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タイトルが重要!?オウンドメディアの離脱率を減らす方法

オウンドメディアを作ったけれど、なかなかアクセス数が伸びない、アクセスされてもすぐに離脱されてしまう。
そうした状態が続く場合は……タイトルの付け方に問題があるかもしれません。

タイトルは、ユーザーが最初に目にするものです。そのため、ユーザーが「この記事を読みたい」と思うタイトルでなければ、コンテンツの中身に触れることなく素通りされてしまいます。
また、タイトルがユーザーの目に触れることがなければ、そもそもアクセスしようがありません。

オウンドメディアの記事を作るときには、本文だけでなくタイトルも重要なのです。
この記事では、「読まれるタイトルのポイント」を解説していきます。

※タイトルだけでなく、オウンドメディアの設計やコンテンツの作成などアクセス数を増やすための概観については、「オウンドメディアのアクセス数を伸ばす秘訣」をご参照ください。


読まれるタイトルの作り方

読まれるタイトルの作り方

タイトルを見て本文を読んでもらうためには、「オウンドメディアを見つけてもらうこと(タイトルを目にすること)」と「タイトルをきっかけに本文を読んでもらうこと」の2つを押さえる必要があります。

なお、オウンドメディア(Webサイト)のタイトルは、htmlの「title」タグで設定します。

オウンドメディアを見つけてもらう

オウンドメディアを見つけてもらう

オウンドメディアにアクセスしてもらうためには、当然のことながらユーザーにオウンドメディアがあることを知ってもらわなければなりません。
それでは、どのようなタイトルをつければ「自社のオウンドメディアがある」ことをユーザーに見つけてもらえるでしょうか。

検索結果で上位表示を狙う

オウンドメディアを多くの人の目に触れてもらうためには、検索サイトの上位に表示されることが必要です。この施策をSEO対策といいます。
検索サイトの中でも飛び抜けてシェア率が高いのは、Googleの91.55%です(2023年10月現在)。そのため、SEO対策は、Googleを念頭において考えていきましょう。
ここでは、SEO対策のなかで「タイトル」に注目して説明していきます。

※タイトルだけでなく、SEO対策の全体像を知りたい方は「オウンドメディアにおいて成功するためのSEO対策とは」をご参照ください。

【メインキーワードは1つにする】
ユーザーが検索するときの単語=キーワードは、まずは1つに絞りましょう。メインキーワードが複数あるとタイトルの内容が散漫になり、Googleに「どれがキーワードか」を判断してもらいにくくなります。メインキーワードとは別にサブキーワード(検索結果を絞り込むための関連キーワード)を設定しているケースもあるかと思います。

しかし、サブキーワードは必ずしもタイトルに入れる必要はありません。本文の書き方を工夫することで対応しましょう。

◆キーワードの決め方
「メインキーワードは1つにする」と言っても「何をキーワードにすべきか」を決めるのも難しいですよね。たとえば、似た意味の単語でも検索ボリュームが大きく異なることがあります。
どういうキーワードがどのくらいの検索ボリュームがあるか、サブキーワードにすべき単語は何か?を調べることができるツールがあります。

検索ボリュームを調べるには、Ubersuggestがおすすめです。
検索ボリュームとともに、SEOで上位表示させるための難易度も教えてくれます。

サブキーワードを決めるときには、ラッコキーワードが便利です。
キーワードを入力すると、どのような単語と一緒に検索されているか、が分かります。

【同じキーワードを1つのタイトルに入れない】
キーワードは、タイトル内に1回のみ入れましょう。タイトルの中に同じ単語が複数あると、過剰SEOとみなされてGoogleの検索結果に表示されなくなる可能性があります。

【複数のページで同じタイトルを使わない】
複数のページで同じタイトルを使っていると、Googleに「1つのサイトに同じ内容のページが複数ある」と判断されて、検索順位が下がる可能性があります。

また、アクセシビリティの観点からも複数のページで同じタイトルを使うことは避けるべきです。アクセシビリティについては、「誰もが読めるオウンドメディアを目指す「ウェブアクセシビリティ」とは」をご参照ください。

タイトルの文字数は32文字以内にする

あまりにも長いタイトルをつけると、検索結果に表示されたときに後半が見えなくなってしまいます。

タイトルが表示される文字数はデバイスによって異なりますが、一般的にパソコンのブラウザでは32文字程度、モバイルでは30〜40文字程度が表示されます。

タイトルの長さは、PCに合わせて32文字以内にするとよいでしょう。
なお、32文字というのは「全角」で数えたときの文字数です。「半角」は、全角の0.5文字と換算されるので、タイトルを半角のみで書いたときには、64文字が目安となります。

また、文字数がSEO対策でも重要という説もあります。しかしGoogleは、タイトルの文字数には制限がないと公表しています。

実際、弊社noteの「オウンドメディアと、ホームページやランディングページ(LP)との違いをわかりやすく解説!」は32文字を大きく超えていますが、「オウンドメディア ホームページ LP」で検索すると、検索結果の上から2番目に表示されます。

キーワードはタイトルの前半に入れる

上述した文字数とも関係しますが、タイトルが長いと後半は表示されません。タイトルの前半に表示すれば、文字数が多くてもキーワードは読むことができます。

たとえば、上述した弊社note「オウンドメディアと、ホームページやランディングページ(LP)との違いをわかりやすく解説!」は、メインキーワードの「オウンドメディア」を先頭に、サブキーワードの「ホームページ」「ランディングページ(LP)」を前半に表示しています。

そのため、タイトルの後半は表示されていませんが、タイトルの前半にあるキーワードを読めば、ユーザーはこのページに「何が書かれているか?」を把握できるでしょう。

オウンドメディアを読んでもらう

オウンドメディアを読んでもらう

ユーザーがタイトルを目にしても「読みたい」という気持ちを喚起できなければ、オウンドメディアにアクセスしてもらうことはできません。それでは、どのようなタイトルをつければユーザーは「読みたい」と思うのでしょうか。

誰に読んでもらいたい?を改めて確認する

「オウンドメディアを読んでもらえるタイトルをつける」と言ったときに、どのようなユーザー(読者像=ペルソナ)を想定していますか?

