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症状が何度も再発してしまう理由

考え方を変えてみてください

 何度も症状が再発する理由は、『原因を取り除けていないから』ですが、それだけでは一時的に軽減したり消失したとしても、しばらくするとまた再発してしまいます。

 視点を変えて、⇩のように考えてみてください。

(✗)原因を考える
(○)なぜ原因が取れないのかを考える

 何度も同じ症状を繰り返す方は、「本当の原因の手前を、原因と勘違い」してしまっています。

 また「なぜ原因が取れないのか?」を

・人のせいにしたり
・取り除けないもののせいにする

傾向があります。

 例えば、姿勢を気にして、矯正グッズを買っても「これは効果がない」と物のせいにしたり、治療院へ行っても「あそこは効かない」「あいつは下手だ」「あの治療法はダメだ」などと人のせいにしていませんか?

 低気圧が近づくと発症する方でしたら「気圧のせい」にしていませんか?

もしあなたの症状の原因が

・そのグッズを使わなかったから
・その治療院へ行かなかったから
・その治療法を受けてこなかったから

だったら分かりますが、おそらく違いますよね。

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ほとんどの場合は、『あなた自身の日常生活によるもの』ではないでしょうか?

「グッズを使っても」「治療院へ行っても」、あなたの生活の中で起こり続ける原因を取り除くことはできません。

 気圧に関しても、自然現象です。あなたの周りだけ常に高気圧にすることなんてできません。

 原因から目を背け、何か代わりのもので補おうとしたり、解決できないもののせいにし続ける限り、慢性症状に終わりはこないんです。

「なぜ原因が取れないのか?」を考えるとは…

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 人には【かばう】という便利なシステムがあるので、多少の問題が起きても症状を出さないようにできています。

 つまり、たった1つの原因だけで発症なんてしません。低気圧症状など自然現象も例外ではありません。

 ところが、慢性化している方の多くは、症状の原因は「コレ」と決めたがる傾向にあります。

 これは慢性症状を治せないセラピストも例外ではありません。

 例えば、デスクワークが続くと腰痛になるとします。この方々はみんな「デスクワークが腰痛の原因だ」と言います。
でも…

・デスクワーカーが全員腰痛ですか?
・終業後は回復しますか?
・着席後から発症しますか?

と聞かれると、おそらく個人差があると思いますが、

 確かに「コレが原因」と決めると楽だし、納得しやすいのかも知れませんが、個人差があるものだけを原因としてしまうと、あなたにとっての本当の原因を見つけることができなくなります

矛盾を見つけることから始めましょう

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 人は自分の都合の良いことを、○にする傾向が強い生き物です。

 デスクワークで腰痛と言っときながら、腰が辛いからと、イスを見つける度に座ってみたり、ストレッチやマッサージするなど矛盾した行動を行います。

 座って辛いなら座る時間を減らすのはMustです。

 また座ると腰はストレッチ状態になるので、更にストレッチをするなんて痛みの再現でしかありません。

 マッサージも同じです。モムと筋肉は伸びやすくなるので、ストレッチ状態に拍車がかかります。

 普通に考えれば、どれもありえない行動です。

 座布団やイスのせいではありません。ストレッチを紹介した本のせいでも、マッサージのせいでもありません。

 矛盾を見つけることは、必ずあなたの問題点を浮き彫りにしてくれます。今の症状と、今やっている対策をもう一度見直してみてください。

原因を取ることができるのは、あなた自身

 結局、自分自身が原因を理解し、行動を変えなければ、慢性症状に終わりは来ません。

 言い換えると、自分自身が原因を理解し、変われば、慢性症状は終わります。

 つまり、今の生活に何かを加えて善くするのではなく、引いて善くするという思考に切り替えるんです。

 ⇩の動画でも分かりやすく説明しましたので、理解を深め、慢性症状から抜け出したい方は観てみてください。

まとめ

 自分の状態を考え、やっている対策との矛盾を見つけることは難しい作業です。

 僕たちセラピストは、当然改善させるための施術は行いますが、この矛盾を見つけ、皆さんにきちんとお伝えることも業務の一環として行なっています。

セラピストをうまく活用してみてください。

僕のところでは、必ず

①今の体の状態、生活環境をうかがい
②状態を確認し
③うかがった内容と照らし合わせ、原因を伝え
④納得いただいてから施術する

という流れを厳守しています。

ではまた

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