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「免疫力」の落とし穴

金曜日は、セルフケアや症例などをシェアしています。

今回は「免疫力」についてです。

「免疫力」の誤解

「免疫力は上げたほうがいい」と思われがちですが、実は免疫力は上がりすぎると逆に下がってしまう性質があるので、その発想はあまり正しくありません。

正しくは、「免疫力は下げないほうがいい」なんです。

みなさんは、コロナ感染予防のために、少しでも免疫力を上げようと色々やっていませんか?

今回の話を誤解したままでいると、良かれと思ってやったことが裏目になったり、お金のムダにつながるので、気になる方は最後まで読んでみてください。

なぜ免疫を上げようとすると、逆に下がるの?

<ポイント>
・恒常性
・自己免疫疾患

前述したとおり、免疫力は上がりすぎると逆に下がってしまう性質があります。

というのも、体には「常に快適な状態を保とう」とする『恒常性』という機能があるからなんです。

分かりやすいのは体温です。

平熱には個人差がありますが、ある一定の温度以下になると、体は自動的に温めモードに入りますし、逆に高温になると自動的に冷やしモードに入ります。

その機能が衰えると、いわゆる疾患という状態になります。

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免疫の場合も同じで、一定の範囲内で免疫力を保っています。

下がりすぎると「免疫不全疾患」になり、上がりすぎると「自己免疫疾患」になってしまうので、そうならないように恒常性が自動調整しているんです。

つまり、『恒常性』があるおかげで、ヒトは快適な状態を維持できているということになります。

私たちができること(超重要!)

『恒常性』が自動的に快適な状態を作ってくれているのであれば、私たちができることは1つ。

「恒常性を邪魔しない」こと・・・

つまり、「意図的に上げたり下げたりしようとしない」ということです。

特に上げる行為は、防御機能に「下げるスイッチ」が入るので、最も望ましくない行動になります。

それよりは、「下がらない努力をする」方が、よっぽど効果的です。

下がらなければ、マイナスからのスタートにならないわけですし、そもそも上げる必要がなくなります。

<免疫を下げる行動例>
・暴飲暴食
・食品添加物の過剰摂取
・不必要なサプリメントの摂取
・筋肉痛
・睡眠不足
・喫煙

ご自身がしている、下げる行動はありますか?

最後に

時に、カラダは自分が今まで信じてきた常識とは、逆の反応を起こすことがあります。

特に、慢性症状を抱えている方は、間違った常識を信じているため、この傾向が強く現れます。

免疫の例を挙げると、

「こんなに風邪対策しているのに、なぜ風邪を引きやすいんだろう?」という方です。

もし、「今の対策が間違っているから風邪を引きやすい」とさえ気づければ、状況は変わると思いませんか?

多くの方は真実ではなく、何かしらのメディアから情報を得ようとしますが、それを見抜く目は必要です。

今回のnoteが、みなさんの生活に役立てば幸いです。

ではまた

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