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より良いパートナーシップとなるために私たちが話し合った3つのこと

結婚とは、
愛し合う他人同士が分かり合いたいと願い
ともに歳を重ね、
互いの存在を慈しみ
それでもなお、
分かり合えないことを知る営み。
古来より、人類が繰り返してきた、
永遠に続く、愛情への無茶な挑戦。

ドラマ「持続可能な恋ですか?」

ドラマの中で松重豊さん演じる、
辞書編集者の沢田林太郎が定義した結婚です。
すごく心に残ったのでノートにメモしてありました。


今まで独身でそれぞれ稼いで生活していた2人が、結婚して同じ家に住み始める。
そうするとどうしてもお互いがぶつかり合って、
家庭のバランスが崩れてしまう、なんてことは多々ありますよね。
私たちもそうでした。
例を挙げると、家事のバランスが偏ってしまう、というもの。
私ばっかりやってる。俺もできる範囲で最大限やっている。
そんな話し合いのような言い争いもたくさんありました。
その都度なんとか折り合いをつけて妥協案を見つけて生活をしてきました。

そんな中決まった海外赴任。
海外赴任が決まってからは日本でやるべきことも多くて、こっちに来てからもやるべきことは多くてなんとか二人でこなしてきました。
ひと段落して、常に心の中にあった漠然とした不安が沸々と湧いてきてしまいました。

今後の生活はどうなっていくの?
急にお金を稼がなくなって、私の価値はなに?
日本で働いている方が良かった?
帰国した時にキャリアに結びつくことはある?
専業主婦としてやっていける?

私自身のキャリアが変わったことによる将来への不安、自分への自信のなさ、前に進みたくてもどこか進めないもどかしさ。

夫が夢の海外赴任で突き進んでいる中、私自身同じ方向を向けていないような気がして、一人で考え、その不安が溜まりに溜まって、急に爆発してしまう、というようなことが何度もありました。
ごめんなさい夫さん。

このままではいけないと思い、
日本から持ってきた、
"デュアルキャリア・カップル
仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える"
を読みました。

なんでもっと早く読んでいなかったのか!
めちゃくちゃ自分のことが書かれているのかと思うくらい当てはまり、同じように悩んでいる人はたくさんいることを知りました。
そして、その解決方法が書いてありました。

具体的にはまず3つの転換期があるということ。
・結婚前後
・子どもが生まれる、キャリアが変化する時
・子どもが巣立つ時、キャリアが終わる頃
その転換期に陥ってしまう罠があるということ。
多くのデュアルキャリア・カップルは、家事を分担し、スケジュールを合わせ、仕事と家庭を両立するために、込み入った方法を考案する。
しかし、もっと深いところにある、二人の希望や不安、価値観に関する話はほとんどしていない。

デュアルキャリア・カップル

私たちは結婚し、住む国が変わり、私のキャリアが変わったという状況でした。
そして、家事の分担やスケジュール管理などを話し合ってはいたものの、もっと深いところにあった、「価値観」「限界」「不安」について話していなかったのです。

そして二人でこの3つについて話し合う時間を作りました。
まずはそれぞれが感じている
「価値観」「限界」「不安」
をノートに書き出して、その後それぞれが発表しました。

①価値観

妻 「周りの人を大切にする人生がいい。共通の目標を持ち、共通で楽しむものを作りたい。」
夫 「何かを成し遂げたい。より良い環境や生活を目指したい、仕事を頑張りたい、共に楽しむ時間を作りたい。」

②限界

妻 「日々疲れて感情が擦り減ってしまうこと、仕事中心で家庭がおろそかになってしまうこと。」
夫 「自由な時間がほしい。怒らないでほしい。」

③不安

妻 「自分の人生ばかりになって、もう1人がなおざりなってしまう。相手に気持ちを伝えられなくなる。」
夫 「自分のやりたいことにブレーキをかけられなくない。」

一部ですが、このような意見が出てきました。

元々育った環境が違い、価値観が違うのは当たり前であるという前提で、相手を否定せず、相手の話を聞き、自分の考えを話しました。

これだけでもお昼から夕方になるくらいまでかかりました。

すごく些細なことでも、なんでそういう行動になるのかをお互いに話しました。

「仕事から帰ってきたら少し休みたい」
「とりあえず話したい」
という状況でお互いの言い分として、
「一度頭を休める時間がほしいから」
「今日あった出来事を共有したいから」
相手を傷つけたくてやっている行動ではないことをお互いが認識しました。
解決策方法は、
それぞれ一度1人の時間を作ること、ただ急に部屋に籠るなどをすると拒絶されているように感じるから一声掛けること、話したいことは一眠りした朝に話すこと、としました。

こうして、お互いの考えが伝わり二人で解決策を出して、共通の目標を立て、今後のおおまかな人生プランを立てることができました。

この本に書いてあった、二人の「価値観」「限界」「不安」について話し合いをすることで、二人の共通の認識を持つことができました。
とても大切な時間だったと思います。
自分のことを受け入れてもらえるというのはすごく自信になりますね。
私も相手のためにも自分のためにも努力しようと前向きな気持ちになることができました。

なかなか結婚したからといって、簡単に二人が分かり合えるとは言えませんが、話し合いを通じて持続可能な夫婦関係でいられるようにしていきたいです。

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