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【おてんとさん】5/16@安佐南区|広島

「今日の足あと」
8:30  三次を出発
10:00 おてんとさん到着
14:00 おてんとさん終わり
15:00  友達のお家の西条へ
18:00  到着
ご飯食べたりお話ししたり

今日という1日

今日はついに、森のようちえん「おてんとさん」へ行くことができました!
三次から車に乗せてもらって10時ごろに到着。

子どもたちの日常を邪魔しないように、できるだけ姿を消して、、と頑張っていたものの、子どもたちはとても元気で明るくて常に私の両手を誰かが握っている状態に、、笑

でも、子どもたちの普段の過ごし方や先生たちの関わり方など、刺激的で学びの多い1日になりました!

こうして、受け入れてくださること、本当にありがたいです。

ここまで、福岡の「風の森しょうがっこう」広島の「木のねっこ」「スイス村」ときて、4つめの見学させていただく幼稚園となりました。

私が感じたことなど、お伝えしていきます😌

森のようちえん「おてんとさん」

子どもたちの個人情報保護のため、写真は撮ることができませんでしたが、言葉で丁寧に伝えられたらと思います。
そうして、子どもたちを守ることや大切にすることを一番に考えている姿勢も、とても素敵だなぁと思います。

森のようちえんは名前の通り、未就学児の子どもたちが森の中で自由に遊んですごします。

帽子に長靴というスタイルにお弁当を持って登校し、
最初は輪になって朝の会をしました。

先生が絵本を読んでくれている周りに自然と子どもたちが集まり、自然な流れで朝の回が始まりました。
その後は出席確認で、ひとりずつ順番に自分の名前を言っていきます。
先生が名前を読んで返事をするいわゆる普通の出席確認ではなくて、先生が持っているマイクがわりの棒に顔を近づけて自分の名前を言う子どもたちが可愛かったです。
恥ずかしがって言えない子も、もちろんそれでおっけー。

朝の回の最後には、おてんとさんのテーマ曲のような歌をみんなで歌いました。
大人と手を繋いでぴょんぴょんと飛び跳ねる動きがあり、みんな楽しそうにしていました☺️

詳しくはホームページをご覧下さい!
森遊びだけでなく様々な活動があります🫧


おてんとさんでの1日

わたしが見学に行かせてもらった日は、「森遊び」の日で、森の中で子どもたちが自由に遊ぶ日でした。15人ほどの子どもたちに対して、先生が4人で見守りをしていました。

子どもたちの中では、川をつたって山を下っていくのが流行っているようで、子どもたちが歩けるとは到底思えないような、岩場や段差もズンズンと進んでいく姿に驚きました。

やりたいことは基本的に子どもたちで決めます。
そこに合わせて先生方が目を離さないように見守っていました。

川を下っていると、年齢の差によって進むスピードもまちまちです。
先にぐんぐん進んでいける子と、ゆっくり進んでいく子と。
先生方が「ここからは何人見えてますー!」とこまめに声を掛け合ってみんなに目が行き届くように丁寧に見守りをしている姿に感動しました。

途中でもう戻りたい、と話す子たちを何人か連れて一人の先生が戻り、残りの何人かをもう一人の先生がみる、という連携がすごくしっかりしていました。

森の中で自由に遊びまわることは素敵なことだけど、そこを作り出すための見守りや大人の責任は大きいなぁと、その難しさも同時に強く感じました。

おてんとさんでのルール

そういえば、朝の会でいくつかのルールをみんなで確認していました。
覚えている範囲になってしまいますが、

・大人が見える場所で遊ぶ
・棒は人に向けない
・蜂が来たらナマケモノさん
・熊が来たらバッグを置いて逃げる

こんな感じだったと思います。
(しっかり覚えていなくてごめんなさい。申し訳ないです、、)

このルールは子どもたちだけのものではなくて、大人たちも同様に丁寧にこのルールを守っている感じがして、それも素敵だなぁと思いました。

みんなで野苺を見に行こう!という話になった時に、先にひとりで山をぐんぐん登っていく子がいて、その子が見える範囲までは先生は目を離さないように見守っているだけでした。
一直線の山道だったので、かなり遠いところまで進んでいましたが、見えなくなる直前に追いかけていくという感じで。

逃げ出す子や話から外れる子に対して、べったりと着いて行ってどうにかしようとする大人も多いような気がするけど、ここの見守るスタンスは丁寧でゆったりとしていて、子どもたちが安心して過ごせる雰囲気を全身で感じることができました。

