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夜明け前

うみのひってかいてあった!
保育園のカレンダーに書いてあったらしく、ひらがなが読めるようになった子が言ってきた。新しいスーツケースが届いたのをみて直感が働いたらしい。飛行機に乗って海に行くときのやつ?
事前に話すと興奮するから言わないようにしてたけど数日後に沖縄に行くと小声で話したら、やっぱりねという感じで
スーツケースに海の道具を入れて準備を始めた。
中にはノンパッカブルなバケツとか砂遊び用のトラックが詰まってる。
準備完了。

出発の数日前に思い出したこと。

イタリアにいた頃、ヴェネツィアからの帰りグラッパの街で飲み過ぎた運転手の代わりにわたしは右車線のストラーダをベンツで走る。
とにかくまっすぐで、夜道、前の車のライトを追って同じスピードをキープする。
わたしになぜハンドルを預けられるのかわたしには理解できなかったけど、曲がる場所さえわかればさほど問題はなかった。

今年5月の末、一度行きかけた沖縄。
行くと決めてから、わたしの性格上、その次の次の沖縄旅行の日程まで決めるくらい未来を生きていた。
一方で、決めた瞬間から、うまく説明できないけど、あちらとこちらの世界の狭間にいるみたいな不安に襲われたりもしていた。

出発の2日前。
強烈な台風が接近中ということで、子連れで台風をさまようのは不安だった私は、現地で合流するはずだった友人には申し訳ないなと思いつつ、飛行機をキャンセル(変更できるチケットだった)した。
その時、なぜか少しほっとしていることに気づいて、わたしはやっぱりまだ沖縄に行く準備ができていないのかな?と思った。
子供と二人で旅すること、ひとりで運転すること、それ以前に呼吸の浅さとか、気圧とか満月とかのコントロールとか、思考過多になること。

私の未来はもうあの場所に見えてるのに

その後、メヘンディのボディアートのオーダーが入って、緊張しながらも手を動かして、完成したものを見て私は膨らんだ。
風船みたいに中が満ちたのを感じた。

下書きは不要、人生に予測はない
シュミレーションは経験ベースだから無意味
過去の自分に邪魔されないように
大切なのは道を見失わないこと
自分をもっと頼りにして良いこと

自分自身との約束を思い出して再度交わし直す
もう大丈夫

#スケボー片手に旅に出た沖縄編

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