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「原因に心当たりがない」の意味/本質を考える頭を作る

症状の原因に心当たりはありますか?

 僕たちセラピストは、症状を抱えた方々に出会うことが多い職業の一つです。

 症状は様々ですが、心当たりがある原因について伺うと、一番多いのは「原因に心当たりはありません」という答えです。

 もちろん、なんの悪気もなく正直に答えていただいていると思うのですが、単純に考えて、どんなものでも「原因/結果」が存在します。

 もちろん体の場合も例外ではありません。

 しかし、人はなぜか分からないということに直面すると、例外を作り、その原因の責任から逃れようとしてしまいます。

 その代表的な言葉が「原因に心当たりはありません」です。

「心当たりがない」を放任すると何度も再発する

 僕たちセラピストは、「症状に心当たりがない」という患者さんの言葉を容認してはいけないと考えています。

 施術するからには、原因にある程度の目星をつけていますが、患者さんには、症状には必ず原因があって、今の症状になっていることを教えてあげる必要があるんです。

 コレを見逃してしまうと、患者さんは自力で症状を克服することができなくなってしまいます。

 つまり、何度も再発します。

 しかし、患者さん自身がその理由を理解すれば、再発することが防げるようになります。

 おそらく何度も再発している方は、セラピストに丸投げタイプの方か、正しく原因を理解できていない方だと思います。

 コレを読んでいただいている方が、患者さん側の方や、「自らの仕事に落とし込んで使えないかな?」と模索中の方でしたら、ぜひ⇩の動画を見てみてください。より詳しいヒントを公開しています。

 読んでいただいている方が、セラピストの方で、何度も再発する患者さんを抱えているのであれば、もう少し簡単な言葉で説明してあげるほうがいいのかもしれません。

 僕は小学3年生に理解できる言葉で説明することを心がけ、できる限り専門用語は使わないようにしています。

患者さんの協力が必要です

 患者さんに一番知っていただきたいことは、

【人の体は原因なく、発症することは絶対にない】

ということです。

 高血圧であろうが、頭痛であろうが、骨折やガンでさえも例外ではありません。

 そして、そのすべての原因は、患者さん自身の日常にしか存在しません。

 当の本人が、「心当たりはない」と開き直ってしまっては、他人であるセラピストは「どうしようもない」状態になってしまいます。

 セラピストは、なんとか日常の中から原因を突き止め、症状を改善させるための施術と、再発しない工夫を伝えようとしてくれるので、できるだけ多くのことを思い出してみてください。

例えば、セラピストの頭の中はこんな感じ

 「めまい・頭痛・はきけ」症状の方が来店したとき、例えば僕の頭の中は、だいたいこんな感じになっています。

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  パット見て、コレはないだろうというものも含まれているかもしれませんが、「消せる根拠がない以上、勝手に消せません」。

 当然、禁忌症も含まれていますし、僕ではどうしようもない原因も含まれています。

 そしてなにより、「原因に心当たりはありません」という言葉は、『この図にある原因のすべてを今から調べ上げろ』と同じことなんです。

 なにげなく言った言葉には、こんな意味が含まれています。

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まとめ

 人の体は原因なしでは絶対に壊れることはありません。

 しかし多くの方にとって、原因に心当たりが無いのは事実だと思います。

そんな時は、

・日頃良いと思ってやっていること
・普段当たり前にやっていること

を伝えてみてください。

 症状の原因は、患者さんの体の中や、患者さんの日常にしかありません。自分自身を知ってもらうことは、症状改善の近道になります。

それではまた


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