テオ残留に期待
ーストーブリーグの注目
米大リーグはワールドシリーズ(WS)をロサンゼルス・ドジャースが制し、いよいよストーブリーグに入った。2025年シーズンを見据え、どの選手がどの球団に移籍するかなどについて妄想したり想像したりし、近しい仲間とワイワイガヤガヤ話し合うのは、実際に試合を見るほどの興奮を得られないにしても、そこそこ楽しそう。個人的に気になるのは、ドジャースのテオスカー・ヘルナンデスだ。どうにか残留できれば良いのだが。
十分な実績
テオスカー・ヘルナンデスは、大谷翔平のチームメート。周囲をホッとさせる笑顔が印象的なドミニカ共和国出身の32歳。大谷と同時期にドジャースに入団し、チームのムードメーカーであるとともに、大谷と日本語、スペイン語を互いに教え合う大の仲良しとして知られる。
今季はフリーエージェントとなり、残留には再契約が必要。打率272、本塁打33本、打点99をマークし、本塁打、打点は大谷に次ぐチーム2位。本来ならば、普通に再契約したいところだが、ドジャースは、ニューヨーク・ヤンキースのフアン・ソト(26歳)を狙っているようだ。
テオとソトはともに外野手。そして、ともに高額年俸選手。そのため、米メディアによると、球団はテオ、ソトのいずれかは不要と考えていて、年齢が若く長期契約に"うまみ"があるソトを優先しそうとの見方が支配的だという。この先のドジャースを考えれば、妥当な判断とも言える。
今季のソトは打率288、本塁打41、打点109と実績十分。WS2戦目に先発したドジャース・山本由伸からホームランをかっ飛ばした記憶も新しい。今季、ソトもフリーエージェントとなり、実際のところ、このストーブリーグの話題の中心になっている。
球団の決断
"大谷推し"として、今季テオと仲良くやっていた大谷の姿を、メディアを通じて眺めて微笑ましく感じてきた。気の置けない友人がそばにいることでシナジーも生まれていただろう。だからこそ、来季も大谷、テオがともに同じチームにいる状況を見たい気はする。ただプロの世界は厳しい。球団は常に勝利を求められ、勝ちをより引き寄せそうな戦力を常に強化しなければならない。そんな中、数値化できるデータはソトがテオを上回る。
ソトがヤンキースに残留すれば丸く収まりそう。そこに期待したい。