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画像生成AIのリアル展示会を終えて、私が何を思ったのか。(後編)

先日、会社として画像生成AIのリアル展示会を開催しました。
展示会をやったことで気づいたことも多くあったので、みなさんにも共有したいと思い書いています。


システムに組み込んだAIを使い、子供達に楽しみながら環境について学んでもらう企画の
ビジュアルポスター。もちろんこのポスターもAIで生成し合成し仕上げた作品。

■AIの展示会に来ていただいたお客さまの反応

何人かのお客さまにこんな質問をさせて頂きました。
Q:AIの展示会と聞いてどんな展示会だと思いましたか?
Q:今回のAIの展示会を見てどう思いましたか?
Q:AIについてどう思いますか?

それぞれ色々な回答がありましたか、
その中でも多かった回答を載せたいと思います。


Q:AIの展示会と聞いてどんな展示会だと思いましたか?

A:「AIの展示という発想がなく、想像が全く出来ていなかった。」

多くの人の回答は全くイメージが出来ていないでした。昨今ではAIという言葉は盛り上がっており、なんとなくAIを理解しつつも使った事があるのはChatGPT位。画像生成AIを初めて見た人も多くおり、今回の画像生成AIの展示会では何を見せてくれるのか、全く想像が出来ていなかった人が多かった。

Q:今回のAIの展示会を見てどう思いましたか?
A:「AIを使い様々なアウトプットに落とし込んでいるのが面白かった」

展示会なので、写真かWeの専門分野である映像が流れているだけと思っている人が多く、様々なアウトプットに落とし込んでいるのがとても評判良かったです。
みなさんに驚いていただいた様々なアウトプットは、もちろん映像もあるけれど、掛け軸レンチキュラーBOOKなどアナログな物から、プロダクトプログラミング組んだ新しい使い方の見せ方などで様々です。
さらに、AIがどこまで人間の細かな感情の差を理解出来ているのか実験した結果も、多くの人に楽しんで見ていただけました。


Q:AIについてどう思いますか?
A:「可能性にワクワクする。仕事でも使ってみたいけど使い方がわからない。」

多くはAIについて好印象。まぁAIの展示会に来てくれる位だから興味はある人だとは思ってました。でもAIが世の中に浸透しているかと言えばまだまだなんだとも感じました。でも多くの人がAIに対して興味あるのは非常に良い事だなって思います。
あとは、著作権を心配するカメラマンさんや、仕事の未来を心配するレタッチャーさんの言葉も貰いました。これから法律などで色々なルールが出来上がってくると思うので、色々は解決されていくと思う。でもそれを待ってから動くより、フライングしてでも進めつつ調整していくのが良いというのが、自分の考えであり会社の考えです。

会場内でおこなったアンケート。リアルに見れるのは面白い。

■AIの展示会を開催して

準備や考え方などAIの展示会は自分たちにとっても初めてのことで、何が正解で、来てくれた人が喜んでもらえる見せ方はどういうものなのか?AIの展示会でお客さんが来てくれるのか?など、何もわからない状況で始めたので、正直大変でした。でも結果的には多くの人に来場いただけ本当にやって良かったと今は思える。

そして、展示会する前はAIの理解度は本当に浅かった。今もAIについて完璧に理解しているわけではないが、それでも理解度はかなり深くはなったと感じる。でも、AIは今なお進化しており、常にアップデートしていかないといけない。私たちの研究はさらに続けていかないといけない。

今回の多くの作品はいくつかのAIを併用した上でレタッチ演出を追加している。画像生成AIで作った絵をただ並べているだけの作品は1つもない。だからこそ着てきただいたお客さんに楽しんでもらえたんだと思う。何事も良いものを作るには努力が必要なのかもしれない。

さらに来場者に話を聞くと、AI=ターミネーターみたいな人工知能をイメージしている人が多かった。確かに自分も最初はそう思っていたし、それに恐怖も感じていた。でも実際に自分達が使っているAIはあくまでもデータベースの処理能力であり、恐れるものではなく、どんどん利用しもっと面白い世界に出来ると感じている。
ただ、データベースが主であるので、誰もが考えた事のない未来を描くのは出来ない。もちろん未来を描けないわけではない。それは人間が考え指示するからこそ可能になる。
言いたいのは、自分達が使っているAIは理性があるのではなく、あくまでもソフトにしか過ぎないということ。そしてこのAIを人間がどう使いこなすかが、大きな進化に繋がると思う。

でもそれによって、無くなる仕事は出てくるだろうとも思うし、新しく生まれる仕事もあると思う。これは時代の進化にとって必ずある事なので、どう時代の波に乗るのかだと思う。

そして何よりも会社みんなでゴールに辿り着き達成感を味わえたのは非常に良かった!これに尽きる!

■次回開催

次回は表参道の会場で開催する事が決まっています。
日程はまだ未定ですが、多分10月?遅くとも今年中に開催する予定です。
諸々詳細が決まりましたらご連絡させて頂きます。

次回は画像生成AIのアウトプットをよりバージョンUPさせます!
お楽しみにお待ちください。


展示会準備のお話の
前編はコチラ


■作品の紹介

同じ素材で同じテーマなの中、異なるクリエイターがそれぞれの世界観をAIで仕上げると、
どんな違いが出るのか。を実験した作品をレンチキュラーにアウトプットした作品。
AIは人間の細かな感情の差を読み取れるのかを実験した作品。
鉱石をモチーフにAIに表現してもらうことで、見た人に分かりやすく面白い作品となった。
画像生成AIをレタッチで、どこまで表現の完成度をあげれるのかの実験。
画像生成AIで生成される解像度は低く、
このサイズで綺麗に印刷出来る解像度まで上げるのがすごい。
画像生成AIで人間の感情が動くエモーショナルな映像が作れるのかノスタルジー実験。
環境悪化に進む未来に順応すべく、異業種がコラボし生き抜く為の服が必要になると仮定し、
色々な異業種にコラボさせたらAIはどんなファッションを生成するのか実験した作品。
どの企業がコラボしたファッションかを当てるクイズにし、楽しめるアウトプットした。
100年後の未来。環境悪化に進む未来に色々な企業がどう立ち向かうのかを、
各企業のスローガンを軸にAIでどこまで未来を描けるのかを実験した作品。
自作で作ったAIから3Dに落とし込みそれを3Dプリンターでプロダクトに落とし込んだ作品。
AIをコントロールし、思った通りのプロダクトを作る事ができるのかを実験した作品。


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