《寄稿》 私と新卒「新卒三年目、フーモア七年目」
新卒三年目、フーモア七年目のTKMNです。
今回、新卒時代の話を書いて欲しいと頼まれました。記事を書けるような人生経験は送っておりませんが、尺越ながら話させていただこうと思います。
◆第一話 「夢の中で逢った、ような……」
他者の思考というか、教えは大体意味不明で理解しづらいもので、しかも恩着せがましいもの、というように感じてしまいます。実際それが恩着せがましいものなのかどうかという意見は一旦置いておいて、世の中、綺麗事を言うのは簡単で、ためになることを言うことも簡単です。その責任を取ることは難しいですが。僕は責任は取れませんので、それなりで読んでください。
文章を読むのが面倒な人は、あとがきだけ読んでください。30秒で読めます。
◆第二話 「それはとっても嬉しいなって」
高校を卒業し、地元から上京。
大学に入学して半年ほど経った十八歳のある日、大学の先輩から声をかけられました。イラストやゲームの知識を使ってインターンで働いてみないか、と。
その時、入社したのがフーモアです。
大学一年生の僕は、朝から夜までインターンとしてフーモアに行き、夜からは大学に通って勉強を行なっていました。最初はイラストディレクションのオペレーターを行い、大学二年くらいから先方と立ち会い、ディレクター業務を行いました。
最初期のフーモアはも今に負けず劣らず、活気があり、いろんな人がいました。まだイラスト業界も整っていなかったため、ほぼ全て新規開拓でイラストレーターを探しており、苦労した思い出があります。
ですが、僕は創作活動が趣味だったため、イラストに関われるフーモアの文化はとても楽しいものでした。
◆第三話 「もう何も怖くない」
自分語りパートです。
僕の性格を一言でまとめると面倒くさい、です。
昔から、とにかく「創作」に対してのこだわりが強い子でした。授業中はいつも、ファンタジーの世界に生きていました。
幼稚園の頃は、遊びに誘われても砂場で何かを作っていました。この頃から隠キャの片鱗が見えますね。昼休みに校庭でドッチボールをしている奴、全員滅べと思っていました。今も思っています。この頃はオタクでもなんでもないので、生まれた時から根が腐っているということですね。聡明な皆さんなら容易に想像が付くかとは思いますが、図書館が大好きでした。ビバ・推理小説。
小中高では野球部に入部します。当然、先輩に練習を教えてもらうのですが、指図されるのが嫌で自主練をしていました(ただのクソガキです)。何度先輩と喧嘩したかわかりません。さらには、肩を壊して野球を引退することになります。馬鹿ですね。
大学では漫画研究会に入りました。ここら辺からオタクとして覚醒します。イラストと漫画を描き始め、創作にバリエーションが出始めます。ここでも先輩とはよく喧嘩していました。ちなみに、今インターンできている金津さんは同じサークル出身の後輩です。僕の可愛い後輩ですので、仲良くしてあげてください。
◆第四話 「奇跡も、魔法も、あるんだよ」
三話で形成された性格からお分かりかもしれませんが、僕は「自分の好きなこと」は一人で完結させたい人間です。正確にいうと、好きな事で他人と合わせることができない人間です。もっと簡単に言うと社会不適合者です。
創作を例に挙げるなら、設定作りも、キャラクターデザインも、イラスト製作も、ゲーム製作も、シナリオ作りも、何もかも、他人の手が入るのが嫌だ、という人間です。もちろん、創作の友達とはほとんど絶縁になりました。
あまり言っていないのですが、資格を取ったのはその性格が原因です。
高校生の頃から他人に頼らず、全てを自分の手で創作する、と決めていました。
自分でゲームを作るためにプログラミングの資格を取り、
自分でちゃんと数字を管理できるように簿記の資格を取り、
自分でキャラクターデザインするためにイラストを描き始め、
自分で広めることができるようにマーケティングを教わり始め、
自分の満足いく表現をおこなえるように漫画や小説を書きました。
(実際全部が全部、役に立つということはありませんでしが)
◆第五話 「後悔なんて、あるわけない」
大学三年生。
大学一年生からずっとフーモアでインターンをしていましたが、僕は公務員に就職する気満々でした。小学生の頃から将来の目標はずっと公務員でした。自分の性格を踏まえた場合、それが確実に向いていると思ったからです。
僕は自分の「創作」でなければ大体のことを妥協できます。安定して生きていけるのであれば、縦社会だろうと管理社会だろうと入って、社会の歯車になるつもりでいました。仕事中の僕と、趣味の僕は、関係ないですしね。
いや実際、素晴らしくないですか、社会の歯車。安定した職について、いいお嫁さんを見つけ、趣味で創作をする。最高。平凡最高。
ですので、その目標を果たすため国家試験もいくつか取り、資格も取りました。そして、警察官の試験を受け、めでたく合格しました。
「仕事は、僕の人生において優先順位が低い。それなりの仕事について、安定して一生を過ごそう」
ずっとそう思って生きていました。
正直、今でも公務員が向いている、と思います。
◆第六話 「こんなの絶対おかしいよ」
大学四年生。
僕は斉藤さん(現:取締役)さんの下でアプリ事業部に所属していました。アプリ事業部は全員個性が強く、個々がそれぞれの特技を持ち、個々の強みを生かしながら仕事を行なっていました。
