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#読書感想文

『仮想の在処』を読んで思ったこと

『仮想の在処』を読んで思ったこと

思い出とはどこにあるのだろう。彼女の姉はどこにいたのだろう。

伊藤計劃トリビュートより『仮想(おもかげ)の在処』by 伏見完

すごく綺麗な雰囲気の作品でした。

一人称で少し冷ややかに淡々と語られていくも最後のラストシーンで幾重もの光りが折り重なって世界を照らし、事後談が少し語られて終了する。

そんな感じの映像をイメージしました。映像化したらいいなあと思う作品です。

綾野有香への共感有香(

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ノットワンダフルワールズを読んで思ったこと

ノットワンダフルワールズを読んで思ったこと

おはよう!世間的にはこんにちは!機能深夜に読書を開始してしまったのでさっき起きて今これ書いてます。

感想って言うよりも「この物語が自分を通過して自分の中に残ってったもの」みたい感じです。

ノットワンダフルワールド by 王城夕紀

・調和は生命の否定?人間は調和の否定?「あらゆる調和のその先で」がキャッチコピーなんですが、人間がもたらす調和の先にあったのは調和の否定でした。

調和を是とすると

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『罪と罰』を読み終わった直後の感想

読み終えていっちばん最初に思ったことこの1,000ページほど(たぶん)の長ーい物語は彼の更生の誓いとともに終わりました。

それは何かを受け入れたということだったのかしら。

彼はずーっと考え考え考え続けてきました。(悩み続けてきたとも言える)

そんな中、終わり間際で彼が見た夢がすごく示唆的なものなだと思いました。

彼は解き放たれたのか?受け入れたのか?いろんな言い方ができるかもしれないけど、

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