見出し画像

ツンデレ娘の、ツンデレ度検証。

ツンデレは、特定の人間関係において敵対的な態度と過度に好意的な態度の二つの性質を持つ様子、またはそうした人物を指す。(ウイキペディア)

先日、ゆうさんの入院中にツンデレ娘が夕食を食べに来てくれたときに、「ツンちゃんは、ツンデレだよね?」と聞いてみた。

「え~~~~、違うよぉ」

ツンデレは、自分のことをツンデレとは思っていないらしい。。。

     ・・・・・

ツンデレ検証 その①

ツンデレ娘は、生まれたときから「なかなかの頑固者」であり、自分の意に反することに対する「いやいや」を独特な訴えで表現する赤ん坊であった。「いやいや」が発生しない状況では「しら~」っと妙に冷静、日ごろの扱いはわりと楽。

そんな娘、1歳半になる数日前に「姉」になった。
弟に初ご対面のとき、覗き込んで頬を寄せた。
うん、いい感じ。私は、ホッとした。
その後、普段は普通に「しら~」っとした態度の1歳半を続ける。

だが、弟に私がおっぱいをあげるときだけは、私の背中に身体をつける。そして静かに「むせび泣く」。
弟をいじめることなどは決してない。だが、むせび泣く。
このむせびは、私の気持ちを揺らがせ、不安を駆り立て、もともと出にくいおっぱいはますます出なくなる。なる。なる。。。そして、出なくなった。。。(笑)

問1:これ、ツンデレ? だよね?


ツンデレ検証 その➁

弟出現で、本来なら終わりにしたかった「哺乳瓶生活」が赤ちゃん返りのために異常に伸びた。

3歳の誕生日(7/31)をキッカケに「もうみっつになったんだから、哺乳瓶にはさよならしようね」を私は目論むも、その年の春の検診で歯科医から「これ以上続けると顎の形がくずれますよ、お母さん!」と怒られ、そうだ!私の誕生日(4/13)を使おう、と。
(うまくいくか?ツンデレ納得するか?)

「今日はわたしの誕生日だから、ツンちゃんお祝いしてくれる?」

私をチラ見の、しら~~~~~~。。。。(だよな)

わたし、ひとつ大きくなったから(変!笑)
 ツンちゃんも一緒にひとつお姉さんになろうか?(絞り出した)

しら~~~~~~。。。。(だよな)

ほら、見て、見て! 哺乳瓶とバイバイするよ!」と言いながら、
私は、ピジョンのガラスの哺乳瓶を1本、ゴミ箱に捨てた!!!
そして、もう1本の哺乳瓶をツンデレ娘に渡してみる。

ツンちゃんもやってみよう! すっきりするよ!(ホント?)

哺乳瓶渡されたツンデレ娘。(さて、どうする?????)

娘は、ゴミ箱の方にすっと歩み寄り、ごみ箱の蓋を開け、

「バーバイ!」

哺乳瓶を捨てたぁ!!!!!!

それ以来、哺乳瓶をねだることはなかった。

問2:これは、ツンデレ? どう思う?

(実はこのことを私はずっとずっと「悪かったよな、娘」と思っていた。
 大人になってから一度その思いをツンデレ娘に打ち明けた。
 娘は言った。
 「覚えてるよ!ハッキリ。バーバイした!」
おおおおお! 私より一枚上手である。)


ツンデレ検証 その③

小さいころのツンちゃんの好きな映画に、ディズニーの「バンビ」があった。(ああ、その頃はレーザーディスクだったなと思い出す)

あのバンビという物語は、とても悲しい場面がある。
そう、撃たれてしまうところ。

ツンちゃん、小さい子のあるあるどおり「もっかい、もっかい」連発で、散々バンビを観続けた。

そのうちツンちゃんは、ある場面の(そう撃たれる場面ね)の近くになると、見ていたソファーから立ち上がり、テレビの真ん前に仁王立ちになるようになった。
テレビとツンちゃんの間には、誰も入れない近い距離。

そして間もなく、ツンちゃんの肩と背中が震え始める。

ツンちゃん泣いてる。
多分、ボロボロに涙こぼして、声ひそめて。

最初のとき、私びっくりして
「大丈夫?」って駆け寄った。

ツンは、顔伏せて、腕で「あっちに行って」指示。

ああ「触れてはけないんだ、ツンには」ってわかったよ。
そういう子なんだって。

問3:3歳だけど、ツンデレ丸出しだよね? 違うかな?


ツンデレ検証 その④

幼稚園時代・小学校時代・中学時代・高校時代、全てに共通だったのは、
「今日はどうだった? 楽しいことあった?」の質問に対しての返答が

べつに

これ、男子中高生じゃないから!
本来なら可愛らしい盛りの幼稚園の女子園児の発言だから!
母&娘なのに、会話が続かん!!!!!

小中高校時代、一応保護者会があって出席すると、周りのお母さん方で「多大な情報が飛び交う」(あるあるだな)
その情報のほんのひとつさえ、私は知らない。
だってツンデレ娘、学校生活の話題を家でしないから。

担任の先生から「先日問題となったあの事件については、、(これこれしかじか)」
そんなことあったんか? 知らん。。。

家に帰って、さすがにツンデレ娘に聞いてみる。
「結構大変な事件あったんだね。先生言ってたよ。びっくりしたよ」

「あ~~、たいしたことないよ」

ないんか? ないんだ!あなたには!

問4:これは「デレ」部分がないから、ツンデレじゃないですかね?


