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どこに向かうか、何をするか
自分は今、何をして、誰のために生きているのか。
そういうことを真剣に考えないようにして、生きてきたと思います。
自分の心と身体と頭を使って考えずに、「母や父から教わった通り」に、「よく分からない教え」をなぞり、そこに膨大な時間を、そして人生を費やしていました。
母や父は、「自分のこと」ばかりを見ている人でした。
自分はどうしたら幸せになれるのか、自分はどうしたら認めてもらえるのか、自分は、自分は、自分は、と。
そして私にも、「言葉」で、「生活」で、「振る舞いや行い」で、「自分勝手に生きること、自分のことだけを考えること」が「幸せ」なのだと、示し、教え、わたしはそれを飲み込み、受け入れ、信じてきました。
親の教えは絶対だと、大切にすべきなんだと、受け入れるべきなんだと。
そういう、本当はおかしい「嘘」を、「普通」や「価値観」として信じ込まされてきました。
その「嘘」は、彼らがつくったものではありません。
そして、彼らが「そういう性格」だったから、そんな教育、教えになったのではないし、「彼らだけ」のせいではないのだと、やっと、目が覚めはじめ、理解ができてきました。
彼らも、そしてその親たちも、親と、家族と心が通わず、大切なものを否定され、自身を失って、自分を壊していってしまったのです。
その親たちも、またその親たちに、信じ込まされてきたのです。
「親を大切にしなきゃいけない」と、信じたからこそ、わたしに伝え、教えてきたのです。
だけど、親だからといって、常に正解ではない。
本当に大切なのは、自分を愛し、そして他人を愛せること。
自分の都合ばかりを考え、押し付けるのではなく、他人を思い遣り、慮り、気遣い、大切にできること。
家族、そして、家族の大切な人も、大切にできること。
大切な人たちの未来のために、自分を使い果たせること。
過去の傷に浸り、甘え、泣いている暇はありもしなくて。
やらなきゃいけないこと、できることに集中し、精いっぱい進めていくことが、私にとって、本当に大切なことなのです。
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