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"シンジ期待"もほどほどに

復帰の香川に一抹の不安

サッカー日本代表に復帰した香川真司。日本屈指のゲームメーカーとして"シンジ期待"が膨らんでいるが、ユーチューブ(YouTube)で最新試合を見る限り、完全復調までにはもう少し時間がかかりそうだ。同じく代表メンバーの中島翔也に比べ、ボールを持てば何かやってくれるのではないかというワクワク感が依然示せていない。南米の強豪チームが対戦相手になる「キリンチャレンジカップ2019」では、パフォーマンスへの期待はほどほどにとどめておいた方が良さそうだ。

香川が輝きを放つにはゴールを狙う姿勢が周囲にもっと強く伝わるようにする必要がある。22日に対戦するキリンチャレンジ杯のコロンビア戦では、出場機会に恵まれるかを予想するのは難しいが、これまでと一線を画した得点への貪欲さを見せてもらいたい。

物足りなかった20代ラストマッチ

17日に30歳になった香川にとって、16日に行われた20代最後の試合(ベシクタシュのギョステペ戦)は、90分間ピッチに立ってほぼフル出場。ペナルティーエリア付近から時折シュートを放つなど、これまでに以上にゴールを狙う積極的な姿勢が目に付いた。

ただ同日の中島翔哉(アルドゥハイルのウム・サラル戦)のプレーに比べて物足りない。ペナルティーエリア内の味方選手を使ってワンツーで抜け出す試みこそあったが、ディフェンスに一対一を仕掛けてドリブルで持ち込む回数が少ない。エリア付近からのシュートもわずかだ。

チームメンバーのレベルの高さやチームの戦術が影響しているかもしれない。さらにケガをしていた箇所に不安を抱えている恐れもある。ただ、身体能力が高くて屈強な中東選手を相手に、果敢にドリブルを仕掛けていく中島と比較すると、どうしてもプレーが見劣りする。

ゴールを狙う姿勢で存在感

香川の30代の最初の試合は、キリンチャレンジ杯のコロンビア戦になる可能性がある。エリア内へのドリブル突破、遠目からのシュートなど、ゴールに向かうアグレッシブな姿勢で、世界中に存在感をあらためて示してもらいたい。そんな思いをよそに、奥さんは冷静に説得力ある一言:

「香川のケガは完治したの?期待うんぬんの前に再発が怖いね」

(写真〈上から順に〉:歓喜の輪に包まれる香川真司=Insta Stalker、代表の背番号10を背負うのは香川か中島か=ゲキサカ、積極的に仕掛けるドリブルが持ち味の中島翔哉=contik)

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りす=ハードボイルド
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