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Aが原因と分かっているけど、Bでなんとかならない?
金曜日は、セルフケアや症例などをシェアしています。
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「一日中、辛い状態が続くのですが診てもらえますか?」
今月に入り、このような問い合わせが続いていますので、その時の回答と関連事項を今日はシェアさせていただきます。
「カイロプラクティック」が得意なこと
どんな仕事でも、「できること/できないこと」があります。
<カイロプラクティックの場合>
得意なこと:楽(マシ)な時/辛い時がある方の症状。
苦手なこと:楽(マシ)な状態がなく、常に同じ辛さが続く方の症状。
できないこと:原因が、セラピストの取り除けない範囲のものである時。
例えば、
「座っていると症状が辛く、立っているとマシ(軽減する)など、姿勢の変化と状態の変化が連動している方」など
は、カイロプラクティックが得意な分野になります。
今の例で言うなら、座っている時も、立っている時と同じ状態を作ってあげることで、症状を抑えることができます。
「カイロプラクティック」が苦手なこと
しかし、何をしても症状が軽減しない/消失しないものについては、医療機関への受診が最優先になります。
姿勢などにより症状に変化がないということは、内科的な疾患などの可能性が高いと考えているんです。
この場合は、僕たちのような民間セラピストに時間を費やしている間にも、病が進行してしまう場合があり、時にその進行を早めてしまうこともあるんです。
もちろん思い過ごしや、医療機関での検査で陰性の場合もあります。
しかし、僕たちの施術(治療)はその後で受けるのでも遅くはありません。
原因が見つからないという診断を受けたら、改めてご連絡を頂くことで、適切な施術(治療)を受けることができます。
「カイロプラクティック」ができないこと
実はこれが一番重要で、連日の問い合わせでも一番多かった内容です。
それは、原因がセラピストの取り除けない範囲のものである時です。
<電話ではこんな話をしました>
例えば、壊れた物をボンドで直そうとする時、着けた瞬間から直るわけではなく、乾く時間が必要なんです。
乾ききる前に、また壊れるようなことをすれば、当然またすぐに壊れてしまいます。
セラピストは壊れたものを直す(治す)仕事ですが、体は治りきるまでに時間が必要なんです。
それまでの間、壊れないように体を扱うのは皆さんの仕事です。
症状の原因が私たちの取り除けるものなら、乾くのは早いと思いますが、取り除けないものなら、すぐに再発します。
「仕事関係」「対人関係」「家庭の問題」など、第三者が取り除けない事項が原因の場合は、私たちでは対応できません。
どんな症状でも「大丈夫、治りますよ」と、簡単に言う先生もいますが、僕はこれは間違っていると思うし、ご相談があれば電話の段階でここまではちゃんと伝えるようにしています。
最後に
治療もセルフケアも、「症状を治す」というのは、かんたんなことではありません。
かんたんじゃないから、みんな困っているんです。
しかし、それでも治っていく方と、慢性化していく方の決定的な違いは、「原因に対する向き合い方」なんです。
本気で治したければ、本気で原因と向き合う必要があります。
読者の方の症状が早く改善してほしいので、あえて厳しいことを言います。
「Aが原因と分かっているけど、Bでなんとかならないかな」なんて思っている間は治りません。
ご自身の原因を、一度じっくり考えてみてください。
それではまた
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