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妊娠出産と浮腫の関係

妊娠中または出産後に浮腫んだ経験はありませんか?
女性は男性よりも4倍程度、浮腫みが出やすいと言われています。
また、妊婦さんのおよそ30%程度のママ達が浮腫みを経験すると言われています。

妊婦さんに浮腫みが起こる原因

1.ホルモンの関係
妊娠するとプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが通常の100倍にも増加します。
このホルモンは血管を広げる効果をもっており水分が溜まりやすい環境を作ります。

2.圧迫が関係
妊娠が進むにつれてお腹の赤ちゃんの成長も進みます。
子宮が骨盤の中の静脈やリンパ管を圧迫し、血液やリンパの流れが悪くなります。
骨盤内や鼠径部が圧迫されることで静脈の高血圧を起こします。
これも血管から水分が漏れ出し浮腫みの原因となります。

3.血液量の増加が関係
お母さんのお腹の中で赤ちゃんが育つために、お母さんの血液量は大きく増加します。
お母さんの血液は薄くなりサラサラになります。
これはお母さんのお腹と赤ちゃんを繋ぐ胎盤の循環を良くするためです。
妊娠していないときと比べると4~5割増しと言われており、静脈は常に押し広げられやすくなります。

4.体温が関係
浮腫みが起きることで体温が下がりやすく、さらに血液やリンパの流れが悪くなります。

浮腫みを改善させる方法

ふくらはぎの運動

1.筋肉を維持する・つける
足の筋肉は第二の心臓ともいわれています。
筋肉がポンプの作用となり心臓に水分を押し上げます。
特に足の浮腫みにはふくらはぎ(膝から踵に向けてついている筋肉:腓腹筋)の働きが重要です。
・足裏を床につけた状態からつま先立ちになるを何度か繰り返す
・歩いたり軽い運動を行う

2.下着や衣類
きつい下着やハイヒール、先の尖ったパンプスなどは血液やリンパの流れを滞らせる原因にもなります。

3.休息
・足を少し高くして寝る
・横向きで寝るときは足と足の間にクッションなどを挟む

4.弾性ストッキング
症状によっては弾性ストッキングを着用する場合もあります。
弾性ストッキングをはく際は圧迫圧(締め付け具合)は一部分に圧迫が偏っていないか注意しましょう。

妊娠出産によって引き起こされる浮腫みの原因は様々です。


注意が必要な場合
皮膚の変化(赤くなったり赤紫色になったり)
痛みを伴う
左右差が違う
皮膚から液が漏れ出す
一部分だけ腫れあがる
などがある場合は主治医に相談しましょう。


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