記事を読んでもらえれば誰でもいい、というわけではないでしょう。「読んでほしいユーザー」に届くことがなければ、記事を書いた意味はなくなってしまいます。
オウンドメディアを作ったときに考えたペルソナに刺さるタイトルを考えましょう。

もしオウンドメディアのペルソナを考えていなかった場合は、この機会にペルソナを作ることをおすすめします。
ペルソナについて、詳しくは「オウンドメディアを「作る前」に使いたい!3種の神器となるフレームワーク」をご参照ください。

読者を“惹きつける”タイトルを考える

次に、「読みたい」と思わせるタイトルを作るテクニックを紹介します。

【心理学を活用する】
どのような表現が人を惹きつけるのか、というのは心理学でも研究されています。

◆カクテルパーティー効果
大勢の人たちが会話していて雑然としている中で「自分に関係があること」は自然と聞き取れる現象をカクテルパーティー効果といいます。
これをタイトルの付け方に応用すると、多くのタイトルが並ぶ中で「自分に関係がある記事だ」と思うものに興味を持たせることができます。

たとえば、ChatGPTの使い方を調べているユーザーを対象とした記事を作成するとします。
ChatGPTを使い始めたばかりの人は、
「初心者」や「ChatGPTの始め方」などがタイトルに入っていたら、
「自分が読むに値する記事だ」と思うでしょう。

逆に、ChatGPTを使いこなしている人が他社事例を探しているときは、タイトルに「初心者」と書かれていたら見向きもしないでしょう。

このように、「自分(読ませたいユーザー)に関係があることが書かれている」とタイトルで明示することが大切です。

◆カリギュラ効果(カリギュラ現象)
行動心理学における法則で「禁止・制限されたことは、逆に気になってしまう」という心理現象をカリギュラ効果(カリギュラ現象)といいます。

たとえば、「〇〇以外の人は読まないでください」というタイトルがあると、「なぜ読んではダメなのか」と気になって記事の内容が気になって読んでもらえる確率が上がります。

ただし、「なぜ禁止・制限されたのか」という理由を記事の中で書かないと、読み手にストレスが溜まって悪印象になりかねないので注意しましょう。

◆バンドワゴン効果
大勢の人が支持していると、さらに多くの人が支持する、つまり「他の人が良いと言っているものは、自分も良いと思う」という現象をバンドワゴン効果といいます。

たとえば、テレビCMでよく耳にする「全米が泣いた!」というキャッチコピーは、「全米=多くの人」が見ているから「見るに値する映画」と思わせることを狙っています。
これは、そのままタイトルに使えるのは想像に難くないでしょう。

◆ミルグラム効果(権威への服従原理)
「権威への服従」という名前の示すとおり権威性のある人の言動を「正しい」と思う心理を指します。

「権威」には、2種類あります。
・理性の権威(医師や弁護士などの専門家)
・感性の権威(芸能人やインフルエンサーなどの有名人)

たとえば「医師監修」とタイトルにつけることによって、医師(権威のある人)が監修している記事だから信頼できるだろうと思わせることができます。

【タイトルに具体性を持たせる】
抽象的なタイトルより、具体的なタイトルの方が信頼性が高まったり、好奇心を刺激したりすることで読者の目を引きます。

◆一般的で曖昧な表現は使わない
一般的で曖昧な表現を使うと、読者にどんな情報が提供されるのか、タイトルでは分からず読まれにくくなります。タイトルが示す範囲を明確に絞ったり、具体的な内容やアクションを示すようにしましょう。

たとえば、「プロジェクトを成功させる方法」より、「プロジェクト成功のためのリーダーシップ戦略」の方が具体的で読みたくなるタイトルではないでしょうか。これは、特定の目的(プロジェクト成功)と手法(リーダーシップ戦略)に明確な関連性を示しているからです。

◆数字を使う
数字を使うことで具体性を強調できます。
また、客観的で信頼性があるように感じさせて、説得力が増します。

たとえば、「理想の体重に近づくダイエット法」というタイトルより、「5つの食事習慣で理想の体重に近づく方法」と数字を使ったタイトルの方が説得力があります。

◆期間や日付を明示する
期間や日付などの「時間」を表す表現を使って、特定の時点や期間に焦点を当てることができます。

たとえば、「1ヶ月間で学ぶ:効果的なビジネス戦略の基礎」と期間を明示することで、読者に対して行動する際の時間的なコミットメントが提示されます。そのことが読者に行動を起こす意欲を醸成し、クリックされやすいタイトルとなります。

タイトルは、記事の内容を的確に表現する

タイトルと本文の内容が一致していなければ、読者は記事を最後まで読んでくれないでしょう。せっかく素敵なタイトルを付けたとしても記事を最後まで読んでもらえなければ意味がありません。

また、タイトルと内容の不一致はオウンドメディアへの不信感を招き、特定のページだけでなく、その記事を含んだメディアを読んでもらえなくなる可能性もあります。

読まれるタイトルが思いつかなかったら

タイトルをつけるときのポイントが多すぎて対応できない……と頭を抱えている人もいるかもしれません。そんなときには、タイトルを含めて記事の作成を外注してしまうというのも一つの手です。

弊社では、「読ませる記事」=「多くのユーザーがアクセスするタイトル」を作ることで読者を劇的に増やしたことがあります。
ぜひお気軽にご相談ください。

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