デビュー当時のw-inds.について
w-inds.は、2001年にライジングプロダクションからデビューした3人組の男性アイドルグループ。優れた歌とダンスの実力で後世代の男性アイドルや男性歌手たちにもそれなりに影響を与えたグループである。
2000年11月から代々木公園や渋谷でストリートパフォーマンスを開始し、2001年3月にシングル「Forever Memories」でメジャーデビューして第43回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、1stアルバム『w-inds.〜1st message〜』が初登場で1位となる。2002年からNHK紅白歌合戦に6年連続出場している。
2000年にライジングプロダクション主催の第2回九州・沖縄合同「スターライトオーディション2000」で審査員特別奨励賞(ポニーキャニオン賞)に選ばれた橘 慶太、アクターズスタジオ北海道本部校からスカウトをされた千葉涼平と緒方龍一の3人で結成された。グループ名は結成当時、インターネットが普及し始め、PCのWindowsが人気だったことからウィンドウズ→ウィンズと名付けられ、後から北海道出身の千葉と緒方が北、福岡県出身の橘が南、両者の風 (wind) が一つになって勝つ(Win)という意味が付け加えられた。デビュー前からオーディションやストリートライブなどの様子がメディアで紹介された。
「3人組」・「中学生」・「優れた歌唱力」・「ボーカル+ダンスの分かれた構成」・「三角形になってのパフォーマンス」といった点で同事務所から先にデビューしていた¨EARTH¨の男性版として企画されたユニットである。
●バラエティや音楽番組にも多数出演
「少年的&かわいいコンセプト」・「ボーカル1人+ダンサー2人の特異構成」・「3角形になってのパフォーマンス」・「アイドルらしい楽曲」といった点でジャニーズとの差別化に成功。デビュー以後はゴールデンタイムのバラエティ番組や音楽番組に引っ張りだことなり、CM・ラジオ・映画などにも出演するなど大人気アイドルとなった。
●ミュージックステーションとの関係
ライジングプロダクションは設立当初から所属タレントたちを「アーティスト的なイメージで売り出したい」という傾向が強い芸能会社であるため、w-inds.やDA PUMPなどライジングプロダクションに所属している男性アイドルたちのミュージックステーションへの出演は所属事務所の方針で自ら控えていた。ミュージックステーションのプロデューサーである山本たかお氏が「W-indsさんから出演願いを受けたことがないという理由もある」と発言されているのはこのためです。また1990年代から2000年代はヴィジュアル系などのバンドブーム全盛時代だったこともあり、出演者もジャニーズ+バンド(V系)といった回も多く見られました。そこで当時のライジング側は「それならば別の番組に出演した方が競合が避けられるだろう」と判断して、NHKの紅白歌合戦に出場することを目標に掲げていたのです。ちなみにw-inds.が2002年に紅白歌合戦に初出場した際、白組のトップバッターで歌唱したときの視聴率は33.1%を記録。この時点で既に当時のミュージックステーションの視聴率(10%台)を超えていたので、Mステに出演しないライジング側の判断は正しかったと言えるでしょう。