喧嘩があったとき

1日の中で喧嘩の場面がありました。
すごく貴重な場面を見させていただけました。

ちょっと長くなりますが、学びの大きな出来事だったので
お伝えしたいと思います。

A君はお昼ご飯の前に、棒を持って戦いごっこがしたかったようで、わたしの方に棒を向けたり棒で叩いたりして、シャキーン!とかビーム!とか、そんなふうに遊んでいました。

「棒で叩くと痛いよぉ。」と周りの先生たちが声をかけてくれる中で、
一人の先生が「棒持ってる人と戦おうや〜」と言って、棒を持ちました。

すると、わたしではなくその先生の方へA君は移動して、長いこと戦いごっこをして遊んでいました。

棒をうまく扱う体の使い方ができないので、無理やり振り回したりする場面もある中で「体に当たると痛いんよねぇ。だから棒に当ててよ〜」と、ちょっとした言葉を挟みながらも、A君は楽しそうでした。

お昼ご飯を食べ終わり、A君はわたしのところに2本の棒を持ってきて、そのうちの一本をわたしに渡しました。

もうこの段階で、わたしは彼の大きな成長を感じて、なんとも言えない気持ちに、、なっていました。

棒同士で戦えば良いことを学んで、わたしの棒まで持ってきてくれるなんて、優しくて素直で素敵だと感動しました。

その棒を受けとった直後に、Bちゃんもわたしのところに棒を持ってきて、わたしに渡そうとしました。

ここで喧嘩が起こってしまったわけです。

それぞれがわたしに渡したかった棒があり、A君のくれた棒をBちゃんがわたしから奪おうとして、その棒を持って二人が引っ張り合いになりました。

A君は感情的になり、取り乱すように涙を流しながら棒を引っ張っていました。
Bちゃんは冷静に、棒を強く握りしめて踏ん張っていました。

身体の大きさ的にもBちゃんの方が強く、自分の棒を取り戻せないA君は悔しそうでした。

すると、周りの子たちも集まってきて、「どうしたの?」と周りを囲み出しました。そのうち、「Bちゃんがんばれ、Bちゃんがんばれ」という応援の声がひとりに向かって掛けられました。

それを見た別の子が「A君がんばれ、A君がんばれ」とひとりなりに大きな声で応援し始めました。

この喧嘩は最初から、ひとりの先生が見ていました。
声をかけることはなく、ただ一定の距離から真剣に見ていました。

周りの子たちが加担しようとした時にだけ、「今ね、A君とBちゃんの喧嘩だけん、ふたりに喧嘩させてあげてね。」とみんなに声をかけます。

他の子が先生に別件で話しかけてきた時は、「今ね、喧嘩を見守りよるからちょっと待っててね。」と返事をしていました。

喧嘩は一対一でやらせる。そうおっしゃっていました。

最初はみんなも興味を持っていたものも、段々とみんなは自分の遊びへと戻っていきました。こうやって最初はみんな気にするけど、日常の中に喧嘩が溶け込んでいくのも良い、と先生がおっしゃっていました。

当のふたりは、周りのいろんな子に気を取られたりしているうちに、怒りも収まり、一体何で喧嘩をしていたのか、というような顔つきになっていました。
それでもお互いに棒から手を話すことはなく、最後にBちゃんがぐいっと引っ張った瞬間に、棒がA君の手から離れました。

棒を持って逃げるBちゃんをまた、Aくんが泣きながら追いかけましたが、その時に根っこに足が引っかかって思い切り前に転倒してしまい、喧嘩の悔しさと痛さとが押し寄せて「うわぁーん、うわぁーん」と泣き出してしまいました。

Bちゃんはその様子をチラチラとみながらもどうしたらいいかわからず、そわそわとしている様でした。

こんな感じで、喧嘩は結末を迎えました。

長いこと泣き止まないA君のもとに、何人かのお友達が心配してきてくれたりとみんなの優しい行動もたくさんありました。

先生は、思い切り転んで泣き出したところで、A君に近づいて背中をさすってあげていました。怪我を確認しようとしてAくんを起こそうとしたものの、彼はそのままの体勢で泣いていたいようだったので、そのまま思う存分泣きたいだけ泣かせてあげていました。

20分くらいすると、段々と泣き止み、急に立ち上がり、坂をくだって川の方に小走りで向かっていきました。
先生は後ろからゆっくりと追いかけていき、下で何やらおもしろい虫なのか植物なのかを見つけたようで、先生とふたりで楽しそうにしている様子が見えました。

