ゆっくり京都旅
京都旅、2日目。(1日目の話はこちら)
朝ごはん
京都のすてきホテルで目覚め、完成度10%くらいの支度をして朝食会場へ。チェックインのときに朝食メニューは聞かれていたので、まごつくことなく、すぐにクロックムッシュを提供してもらった。
けっこうボリューミーで、私も友人もお腹がまるくなった。
自転車乗って、京都の朝を走る
まるいお腹を抱えながら、レンタルサイクルを借りてお散歩することに。
この日は平日。平日朝の京都は、車の交通量も自転車や人の交通量も多くて、不慣れな私たちには少しこわかった。でも、碁盤の目の造りをした街だから、道がずっと真っ直ぐで走りやすかった。
三十三間堂で耳を傾ける
向かうは、三十三間堂。七条の宿から自転車で10分くらい。
「鎌倉殿の13人 京都」と調べたら三十三間堂にゆかりがあるという記事が出てきたので、行きたいなと。後白河法皇が平清盛に造らせたそう。
中に入ると、同じ方角を向いて整列する千手観音立像たち。その数、1,001体。(本尊千手観音像の裏にも1体いる)よーく見ると表情や背丈が1体ずつ微妙に違くて、なんだか愛着が湧いてくる。
風神雷神像をはじめとした像の説明もひとつずつ読みながら歩いたので、かなり時間がかかった。この像にはこんな意味があるんだな、と歩くごとに知識が増えてたのしい。
修学旅行生も来ていて、彼ら一行には説明をしてくれるガイドさんがついていた。大人になった今こそ、詳しく話を聞きたい。ガイドさんの話を聞けていいなー、と私だけでなく誰もが思ったのか、修学旅行生に紛れてさりげなく話に耳を傾けている人が何人もいた。(私も)
ガイドさんが「千手観音の真言"オン バサラ ダルマ キリク ソワカ"をみんなで唱えましょう」と言ったとき、周りにいた大人たちも学生と一緒に唱えてたのが和んだ。
三十三間堂の出口で和菓子を買い、チェックアウトのために急いでホテルに戻った。
平安神宮、赤と白の世界
チェックアウトしたら、平安神宮へ。
くもり空に朱色がよく映える。
白い空と白い地面の間に朱色の平安神宮。浮世から離れたような不思議な空間だった。
京うどんをすする
歩いて南禅寺に向かう途中、美味しそうなうどん屋さんを見つけた。
甘いおあげが乗ったきつねうどん。九条葱が乗っていて、甘いおあげとのバランスが良い。細くてつるつるのうどんを夢中ですすった。店員さんの「おおきに」という声かけもよかった。
南禅寺の高いところから
うどんを食べてまるくなったお腹を抱えて、南禅寺へ歩く。
門の向こうに見える新緑が、まるで額縁にふちどられた絵画みたい。
有名な水路閣も。琵琶湖から水を運んでいるんだそう。
入り口にある三門は、拝観料を払うと上に登ることができる。(階段が急角度でこわい)
床もななめで少しこわかった。周りの修学旅行生も「こえ〜〜!」と言い合っていた。でも、景色が綺麗なので思わず手すりの側まで行きたくなる。
ブルーボトルコーヒーで、急いでひと息
なんとか三門の階段を降りて、近くにあるブルーボトルコーヒーでひと休みすることに。この後の予定は、お土産を買って新幹線に乗るという重大なものだ。
グルテンフリーのケーキとカフェオレを、外の座席でいただく。気温もちょうどいい。静か。もう、ずっとここでゆっくりしていたいなあ。
とも言ってられないくらい、新幹線の時間が迫っていた。タクシーでホテルに向かい、預けていた荷物を受け取り、小走りで京都駅に戻る。ゆっくり1時間くらいお土産見て回ろうなんて言っていたのが懐かしく感じる。お土産を見るのに許された時間は、10分。
借り物競争のように急いで商品をカゴに入れて、お会計をしたら新幹線に滑り込む。急がずゆったりな旅をしようと話していたのに、最後の最後に帳尻を合わせるように忙しない。でも、そんなこともいい思い出。全部計画通りにいく旅よりも、案外記憶に残ったりするもんだ。
京都から一緒に乗った新幹線だけど、友人は名古屋で降りる。私はまだこの先も乗っていく。でも、路線は繋がっているから、またすぐ会えるね。
サポートいただけたら、とってもうれしいです。が、無理のない範囲で。