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外反母趾の治療/本質を考える頭を作る

外反母趾は治りません

 希望を持っている方には申し訳ありませんが、結論からいうと、外反母趾は徒手療法では元のようには治りません

 というのも、外反母趾は足根中足関節、中足趾節関節の『変形』が原因で起こる病態だからです。

 『変形』を徒手療法で治すというのは、絶対に行ってはいけない行為の一つになります。

 ただそれでも、治療で良くなる人っていますよね。

 あれは、変形を起こす前で外反母趾になりそうな状態の方が、外反母趾にならない足部環境を整える治療を受けた結果、病態が改善したように感じるだけのことです。

治るの使い分け

 誤解が起こるといけませんので断りを入れさせていただくと、僕たちセラピストは、治るを3つの意味で使い分けています。簡単に触れると⇩です。

①キレイサッパリ元通りになる
②症状/病気の進行を止める
③症状/病気の進行を遅らせる

 詳細については以前noteにしましたので、興味がある方は読んでみてください。患者教育にもすごく役立つと思います。

徒手療法でできること

 話を外反母趾に戻すと、セラピストが徒手療法でできるのは、②③です。

 とはいえ当然、患者さんは①を求めてきますので、それはしっかり説明することがmustかと思います。

 このことをあらかじめ伝えておくことで、後でトラブルになることもありませんし、評判を落とされることもありません。

 できないものはできない。できることはできる。

 はっきり伝えること、またセラピスト自身もはっきり知っておくことが大切です。

まとめ

 外反母趾は変形であって、徒手療法で元のように戻ると謳ってはいけません。

 もし誤解が生まれそうなら、治るの意味をちゃんと患者さんに伝え、自分のできる範囲のことは何かを正しく伝えましょう。

ではまた





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