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#37 Zurich

2019年10月9日

静かで落ち着く部屋でたっぷり寝てしまい、気分がいいのにちょっと後ろめたい気持ちでリビングへ向かうと、すっかり赤ちゃんも起きていて元気に友人と遊んでいた。赤ちゃんのお手本になれない成人…。気を取り直し、朝食をセットしてBGMをかけながら一緒に食べる。

家にエスプレッソマシーンがあったので、初めてのラテ作りを体験。

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どっひゃー、な、なんこれ!何にも例えられないラテアート!ミルクを注ぐためにカップを傾けたのだが、アレンジに夢中でコーヒーがこぼれているのにも気づかなかった。「ま、味は一緒だよね」「うん、味は一緒だよね」となだめすかしコーヒーブレイク。友人夫婦も買った頃は初心者だったが動画で調べてちょっとずつ上達していってるらしい。え〜、わたしもエスプレッソマシーン欲しい。

少し雨が降っていた今日の外出、まずはチューリッヒ美術館から。友人の赤ちゃんは初めての美術館デビュー、お供してくれてありがとう。シンプルですっきりとした印象の建物。収蔵数はかなり多いらしく、モダンなものまでたくさんあるが、やはりモネの『睡蓮』シリーズには圧倒される。横長のあのサイズもいいんだよなぁ。公園のベンチに腰掛けてぼうっと時間を過ごすように、夕暮れの『睡蓮』を目の前のソファに座って眺めながら時が経つのも良き時間。

午後からは彼女の親友とはじめましてをして(素敵な友人の友人は素敵)、4人で中央駅近くのスイス国立博物館へ。なんとちょうどハイジの展示をやっていて、日本とスイスのコラボレーションに立ち会うことができた。可愛いキッズがあちらこちらに。いろんな国バージョンのハイジのテーマソングを聴き比べるコーナーがあって、やっぱり全然違っていて笑ってしまった。

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もうひとつ同時にインド綿の展示をやっていて、柄プリントや染めの歴史、どうヨーロッパに届いていったかなど内容盛りだくさんで、展示品も素敵でゆっくり回っていたかったが、閉館時間が迫りすぎていて残念ながらばたばたと駆け足で。

夜ご飯はスイスをもっと感じてみようということで、彼女の親友も含めておうちでラクレットパーティー。ホットプレートの要領でラクレットグリルなるものがあるそうで、上段で具材をグリルし、下段で小さなチーズパン(スーパーにはもうこのサイズにカットされたチーズが売っている、楽ちん!)でチーズをぐつぐつさせる…と今書いているだけで、また食欲が湧いてくる。今日だけでエスプレッソマシーンとラクレットグリル、2つの機械を手に入れたくなった。

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チーズでくどくなった口に時々間にはさむピクルスが、これまたいいサポート役で。そしてまたラクレットを楽しむ。

食事を楽しんだ後は、みんなでスウェーデン行きのためのミーティング、という名のお茶タイム。友人家族と彼女の親友(スウェーデン好き)とわたしの5人で、数日後にスウェーデンの家に滞在する予定。わたしがスイスに旅する予定であることを友人に連絡している時、同時期にスウェーデンに行く計画をしていたそうで、それなら一緒に、と誘ってくれた。突然のお誘いに、旅の資金繰り(別に繰ってないけど)やわりと浅めの交友関係のことを考えると少し悩んだけれど、いやいやこんなチャンスはない、とお邪魔させてもらうことにしたのだ。今日はみんなで飛行機や列車を決めたりして胸を高まらせた。やっぱりこうやって気軽に違う国に行けるヨーロッパ、本当にうらやましいのひとこと。

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