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『韓国のマドンナ』キム・ワンソンの神曲 4選

キム・ワンソン』は、1986年にデビューした韓国の女性ソロ歌手。1980年代の韓国歌謡界において、初めてトレーニングシステムを導入し、「歌って踊れる少女コンセプト」の歌手として登場。後にSMエンタテインメントがこのキム・ワンソンのトレーニングシステムと練習生制度をベンチマークしてSM所属の歌手たちに応用し、普遍化させた。当時の韓国の芸能界では女性の地位が低く、男性歌手・男性芸能人の活躍が中心だった(男性社会的な傾向が強かった)状況の中で女性の歌手がアイドル的な人気を集め、歌をヒットさせることは珍しかった。また男性層よりも女性ファンが多く、彼女の功績は後のBoAやイ・ヒョリなどの歌って踊れる女性歌手にも影響を与えた。アメリカの歌手であるマイケル・ジャクソンやマドンナから影響を受けたことから「韓国のマドンナ」と呼ばれたこともある(キム・ワンソン本人は韓国版マイケル・ジャクソンと呼ばれたかったという)。韓国の歌手たちは1980年代から既に欧米の影響を受けていたのである。今回は、そんなキム・ワンソンの曲の中から選りすぐりの曲をいくつか紹介します。

■一人で庭の前で(1987年)

キム・ワンソン / 「一人で庭の前で」でのパフォーマンス

1987年発表の2集アルバムに収録されているタイトル曲。特有のシンセサイザーサウンドとキム・ワンソンの美しいダンスで女性ファンが大きく形成され、人気を集めた。「一人で庭の前で」は30年以上経過した今でもすごく良い曲である。本当にキム・ワンソンは楽曲に恵まれていましたね。

■気持ちが良い日(1989年)

キム・ワンソン / 「気持ちが良い日」でのパフォーマンス
Wham「Wake Me Up Before You GoGo」/ キム・ワンソンの4集アルバム

1989年に発表したキム・ワンソンの4集アルバム。タイトル曲「気持ちが良い日」は、1984年にWhamが発表した「Wake Me Up Before You GoGo」が元ネタとされており、全体的に曲調も似ている。明るく楽しい曲調とアイドルのようなかわいい振り付けや面白い歌詞も好評を得た。

■自分だけのもの(1990年)

キム・ワンソン 5集アルバム(1990年発表)

5集アルバムのタイトル曲。このアルバムが発売された1990年代初頭はキム・ワンソンの人気がまさにピークだった頃である。「自分だけのもの」は、それまでの華麗に歌って踊るパフォーマンスとは異なる魅力を感じさせるバラード曲でスタイリッシュで女性らしい優雅な振り付けも人気を集めた。この歌もキム・ワンソンの名曲の1つである。

■タレント(1996年)

タイトル曲「タレント」のミュージックビデオ

1996年発表の7集アルバムのタイトル曲。歌謡トップ10で最高5位までランクされ、アルバムも30万枚程度の販売量を達成した。ミュージックビデオと共にこの歌も1990年代のキム・ワンソンの中で好きな曲の1つです。

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