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噂のままでいて

ーテオヘルの去就

米大リーグ、大谷翔平が所属するロサンゼルス・ドジャースは日本時間9月25日午前、サンディエゴ・パドレスと対戦する。ナショナルリーグ・西地区の優勝を左右する天王山となり、今から気が気でない。一方で、どうしても気になることがある。それは同じチームで大谷と大の仲良しであるテオスカー・ヘルナンデス、通称「テオヘル」の去就だ。

実績十分のムードメーカー

テオヘルは2023年オフに、シアトル・マリナーズからフリーエージェント(FA)となり、ドジャースと1年契約で24年に入団。周囲をほっこりさせる少年のような笑顔と、チームメートがホームランを打ったときのセレブレーション"ヒマワリの種シャワー"でよく知られている。

チームのムードメーカーというだけでなく、チャンスに強く、大事なところできちんと仕事する印象がある。今シーズンは現時点で148試合に出場し、打率2割6分7厘、本塁打31本と、確かな実績を残している。ただ、そんなテオヘルは来シーズン、ドジャースに残留するか分からない。

インターネットメディアによると、テオヘルは残留を望み、複数年契約を結ぶつもりでいるが、球団がそれに応じるかが不明だという。ニューヨーク・ヤンキースでアーロン・ジャッジと双璧を成すスラッガー、フアン・ソトの獲得を狙っていて、テオヘルを放出するという噂が後を絶たない。

守りたい笑顔

巨額の資金が必要になるソトの獲得のため、テオヘルを放出し、その資金をソト獲得に充てるというのが理屈らしい。確かに実績十分のソトを獲得すると、ドジャースの戦力はアップするだろう。だが、テオヘルとじゃれ合ったときに浮かべる大谷の楽しそうな笑顔が見られなくなるかもしれない。気安く接する仲間を失うところに危うさを感じる。

大谷の成績に累を及ぼす恐れもある。どうか噂は噂であってもらいたい。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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