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DA PUMPの代表曲『if...』について。

if...』は、2000年に男性アイドルグループのDA PUMPが発売した12枚目のシングルである。グループ最大のヒット・シングルで『U.S.A.』と共にテレビ等で頻繁に歌唱される楽曲である。一般的にもDA PUMPと言えば「if...」というイメージが浸透している。

「if...」のプロモーションビデオ

この楽曲が発表された2000年当時、宇多田ヒカルを皮切りに安室奈美恵、MISIA、倉木麻衣といった女性歌手たちがR&B系の音楽を歌い、人気を得ていたことからプロデューサーであるm.c.A・T(富樫明生)はそのトレンド(音楽の流行)に合わせて前作の「Com'on! Be My Girl!」から一変したミディアムテンポナンバーの「if...」を作曲した。当時、R&B系のアーティストは女性歌手のイメージが強かったこともあり、発売当初はあまり話題にならなかったが、メディアやラジオなどでヘビーローテーションされ、3週目~4週目以降、徐々にリクエストが殺到し、大ヒットした。

「if... 」のシングルジャケットとプロモーションビデオ

さらにISSAの上達したボーカル・KENのラップ・YUKINARIとSHINOBUのダンスとクオリティー、そしてアイドル路線からアーティスト路線へのイメージチェンジに成功したメンバーたちのルックスも加わり、大ブレイク。オリコンチャート週間11位、登場回数22回、2000年から2001年までの2年間で約34万枚(34万8500枚)を売り上げた。この楽曲からラップパートは主にKENが単独で披露するようになる。KENはこの曲を受け取った際に「今までのDA PUMPのラップとは違うRAPにしたいと考え、声にメリハリを付けるために洋楽っぽさ(HIP HOP系の洋楽アーティスト)を意識してがなり声でラップをするようにした」という。また振り付けに関してもニュースタイル(ダンス)みたいな感じにしたかったという事でKENが大部分を考案した。

「if…」のプロモーションビデオの撮影風景

プロモーションビデオは、山梨県にある青木ヶ原樹海で撮影された。バラード調の曲であるため、静かな森の中で歌うというイメージになったとされている。4人揃ってのダンスシーンから撮影が始まり、メンバー曰く、地面に転がっている腐った木や飛び出して出ている葉っぱをどかしたり固定したりして何とか踊れるスペースを確保。また、撮影中に大雨が降ってきて雨の降る中、歌&ダンスシーンの撮影に臨んだ4人は腐った木が転がり、ぬかるんだ土の上で踊るなど大変だったという。その後、合成用のカットの撮影のため、都内の某スタジオへ移動&撮影を行いPVが完成した。プロモーションビデオは、男の弱い部分を綴ったこの歌にピッタリの出来になっていて、この映像を見ながら「if...」を聴くと胸にグッとくるものがある。

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