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野放しの大悪党

ー袂を分かつ大谷と水原

米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と、前通訳の水原一平が絡む違法賭博と巨額損失の補填に関する問題。大谷がきのう(3月26日)開いた記者会見で、この問題への関与を全面否定した。憶測に流され、あらぬ罪を一方的に被せられる事態はどうにか回避した。心底ホッとする。大谷ファンの母親はもっと喜んでいるだろう。

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安堵と不安

「スポーツ賭博には関与していないし、ブックメーカーに送金した事実もない」ー。大谷が会見で語ったこの言葉が安心感をもたらしてくれた。大谷は違法賭博に手を染めるタイプには見えないものの、親しかった水原が違法賭博で貯めたツケを肩代わりする"人の良さ”が伺える。もしやという嫌な予感もあったが、どうも杞憂に終わりそう。幾らか気が緩む。

とはいえ、これでこの問題を巡るモヤモヤがすべて解消されたわけではない。水原が違法賭博で失った巨額の補填について誰が電子送金したかは曖昧あいまいになったままで、大谷の嫌疑は完全に晴れておらず、不安が残る。また、これまで二人三脚で歩んできた"最強のコンビ"大谷と水原が、たもとを分かつことが決定的になったことも、この先、尾を引きそうな寂しさがある。

肝心なこと

それに腹立たしいことも。水原が引っかかった違法賭博の胴元、マシュー・ボウヤーが捕まったというニュースが見当たらないところが悔しい。そもそも、この胴元がいなければ、水原は違法賭博に手を染めず、大谷と水原が袂を分かつこともなかったかもしれない。日米メデイアは大谷と水原の粗探しに夢中で、肝心な"一番悪いヤツ"への糾弾が目立たない。

こうしたメディアの姿勢は気に入らない。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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