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沖縄と飯田市の違いから「自慢できる地元へ」とつながるヒントを考える

こんにちは。株式会社ホワイトラストのあやかです。

突然ですがみなさん。
沖縄と長野県飯田市の違いって、なんだと思いますか?

沖縄と飯田市をなぜ比べる?

それは単純に、長野県飯田市出身の私が、東京で過ごした10年でたくさんの沖縄出身の友達ができたので、比較しやすいからってだけなんですが。

東京で出会ったたくさんの沖縄出身の友達と接していて気づいたこと。

それは、みな口を揃えて「沖縄おいでー!」と言ってくれることです!

確かに沖縄は素晴らしい場所です。海も空も綺麗だし、ご飯も非日常だし、酒は美味しいし、なにより過ごしやすいし。
県人が「おいで!」と言いたくなるのも無理はないでしょう。

地元の歴史に興味があるかどうかがキーワード?

でも、特に私の地元の人と大きく違うなと思ったのは、沖縄出身の人は、自分の地元の歴史にとても興味関心がある人が多いなってこと。

そりゃ沖縄ですもんね。日本全国の人が、もしかしたら自分の地元の歴史よりも沖縄の歴史のほうが、より詳しく知っているかもしれません。

それくらい、日本の歴史に沖縄の歴史は切っても切り離せないし、印象的な歴史がたくさんある。
沖縄に行くと、歴史を大事にしているんだなと実感できる建造物や、観光施設がたくさんありますし、なによりそこに住む人が、沖縄の昔からの歴史や伝統を重んじているのがひしひしと伝わってくるんですよね。

飯田市民はというと?

当然ですけど、飯田市にも歴史はあります。
しかし、それについて詳しく知っている市民はどれくらいいるでしょうか。
飯田市の歴史に興味をもち、探索し、それについて語る人はどれくらいいるでしょうか。

少なくても私の周りにはほとんどいないのが現実です。

飯田市民にとって、地元の歴史はそこまで身近ではない。
そこが、沖縄県人との違いの一つだなあと思ったり。

歴史を知ることは、悲劇を繰り返さないための知識を得ることだ

突然ですが、日本の歴史マンガを読んだことはありますか?

だいたい学校の図書館や学童にあったりするので、子供の頃に一度は目にした、って人は多いと思います。
私はあれを、大人になってからもう一度一気に読む機会があったんです。

その時に、ふと気がつきました。
日本だけじゃないかもしれないんですけど、歴史ってある一定の権力者が現れると、権力争いや戦しかトピックがないんですよね。 
これはそのマンガがどこにフォーカスをあてたマンガかによるかとは思うのですが。
そのマンガは、歴史の流れをマンガ化してわかりやすく学べるというものでした。

つまり、歴史の流れは権力争いや戦を中心に動いてきたということなんですね。

私たちの生まれた時代は、奇跡的に争いの少ない時代なのかもしれません。
(いや、もうそうとも言えない状況になっていますね)
人は過ちを繰り返します。
そうならないために、人は歴史を学ぶのではないでしょうか。

だから、戦争で大きな犠牲を負った沖縄が、日本の歴史を学ぶ上で重要なのは間違いないのです。

飯田市にも現代人が知るべき歴史はたくさんある

じゃあ飯田市にそういった悲劇的な歴史がないのかといわれたら、そんなわけはなく。
大きなところで言えば、飯田市のある下伊那地域は全国でも満州に移民した人数が最も多いのだとか。
そんな事実すら、飯田市民にとって広く知られている事実と言えません。

悲劇的な歴史が「地元を知るきっかけ」になり、廃れてはいけない歴史を知り、その中で人々が大事にしてきたものを知り、結果として歴史ごと地元を好きになる。

沖縄県人が必ずしもそうとは言えないと思いますしこのパターンがあっているかもわかりませんが、地元の歴史を知るきっかけを作り、興味を持ってくれる人を増やすことが、地元のことを自慢できる地元民を増やすことにはつながる気がします。

市民一人ひとりが広報担当になっている沖縄

沖縄出身者はみんな地元が大好きです。遊びにおいでよ!自分が帰省する時に一緒に遊びに行こうよ!と言ってくれます。

そうでなくても観光客の多い沖縄。出身者一人ひとりがまるで沖縄観光の広報担当のようなのです。
もちろん旅行会社で働いているわけじゃないので、自分に直接的な利益があるわけじゃありません。
それでも、内地に沖縄の良さを自然とアピールしている。

そりゃ、沖縄の魅力が広まるのも頷けますよね。

かたや、私の地元の長野県飯田市はどうなんでしょうか。
みんな、地元が好きなんです。長野県にしては温暖な気候だし、体感的にからっと晴れているし、山も近くて安心するし。
でも、それを都会で熱弁している人は少ないような気がします。我々世代だけなのかもしれませんが!

なんとなく、観光客の期待に応えられないんじゃないか。そんな気がしてしまうんです。

歴史を知るということをヒントに、この辺りのコンプレックスを解決していけば、飯田市も沖縄のようになれるかもしれません。

沖縄の友達が、沖縄おいでよー!
と言ってくれるみたいに、飯田市の人が胸を張って「飯田おいでよー!いいとこだよー」って言えるようようになる日を、ホワイトラストは夢見ています。


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