その空気を感じ取ったのか、さらに3人ほどのお友達が下へ降りていき、みんなでワイワイと楽しそうに遊び、少ししてA君はとびきりの笑顔でみんなと一緒に坂を上がってきました。

学んだこと

大人が「気持ちを切り替えさせるスキル」なんて持つ必要なんてなく、子どもたちは自分で自分の気持ちと向き合い、ゆっくりとその気持ちを消化して次に進むことができます。

その子のタイミングで、その子のペースで、その子の気持ちを否定せずに感じたいだけ感じさせあげるだけで、自分の気持ちを整理することができると、確かに実感することができました。

ごめんね、の言い合いなんて本当に意味がないよなぁといつも思います。

本質的な解決をしないまま、大人の世界で「仲直りしました」と事実づけたいがために言わされる言葉だとすら思います。

喧嘩することは子どもたちにとってすごく大事なことで、大人が入る必要なんて全くないと思っています。

その後、A君の落とした帽子を当たり前のように「あっ落ちたよ」と拾ってあげるBちゃんの姿がありました。
その後は一緒に丸太ジャンケンをして遊んでいました。

子どもたちの喧嘩はそんなふうに成長の材料になっているんだと思いました。

お話を聞いたこと

代表の今田さんに、お話をたくさん聞くことができました。

その中で印象的だったのは
「悪い部分は出た方がいい」という言葉でした。

その子の悪い部分を正そうとか、出ないようにしようと言うことではなくて、どんどん表に出た方がいいと。
優しいからいいね、意地悪だからだめ、ということではなく、いろんな側面を受けとめてもらえる場所があることが子どもたちの本当の肯定感につながっていくとのことでした。

悪い部分があるから、悪い人になるのではなくて
それも含めての良い部分があり、得意なことがあり。

わたしもそんなふうに子どもたちを受け止めたいと思いました。

そして、「子どもたちの意思を尊重しながらも、秩序はある」という状態のバランスが絶妙で素敵だなぁと思いました。

朝の挨拶があったり、お昼のいただきますの挨拶があったり、
みんなの決まりやみんなで動く場面はきちんとあるものの、先に食べ始めている子や参加したくない子はそれでも良い、というスタンスがありました。

「自由」だけを求めると、散漫的になりすぎてやはり難しい部分もあるのだと思います。絶対に守る必要はないけど、秩序があるということに場の安心感もあるんだと感じました。

最後に、今田さんが、参考になる書籍をたくさん紹介してくださいました。

森のようちえんには、外遊びや遊びを根底にしたさまざまな考え方や教育観があり、それらを実践して説いているたくさんの方がいらっしゃるんだと知り、まだまだ勉強したいことが増えました😌

森のようちえんの領域にはあまり踏み込んだことがなかったけど、これからもっと勉強したいと思います。

この度は本当にありがとうございましたー!

おまけの雑談

わたしは幼稚園生の頃、何かあったらすぐに泣いていたそうです。

みなさんはどんな子どもでしたか?

わたしはご飯を食べることが大好きで、一才になる前に自分でお箸を持ってご飯をモリモリ食べていました。笑

おまけの一言

Noteは時差投稿にすることになりましたが、それにしても予想以上の時差が発生しています。笑

どなたか時を巻き戻してくださいませんか。


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これから訪ねたい場所リスト

増えるたび更新しています。
どんどん達成されていってるの感動。。
行けた場所は消していってます。


勝手に言っているだけなので,
繋がりのある方などいらっしゃいましたら是非お願いします笑

・徳島県 「自然スクールトエック」

・山口県 熊毛 「こびとのおうちえん」

・山口県 向津具半島「かえる村」
→今日(5/2)訪ねてきた方がかえる村の方と知り合いだったー!すごい!
こうして繋がっていくことがとても多くて、とにかく驚いている。。

・児童養護施設

・福岡県飯塚市「みんなのおうち」フリースクール

・北海道『トモエ幼稚園』

・大阪『コクレオの森』

・いすみ 『ブラウンズフィールド』

・長野 『だいだらぼっち』

・軽井沢 風越学園

・東京世田谷 ヒロック初等部

・東京サドベリースクール

・いなほ保育園

・神山まるごと高専


・北海道 ぴっぱらの森

・山形 独立学園

・石川 ワンネススクール

https://www.oneness-school.org

・とさ自由学校

・明蓬館高校



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