関節に対する基礎運動学と生体力学の原理の適用⑥副運動
毎週木曜日は、セラピストが基礎知識をつけるための情報を配信しています。今回は、【副運動】についてです。
関節の副運動とは
副運動とは、大部分の関節にある、わずかな他動的、不随意的運動で「関節の遊び」ともよばれる、他動的並進のことです。
例)
肩甲上腕関節では、上腕骨は他動的にわずかに前後/内外/上下に並進(副運動)します。
副運動は検査に使える
関節が正常か否かを確認するテストとして、一番最初に副運動の量を確認してください。
過度な副運動が診られる場合は、靭帯の損傷や異常な緩みを疑います。
一方、病的な弾性や、緊張による副運動の減少は、関節内/関節周辺組織の微小外傷や変性を疑います。
このテストがクリアされた後、P-ROMを行うことで、事故のリスクを下げることができるので、積極的に活用してみてください。
ではまた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?