北京旅行と生理ちゃん
上海在住の私たち夫婦は先日、3泊4日の北京旅へ行ってきた。
北京観光自体はとても楽しかった。
万里の長城、天安門、故宮、北京オリンピック鳥の巣スタジアムなど北京の歴史を感じるところを巡り、北京ダックを初めて食べた。
内容はとても楽しかったのだが、私はその時生理ちゃんを連れてきてしまったのだった。
ちょうど予定通り付いてくるかなあ、ギリギリ来ないかなあと思っていたのだが、ちょうどど真ん中にやってきた。
そんな予定通り付いてきた生理ちゃんと私の奮闘記。
私の生理症状
私の生理前の症状は少し眠くなって、気持ちが落ち込んでしまう。そして生理中1日目は全身怠くなってお腹と頭が痛くなるが、ピークを超えた3日目以降は少し落ち着いていく。
『生理ちゃん』の漫画を読んだ時、共感の嵐だった。
私の予定などお構いなしにやってくる。
そしてお腹をズドーンと重くしてくるし、気分もそれに伴って落ちていく。
どうにか抗おうとしても結局ツケが回ってきて、さらにお腹が痛くなったり、頭痛がひどくなったりする。
どうやったって抗えない。
生理ちゃん圧倒的優勢女王様状態。
それでも私は生理ちゃんに抗って生きてきた。
北京旅行に付いてきた生理ちゃん
私たち夫婦旅行にも一緒に付いてきた生理ちゃんは、いつもと同じくお構いなしに私のお腹を痛くした。そして今回はいつも以上に精神的にもイライラさせてきた。
非日常の旅行中なので、いつもと違う生活リズムであるし、旅行先も初めて行く場所、食べるものも初めてのものばかり。
いつもと違う旅行は楽しいはずなのに、全然楽しく感じられずむしろストレスになっていった。
夫にはちょうど生理が来たということを伝えてはいたのだが、夫は優しく、
「具合が悪かったらホテルで休んでていいよ」と言ってくれた。
ただその時の私は、
心の中で、(私だけ一人ホテルにいて、夫だけ外に行くのはずるい)と捻くれた思いを抱き、
「大丈夫。せっかく旅行に来たからホテルで休むなんて勿体ないよ。一緒に回りたいし。」と言って一緒に旅先を回る選択を取った。
その選択が間違いだったと気付くのは遅くない。
全然大丈夫じゃなかった。
どんどんお腹も痛くなり怠くなってくる身体を引きずって旅行していると、さすがに表情にも出てしまう。
そして、労わってくれていたはずの夫にもっと労わってほしいと期待をしてしまう。
言葉や態度一つ一つにイライラして当たってしまう。
夫には、私が大丈夫と言ったのに全然大丈夫じゃないじゃん!と当たり前のことを言われ、それでも大丈夫だ!って言いたかった私は、喧嘩した。
そして険悪なムードになり一日を終えた。
旅行中も私は生理ちゃんの意図と反している行動を取ってしまったのだった。
生理ちゃんの言う通りにする
私はこのままだと自分も疲れるし、旅行も楽しめずに夫にも迷惑がかかると思ってしまったので、次の日はホテルで休む選択を取ることにした。
頭では旅行だから楽しみたいだったが、
心ではゆっくり休みたいと思っていた。
私はゆっくり湯に浸かりたかったし、ゆっくり身体を休めてたくさん眠りたかった。
私は一旦自分の心の声に従ってみることにした。
夫はそれで全然いいよと言ってくれて、
私はホテルで休み、夫は自分の行きたいところへ行ってきた。
全然喧嘩にならなかったし、むしろ2人にとっていい時間を過ごすことができた。
生理ちゃんに抗わずに、労わってあげたらとても身体と心が楽になった。
生理ちゃんに優しくしたら、私にも優しくしてくれた。
無理をすることは何も上手くいかない
生理ちゃんの声を無視して旅行をしていた時は何も上手くいかなかった。
自分も辛いし、夫も辛い。
何もいいことが起こらない。
無理をすることは結局のところ、何も上手くいかないことを学んだ。
生理ちゃんと仲良くする
私と生理ちゃんはこれからも一緒に生きていくのだから、ちゃんと生理ちゃんについて理解しようと思った。
毎月やって来るこの子に対して、もっと優しくしてみよう。
お腹が痛いなら温める。
頭痛がするなら薬を飲む。
眠いのであれば寝たいだけ寝る。
ゆっくりした時間を過ごしたいならゆっくり休む。
イライラして落ち込んだら生理だから仕方ないと深呼吸する。
無理に抗わすに、一緒に優しく生きてみよう。
そうすることで私も辛くない。
幸運なことに夫は優しい。
休みたいと言ったら休んでいいと言ってくれるし、今日の料理は鮭を焼いただけと言っても文句も言わずに、十分だよ言ってご飯を食べてくれる。
無理をして表情を作るより、
今日は生理だから休みたいと伝える勇気を持つことで、夫婦関係も良好になった気がする。
生理ちゃんは厄介だけれど、ちゃんと受け入れたら上手くやっていけるはず。
北京旅行中にやって来た生理ちゃんは私に素直になることを教えてくれた。
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