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社会人を経た修士のお金事情。

こんにちは。先日ドロのようなnoteをあげたあまくさです。

今回は、自分の備忘録も兼ねて、修士課程とお金の話をします。結構赤裸々に。きっとこの界隈ではn番煎じでしょうが、します。(ST●P細胞は、あります。のイントネーション)

1.属性

私の学問領域は、the理系のように、学部4年を終えてストレートで大学院に行くような場所ではありません。
大体は学部4年を終えて就職します。
私も例に漏れず、新卒で働き、数年後に大学院に戻ってきた身です。
ですので、貯金自体はまあ賞与を貯めていても3桁そこそこくらいで進学をしました。まず、ベースがそんなもんです。
住んでいる場所は関東圏だが都心ではない、進学先は国公立の大学院です。

2.修士課程で出ていったお金(ver.私)

で、進学にあたって何を目的にお金は家出して行くか。実際に私の元から旅立ったお金の行き先を羅列してみます。

  1. 引っ越し代

  2. 新居の初期費用

  3. 入学金

  4. 授業料

  5. 教科書・参考書・文献代と研究費

  6. 前年度の住民税

  7. 公共料金

  8. 生活費

ざっとこんなもんでしょうか。以下、詳述していきましょう。

1.引っ越し代

実際にかかったのは7~8万
私の場合、働いていた場所から通学できる距離にはなかったので(県が違った)引っ越しをした。3月、一人暮らし用(物は多め)。
距離や物の多さにもよるが、結構業者によって値段が変わる。違う業者に見積もりしてもらったら「3月は繁忙期なので負けてこのくらいです」と渡された紙に「11万」と書いていた。うせやん、と思って他のところにお願いした。
早めに見積もりだけでもしてもらうことをオススメする。
ちなみに私は書籍類が多い人間で、それで箱を食ってしまうのが嫌だったので、別にダンボール詰めして郵便局に集荷➡︎郵送をお願いした。1000円ちょいで一箱送れるので、引っ越しで一人用以上の代金かかるような荷物が多い人は、郵送もアリだと思う。

2.新居の初期費用

20~25万
内訳は何だったか、契約書見返したら、共益費・仲介料・鍵代・クリーニング代などだった。あと保証会社に入ったのでその保証料。
敷金礼金とかによってもっと幅あるかもしれないが私はこの位だった。

ちなみに勤務先では(年休を最後に一週間くらい使わせて貰えたものの)3月まで働く必要があったのだが、新居というのは大体年末年始あたりに良きところは無くなる。学部で合格した人達が近くの良い物件を早めにおさえるから。私は11月頃には物件を決め、1ヶ月のフリーレントを経て1月から賃料を払っていた。住んでないけど。でも住む場所は妥協したくなかったので。(この選択は後々私を救うことになる。なぜなら研究がしんどくなると"家が居心地が良い"は良い薬になるからだ。リラックスできる家は重要なのだ。)

3.入学金

30万弱
国公立ならおそらくほとんどこのくらいだと思う。
私は入学金免除を申請した。申請から結果が分かるまで数ヶ月かかり、その間には引き落としされなかったため、実質申請した=数ヶ月猶予。
入学金免除のための書類はめんどくさいが、お金には変えられない。

4.授業料

年間60万前後
前期と後期で引き落とされる。前期は大体4~5月に入学金とともに。後期は10~11月くらいだったかな。
入学金と同様、私は授業料免除を申請した。申請から結果が分かるまで数ヶ月かかったので、……以下同文。
授業料免除のための書類は結構結構結構めんどくさいが(住民票など取りに行かなきゃいけない)、お金には変えられない。

5.教科書・参考書・文献代と研究費

私の場合、教科書や参考書はほとんど図書館で借りていた。専門書は本当にバカにならないほど高い(1冊ウン万するのもザラ)。使えるものは使え、の精神で生きていたのでそんなにかからなかった。

ただ、研究に必要な文献代についてはケチらない方が良い。Webのデータベースやジャーナルについては、大学院が提携していれば無料で見られるものが多いが、電子データ化されていない文献も多い。
複写を取り寄せたり(これはページ数ごとに代金が変わるが数ページで数百円くらい)、他の大学院等にある書籍を借用(これは大体郵送費くらいだったはず)したりは私もしていた。

次に研究費。どんな研究をするのかによるが、私の場合はデータ収集の過程で10万くらいかかった。
そして、最後に論文を仕上げるために製本代がかかる。業者、ページ数、製本部数によってかなり変わる。

それから、学会の参加費もある。大学院生は少し安くなっていることもあるがひとつの学会に参加するには数千円かかる。これもケチらない方が良い。

6.前年度の住民税

約25万。(かなり人による)
これ、マジで、バカにならない、YO(キャラ変すな)。前年に稼ぐほど、次の年度で住民税が高くなるシステム。
働いている時は給料から前年度の住民税が自動的に引かれているが、退職したら次の春、封筒で振り込め用紙が送られてきて、一括or分割払い(4回)を選んで期日までに支払う。
ちなみに、次年度どれだけ支払う必要があるかについては、計算できるサイトがあった。

もし今の仕事を一旦やめ進学する場合は注意。

7.公共料金

これは大体わかるでしょう。水道・電気・ガス代諸々。生きているだけでお金はかかる。

8.生活費

これも人によりけりだが、私の場合は食費が週に4000円位と決めて自炊と買い食いと3:2くらいの割合で生きていた。
その他ドラッグストアや生活のための雑費が月によって変化。
コロナ禍で交際費は著しく減ったが、その代わり心がしにかけることになった。人に会うことは大切だ。研究室の人間関係だけになると、心がしぬど。

3.使えるものは使え

大学院進学にあたっては、結局だいぶお金が必要だ。でも、経済的な支援も結構ある。
前述した大学院の入学金や授業料免除のほか、日本学生支援機構の奨学金なども活用できるだろう。
ただ、私は学部で貸与型の奨学金を目一杯活用してしまい、これ以上人生の借金を増やしたくなかった。
そんな人には、給付型奨学金という手がある。狭き門で私は落ちたが、民間の「〇〇財団」とか、「〇〇学会」で給付型の奨学金を出しているところがあるので、ググると良い。

ぶっちゃけ日本は、研究者を目指すひとに厳しい社会だと思っている。
学問に取り組めるという環境自体、大変大変、大変ありがたい環境なのであるが、経済的に厳しいと色々なことに余裕がなくなってしまうから、自分で頑張ることも、社会が変わることも、どちらも必要だなあと一大学院生は思うのであった。

今回は、出ていくお金について書いたので、入ってくるお金についても少しばかり、別の記事で残せたら良いな。

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