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人類に共通するデザイン性への考察

最近、色彩学について勉強しています。

ご存知の方も多いでしょうが、色彩の世界では、色相、明度、彩度を基本の要素としてデザインが作られます。

色相:全体のイメージを作る、いわば肉付けの部分(寒暖、優恐など)
明度:質感の方向性を決める、いわば骨格のようなもの(軽重、硬軟など)
彩度:派手⇆地味などの鮮やかさを纏う、いわば衣服のようなもの

自分なりにそれぞれこんな風に理解しているのですが、こうした色の世界の作られ方って、すごく音楽の世界に共通するなあと思うのです。

音楽の3大要素は、ご存知のようにメロディ、リズム、ハーモニーです。
そして、メロディは曲のイメージとなる肉付け部分、リズムはフレーズの土台となる骨格の部分、そしてハーモニーは曲の雰囲気を醸す装飾の役割です。

色と音。視覚と聴覚。

全く違う感覚器官に響く芸術は、意外なとこで共通してるんだなあ。


そして、どちらも「3」つの要素という共通点も。

昔「なんで日本人の名前って3文字が多いんだろう?」と疑問を持ったことがあります。
タロウ、ハナコ、マイコ、サヤカ、タクヤ、ユウタ、ユウキ、アカリ、サクラ、リョウタ、ソウタ・・・
もちろん、2文字や5文字の名前の方もたくさんいらっしゃいますが、何より自分の名前も3文字(タカオ)なので、当時は「3」という数字が特別なものでした。

「3」という数字は他にも、数学的には初めて図形が生み出される数字です。そして、なぜか「世界のトップ〇〇」の表現の一つに「三大」という定冠詞をつけられることもしばしば。

また国旗を見てみても、特にヨーロッパでは3色旗が多い。有名なイギリスのユニオンジャックは、イングランドの十字赤ラインに、スコットランドのX字白ラインと青ベース、アイルランドのX字赤ラインを統合し、現在のデザインになりました。

そしてなにより、僕らは感覚的には3次元の世界で暮らしています。そう考えると、何か「3」という数字が持つ魅力・魔力のようなものがあるのかもしれないなあ。


芸術と数字。どちらも人類の歴史の中で培われてきた文化であり、僕らが豊かに暮らす上で欠かせないものです。

そこに隠された法則を探っていくことで、生活をデザインしていくヒントを得ていくことができるのかもしれない。

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