値が相対的に高いかどうか)
・相対的に競争意識がたかいひとが少ない会社、業界だったから
・相対的に能力やスキルがたかいひとが少ない会社、業界だったから
・自分の強みが相対的にその業界/業種/職種では"希少"だったから
③個人要因(あなたが個人としてどれだけ適応してるか、すごいか)
・能力、スキルがあるから、たかいから
・意思、マインドがつよいから、たかいから
・行動習慣、思考習慣の継続とコントロールが他よりできるから、また感情のトリガーを把握していて、使うのが他よりできるから
・世の中にある知識や経験を持った人、世の中に存在する資源を使うのが他よりうまいから
④プライベート要因(阻害要因のすくなさ)
・最低限度の健康が保てているから、そう生まれて運がよかったから
・最低限度の両親のもとに生まれて運がよかったから
・自分の夫、あるいは妻、または子供などが良い人だったから、運がよかったから

これもちなみに、という感じなのだが、上記の各要因については「ある程度、戦略的に狙ってコントロール可能なもの」と「あきらかに運要素が強い、今ある手元のカードでいかに戦うか」というスヌーピー的発想が求められるものにも分けられる。だいたいは前者であるが、"人"的な環境と"健康"については、後者だとおもう。たとえば、両親、こども、もともと持っている体や脳、精神的な特性なんかは、いわゆる運ゲー。運要素に左右されると思う。もちろんそれですべてがどうにかなったりはしない。上司も運ゲーではあるが、変えられる余地がある。それ以外は"あなた自身の裁量・選択"にゆだねられているとおもう。これからどう生きるかで、なんとでもなる。

前提:サラリーマンで出世して年収1,000万円を目指すにはという範囲で書いていく

経営者で年収1,000万円!とか、転職を繰り返してジョブホッパーとして年収1,000万円!とか、WEBエンジニアでフリーランスをして年収1,000万円!とか医者で!弁護士で!みたいなのが色々あるだろうが、汎用性の面では「何らかの組織で出世して、部長とかの役職がついて年収1,000万円」に、取り組みやすさ、到達しやすさ、再現のしやすさで軍配が上がると思うのと、WEBエンジニアとか、医者とか、時代によって使えるスキルや能力が移り変わりが激しそうなので、というのもある。人間である限り、何らかの組織をつくって生きていくというのが、これからもしばらくは続くとおもうし、その中で人を束ねて管理する人というのは一定数必要だとおもう。

あとは致し方ないが、私自身がサラリーマンで部長という役職がついて年収1,000万円という到達の仕方をしているので、実態が理解できているという意味で、言語化・形式化がしやすいため、本書ではサラリーマンを出世させたいとおもう。世はまさに大部長時代。(体感では出世したいひとというのは、あまりいない。そういう意味でも狙い目である。だいたいは辛くて大変そうな管理職を見ているからだとおもう。また令和の若い世代、Z世代などと言われている人たちは"漠然とした不安があるからお金はほしい、稼ぎたい。けれども出世はしすぎたくない"というバランスで生きているように見えている。)

ちなみに副業で稼げる人は勝手に稼ぐと良いし、本業で稼げない人は副業でも稼げる確率が低いとおもうので、本業と副業でハイブリッドになって年収1,000万円というのは大抵は難しいとおもう。なので、最も再現しやすそうな、本業一本で年収1,000万円を目指す前提で書いていく。

長いので、5000文字ぐらいずつで1記事で分けて投稿していこうと思う。

つづく。

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