そこで僕は、アプリやWebマーケティング、色んな業界や事業に関することなど色々なことを学びました。特に、斉藤さんからはいろいろな事を学びました。
◆第七話 「本当の気持ちと向き合えますか?」
そして、僕は気付きます。
「僕の創作は狭く小さい」
◆第八話 「あたしって、ほんとバカ」
世の中にはたくさんの事業があり、同時にその数だけたくさんの技術があります。その中には自分の創作に役立つものも沢山あります。
だのに、それを自分の手で狭めてもいいのだろうか。この狭く小さい考えの中で生き続けても、きっとどこかで自分の創作の何かが詰まるのではないか。個人で創作をし続けてもこれ以上先はない、そう思いました。仕事ではこだわらないと言いましたが、仕事が創作に繋がってくるのであれば話は別です。
ですが、ここで僕の愚かな性格が邪魔をします。趣味で他人の力は借りたくない。自分の創作で、他人の意見に左右されたくない。他は全て妥協するから創作だけでは何も譲りたくない。
あれこれ悩んだ結果として、自分のつまらないプライドで、自分の創作がつまらなくなるのはもっと嫌だ、と判断しました。
フーモアでならイラスト、漫画、エンタメ業界、技術職、マーケティング、ディレクション、実際に業務を回す予実管理の知識も得ることができる。もっと役立つ知識も多く学べます。さらには、それぞれの分野で特色を持ったスペシャリストが多く存在します。これは公務員になっては得られないものです。
世の中の天才を利用して、僕の創作を完成させる。
それが、三年間インターンとして通った末、フーモアに入社したいと思った理由でした。
◆第九話 「そんなの、あたしが許さない」
僕は人生経験が豊かでも、経験があるわけでもないですし、大したことが言えるような人間ではありません。ですが、上からしか見えない意見があるように、下からじゃないと見えない意見もあります。井の中の蛙は大海を知りませんが、大空の青さを知っています(どっかで聞いた)。僕が伝えるとしたら、一つです。
好きなことをやった方がいい、ということです。
今僕が抱えている「全て自分でやりたい」という気持ちも、いつか冷めてしまうかもしれません。色々やって効率を求めると「他人に頼んだ方がいい」と思う時が来るかもしれません。実際、プログラムや開発などは他人がやった方がいいと思います。
それでも、好きなことで妥協をするべきではないです。
好きなことはやり通した方がいいです。愚かな僕のように、好きなことのために他人と関係を断つようなことはお勧めできませんが、インターン生のみなさんならきっとうまくやっていけると思います。好きなことをやってください。
◆第十話 「もう誰にも頼らない」
もしくは、将来好きなことができた時のために、準備をした方がいいです。
今やりたいことが無い人は、準備をしていないからやりたいことが視野に入っていないだけです。やりたいことは唐突に生まれるものではなく、積み重ねていっていると自然と見つかるものだと思います。
それが、新卒時代(インターン時代)に僕が感じた教訓です。
◆第十一話 「最後に残った道しるべ」
ここまで各話のタイトルを、あるアニメの話タイトルに合わせて書いてきました。エンタメコンテンツに強いフーモアのみなさんならもちろんわかったかと思います。
ですが、知らない人からすると、毎回よくわからないタイトルになってしますのでここで補足しておきます。某魔法少女アニメの「話タイトル」ですね。
◆最終話 「わたしの、最高の友達」
ここまで読んでくださった皆様には、僕に「話タイトル」のような最高の友達がいないことはわかりきっているかと思います。アニメのようにはいきませんね。友情努力勝利なんて存在しないし、奇跡も、魔法もありません。
長々となりましたが、皆さんが好きなことをして、かつ友人関係に恵まれることを祈っております。以上が、新卒時代のお話になります。
そして下記、新卒以降のお話です。
◆あとがき
他者の思考というか、教えは大体意味不明で理解しづらいもので、しかも恩着せがましいもの、というように感じてしまいます。実際それが恩着せがましいものなのかどうかという意見は一旦置いておいて、世の中、綺麗事を言うのは簡単で、ためになることを言うことも簡単です。その責任を取ることは難しいですが。
僕は全十二話を長々と使い、好きなことをするべきだ、と述べました。
まあ当然と言えば当然なのですが、皆さんご存知の通り、世の中はそんなにうまくいかないですよね。大体の場合、好きなことをだけやっていると破滅します。
流石に「好きなことだけやって生きていった方がいいよ」なんて理想論を述べたまま文章を終えるのは良心の呵責を感じてしまうため、あとがきにて追記しておきます。
正しくは、好きな選択肢へ辿り着けるように選択肢を選んで行った方がいい、です。大体好きなことに近づくためには、一直線ではいけない場合が多いです。面倒な道を通ってでも、自分の理想の選択肢を選べるように、自分の選択肢を設計して行くべきだと思います。
また、選択肢を間違えても凹む必要はありません。間違えたということは、正解を絞ることが出来た、ということです。つまりは、正解でも間違いでも、選択することさえできれば目的には近付けるということですね。
正しい選択にしろ、間違った選択にしろ、皆さんが好きなことに辿り着くよう祈って、締めさせていただきます。
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