ツンデレ検証 その➄

ツンデレ娘は、私やゆうさんや弟と違って「恋多き女」である。
その恋は「かまってちゃん」であると同時に「かまいたいちゃん」。
恐らく、危険な恋愛路線(笑)
1回1回は多分真剣。でも、あるときに「このひととはうまくいかない」に気づくらしい。

彼氏がいないだろうときの素ぶり(一緒に暮らしていた頃)、LINEぶり(一人暮らしになってから)は、ひじょ~に淡泊。
数日顔を合わせないこともあったり(存在の気配はある)、LINEの場合は既読すらならない。(まぁ、仕事も忙しいとは思うけど)

でも、ときに何らかのタイミングで、「彼氏できたぁ」発言が来る!
私は恐る恐る、今度の彼氏の情報を少しづつ聞き出す。
ツンデレ娘も、じわじわと情報提供をする。

ここ、たぶん「デレデレ」だから!
じわじわ提供の裏に💗見えるから!

問5:これは完璧ツンデレだよね?

以上、質問終わり!
ぜひ、皆さまの回答を期待する。
だって、私には判断できないから。
皆さまの回答次第で、

ツンデレ娘が「確かにツンデレであるか、否か」が決まる!

どうぞ宜しくお願いいたします!

     ・・・・・

最後に

私は、ツンデレ娘がこの世に生まれてから、これまで(そろそろ27年)彼女のことを把握しかねている。

機嫌がいいのか悪いのか、優しいのか厳しいのか、強いのか弱いのか。


私は、私自身が母から異常な束縛を受けていて、まさに操り人形だったため、強烈な反面教師で恐らく「真っ逆さまな」考えと態度で娘と息子を育てたと思う。
いや「育てた」という言葉すら使うことはおこがましいとさえ思っている。

もちろん人間の赤ん坊は、大人が厚く・熱く、手をかさなければ「生きられない」。
まだ社会をよく知らない児童には、大人がやはり厚く・熱く、社会生活での良し悪しを伝いないと「危ないことになる」。

それを「育てること」と表現するなら、反論はない。

でも、親(大人)だって、子どもに誠意をもって接することで「学ぶ」ことがあり「育てられる」と私は思う。

持ちつ持たれつの相互作用だ。


だから、私は、ツンデレ娘を把握できてないことは、決して悪いことでもないと今、思うに至った。

機嫌がいいときも悪いときも、優しいときも厳しいときも、強いときも弱いときもある。

人間だもん、それでいいんだ。
親と子だって、人間同士の向かい合い。
赤ん坊と母親だって、対等なんだ。

私は、家というか大人の勝手な事情で、娘と息子とに3歳のころから1人で向き合ってきた。
父親という存在がないわけではなかったけれど、ともに暮らす形態ではなかった。
あるときは母として、あるときは父として存在せざるを得なかった私は、母でも父でもない「ひととして」娘と息子に接する方法をきっと自然に選んだのかもしれない。

だから、私は自分のことを「ママはね」みたいに言えないできた。
つねに「わたしはね」であったし、今でもそうだ。
私は、ママでもパパでもなく、「わたし」というスタンスなのだ。

ツンデレ娘と一途な息子は、そんな私を「頼りないヤツ」って思ってると思う。
だって、始終ドキドキなことばっかりで、来る日も来る日もなんらかの失敗ばっかりで。
2人に助けてもらって、生きてこられたから。

そう、親が偉いわけなんか絶対にない。
親子は対等。
ひととして対等。


そのことを、私は知った。
娘と息子に教えてもらった。

     ・・・・・

最後にツンデレ娘の作品と写真をいくつか紹介。

小学校3年生のときに、我が家にやってきたPC。
ツンデレ娘は、そこでマウスを使ってペイントで絵を描くことに数年間勤しんでいた。


☟たぶん、数枚目に描いたウサギさん。
これを観ると、女の子だなってわかる。
色の使い方が上手だね!

画像1

☟その夏の葉書き制作。
左端の「ガマの実」にびっくりした私。ミノムシもいい感じ。
青虫のキャタピラーも細かい。

画像2


☟申年の年賀状用イラスト。
ツンデレ娘は自分の文章を、私は家としての文章を書いて年賀状として使った。
(私の友人に大好評だった)
左の木の幹にツタが!細かいなあ。

画像4

☟2度目の夏の葉書き。
タツノオトシゴがいい感じ。

画像5


☟酉年の年賀状イラスト。
前年に引き続き、家の年賀状にも使う。
サルさんたちより芸が細かくなったよね。ニワトリの餌がウケる!
ツンデレ娘は幼い頃から「生き物大好き少女」で、その片鱗が現れている。
左のキツツキ系はなんだっけ? 詳しいなあ。

画像7

☟とうとう6年生。戌年の年賀状。
中学になったら描かなくなったので、これが最後。
英語が出てきた!

画像8


☟家ではツンツンしていたけれど、どうやら友達は多かったらしい。
楽しそうだね。

画像9

☟そして、2013年3月とあるから、19歳のとき。
元気だな! ツンデレ娘は自称167㎝。
(きっともっとあると思うけれど、縮こまって身長測るらしい)

画像10


この7月終わりに、ツンデレ娘は27歳になる。
こんな母親だけれど、私のお腹から産まれた娘は、確実に正々堂々と自分の人生を歩んでいる。
そして、私は「彼女に幸せな毎日を過ごしてほしいと」ひっそりと、でも濃厚に願っている。
(ちなみに今はラブラブらしい💗)

    ・・・・・ end ・・・・・

タイトル画像:成人式の前撮りのツンデレ娘。
(振袖は格式には拘らずの、ちりめんの総柄。青の色が気に入ったらしい)

いただいたサポートは、次回「ピリカグランプリ」に充当させていただきます。宜しくお願いいたします。