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小学5年生

あれ?
みんななんかおかしいぞ?

そう思った時に私は色々と遅れていた。

5年生の冬の花壇で同級生が付き合っていると聞いた時は夕陽が綺麗だったとなんだか今でも思い出せるくらい…多分エモかった。

小学5年生って思春期なんですかね。
同級生の男の子がベラベラと付き合っている噂をぼーっと聞き流しながら。ていうか聞いてないんだけどと思いながら花壇の草をぶちぶちと抜いていた。

えー保育園一緒だった子やん。
なんでそんなこと知ってるんだろ。

小学生で誰かを好きになるということがあると言うことにかなりの衝撃を覚えました。

そういえば
最近みんなテストの点とか今までよりも気にするな。先生もなんかうるさいな。
中学生になるという成長があるからと思いつつ勉強に身は入らず図書館に行くか花壇を綺麗にする委員会に精を出していた。

あの子はあの子が好きなんだって。
あの子はあの子のこと嫌いって言ってたよ。
あの子って悪口しか言わないよね。

聞こえてくる話が怖くなったのが小学5年生。
怖いのはこれに乗り遅れてしまうことだと私はすぐに思いました。


誰かを好きになっていかないといけない年齢
なんか人を悪く言わないといけない空気
だれが味方かわからないから話せない

今も昔も思うけど誰が得するんだろう。
いつも教室を抜け出したいなと思いながらなんの興味も良くもありませんって顔しながら一人で本を読んでいたら

びっくり。

根暗扱い。
いや根暗だけど、本読んでたら根暗なのか?
と思いながら本は好きだから読み続けて友達ともたまになんとなく遊んでいました。
本を読む子って頭のいいイメージ。私はそれにあまりにもかけ離れていたのに本を読んでいたから若干恥ずかしさを感じていました。
これも思春期?

それから教室はイジリのようないじめのような、なんとなく仄暗い教室の空気を感じ始めました。みんな上っ面な気がして怖がってるような楽しんでいるような、なんだか嫌な感じ。
保育園から一緒なのにおかしい。なにがどうこうやって人を分けていくのだろうと思いました。

私は誰かを好きになるということがわからない。人の好き嫌いはあるかも知れないけと、人に言ってされを楽しむ人間にはなれない。
勉強は頑張らないとね。

委員会で草を抜いて花壇が綺麗になってることのがよっぽどいいねと思った冬でした。
花も咲くし。

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