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「仕事が忙しいから」という言い訳をしていいわけ?

 仕事が忙しいことを言い訳にする人は、世の中にたくさんいるのでしょうか。私はこの言い訳を理由に何か大切なことを断ったことはありません。その瞬間はできなくても、時間をつくり出して大切なことを優先することが必ずできるからです。ずっと忙しい仕事などは存在しません。そのような仕事をしているのであれば、それは強制労働を強いられていて、あなたの寿命を縮めるだけです。努力することが大切だと考える日本人はとても多いと思いますが、その価値観はどこから生まれたのでしょうか。仕事をしている時間が努力の証だと考えるのであれば、それは労働に関する法律からきているものでしょう。誰が何の目的で決めたのか分かりませんが、(本当は知っていますが・・・)1日8時間の強制労働を知らないうちに刷り込まれているのです。逆の見方をすれば、1日8時間、その場所にいれば決められた給料をもらえるとも言えます。働くとは何なのでしょうか?法的な解釈とは別に自分が8時間の労働をどう考えるかが重要なことなのです。業務内容が6時間で終わった場合、2時間は何をすればいいのでしょうか。ナンセンスなことですが、どうでもいい仕事を創り出すのではないでしょうか。どうでもいい仕事に「責任」という価値を持ち込んで、さも大切な仕事だと思い込もうとする・・・。そんな雰囲気があなたの仕事場にありませんか?
 私は妻が病気で介護が必要になったとき、「仕事が忙しいから」という言い訳しないために、あらゆる手段を徹底的に追求しました。妻の介護が仕事よりも大切だったからです。管理職には休職できないかと申し出ましたが、そのような制度はないと言われました。6人家族を養うには、仕事を辞めるわけにはいきませんでした。ならば、時間を生み出すしか道はないと決心したのです。8時間、その場所に拘束されなければならないという立場の人の意見は、完全に眼中から取り除きました。人より多くの成果を出せば、文句などは言われる筋合いはないという強い氣持ちで臨んでいたからです。時間を生み出すためには、当然効率化が必要でした。事務的な仕事は、マルチタスクで無駄な時間を排除し、対人関係の業務には経験を生かして必要なことを怠りなく準備しました。慌ただしくなることからくる心の余裕のなさは、対人関係にはよくないので、穏やかな精神状態を維持するように心がけました。心の余裕は時間の長さと大きく関係します。時間を圧縮するためには、心のリズムを平常よりも速く取れば良いということです。コンピュータのCPUが刻むクロック周波数を上げるのと似ています。2倍に上げれば、時間を半分にできるということです。そんなことはできるのか、自分でも分かりませんでしたが、人間の限界を決めているのは「自分自身」であり、やらなければ・・・という思いで進めました。不思議なことに時間が生み出せている現実が出現しました。日中、妻が一人で病気と戦う辛さを少しでも緩和するには、一人でいる時間の間隔を短くしてあげることが最優先だと感じ、昼休みと効率化で生まれた時間を併用して介護ができたことを天に感謝しています。「銀行に行ってきます。」ということばで、30分の介護に行くことを許可してくれた管理職にも感謝しています。なんとかしようとすれば、なんとかなるものです。病気介護の申請が通り、ヘルパーさんの助けを借りることもできました。介護で悩んでいたことも少しずつ緩和され、穏やかな妻の笑顔が何よりも嬉しいこととなりました。残念ながら、1年前に妻は他界しましたが、その数日前に「大好き」と言ってくれました。妻がしあわせだったのかは、妻にしか分かりませんが、私の愛は届いたと信じています。「仕事が忙しいから」という言い訳をしなかった自分を、1年たった今でも誇りに思っています。大切な人と過ごす時間が、どれだけ大切で時を忘れさせてくれるものなのかを実感しています。ふと思いましたが、どうやら心のクロック周波数は上がったままのようです。1日がとても長く感じます。私が引き寄せている2つの事柄が現実化するまで、とても待ち遠しい・・・そして辛い・・・。引き寄せを加速するには・・・。そうか、自分のクロック周波数を落とせばいいのか・・・。でもどうやって?自分を信じればできるはずだ!!

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